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福島第一原発3号機 核燃料ケースの一部変形
8月4日 15時37分

福島第一原発3号機 核燃料ケースの一部変形
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東京電力福島第一原子力発電所3号機で、2日、使用済み燃料プールから撤去された巨大ながれきの下敷きになっていた核燃料を収めたケースの一部が変形していることが分かりました。東京電力は、核燃料自体の損傷はないとみられるとしたうえで、今後の取り出し作業に影響がないか調べています。
福島第一原発3号機では、爆発によって「燃料交換機」と呼ばれる巨大な装置が原子炉建屋の最上階にある使用済み燃料プールに落下し、事故から4年余りたった2日、ようやく撤去されました。
これを受けて、東京電力が燃料プールに残されている566体の核燃料のうち、装置の下敷きになっていたものの状況を確認したところ、このうちの4体で金属製のケースが変形していることが分かりました。いずれも燃料を取り出す際に使う取っ手が曲がっているということで、公開された画像でも、細かいがれきの中で平行に並んでいるはずの取っ手の角度が不ぞろいだったり、あるはずの場所に映っていなかったりする様子が分かります。
東京電力は、燃料プールの放射性物質の濃度に異常がみられないことから核燃料自体の損傷はないとみられるとしていて、今後、ほかに破損しているものがないか調べるとともに、変形している核燃料については取り出す作業への影響を調べています。

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