今年の東アジア杯で明暗がはっきりと分かれた監督がいる。2日、中国を2-0で下し喜びに満ちたウリ・シュティーリケ韓国代表監督(60)=ドイツ=が「明」なら、「暗」は同じ日、北朝鮮に1-2で負けうなだれたバヒド・ハリルホジッチ日本代表監督(63)=ボスニア・ヘルツェゴビナ=だ。
ハリルホジッチ監督は韓国サッカー史上で忘れられない人物だ。同監督が率いたアルジェリア代表はサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会H組のグループリーグ第2戦で韓国を4-2で下した。W杯ベスト16進出によりアルジェリアで国民的英雄のような待遇を受けたが、未練なく同国を去り、昨年3月に日本の代表監督に就任した。
ハリルホジッチ監督は就任するやいなや、日本代表たちに強力なプレッシャーや衝突を恐れない闘争心を強調した。いわゆるパス中心の「きれいなサッカー」をやめろということだった。
強いカリスマ性を持つハリルホジッチ監督に、日本のサポーターたちも声援を送った。
ところが、これまでの成果には失望している。今年6月に日本で行われたロシアW杯第2次予選で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング50位の日本は、同150位のシンガポールを相手に0-0と衝撃的な引き分けを記録した。また、今月2日に行われた東アジア杯第1戦ではFIFAランキング129位の北朝鮮に1-2で敗れた。
ハリルホジッチ監督はこの試合後、「数多くのチャンスがあったが、決定力に問題があった」と選手たちをしかり、「大会準備期間が足りなかった」と日本サッカー協会に批判を向けた。しかし、言い訳はもうできない。5日に行われる韓日戦がハリルホジッチ監督の運命を左右する試合になりそうだ。