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[上海 5日 ロイター] - 5日の上海外国為替市場の人民元相場は、対ドルで横ばい。国際通貨基金(IMF)による特別引き出し権(SDR)への人民元の組み入れの先延ばし推奨に関するリポートにも、反応は乏しい。 中国人民銀行(中央銀行)は、取引開始前に人民元の対ドル基準値 を1ドル=6.1186元と、前日基準値の6.1177元に比べ、ほぼ横ばいで設定した。 人民元のスポット相場 は、1ドル=6.2098元で始まった後、正午時点では6.2096元と前日終値と変わらず。 IMFのスタッフは、SDRへの人民元の組み入れを2016年9月以降に先送りすることをリポートで提言した。 UBSの中国調査部門の責任者タオ・ワン氏は「IMFの上級スタッフは、先延ばし案は加盟国に保有高の調整の猶予を与えるためのもので、中国に猶予を与えるものではない」と指摘した。 同氏を含む一部のエコノミストは、人民元がSDRに組み入れられる適切な機会が近くあるとみている。 上海の欧州大手銀行のトレーダーは「人民元がSDRに組み入れられるかどうか、米国の手に委ねられている部分が大きい」と話した。
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