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「もんじゅ」書類の不適切な管理800件
8月5日 17時09分

大量の点検漏れなどが相次いでいる福井県の高速増殖炉「もんじゅ」で、国の保安検査の結果、修理などを依頼する書類が適切に保管されていないケースが800件見つかりました。原子力規制委員会は、改善策の策定後も規定違反が続いており、「憂慮すべき事態だ」として監視を強めるとしています。
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」は、大量の点検漏れなどが相次いでいるため、原子力規制委員会が、機構に保守管理の改善策を去年12月に提出させ、監視を続けています。
これについて、ことし6月に行った国の保安検査の結果がまとまり、5日の委員会に報告されました。
それによりますと、故障などが発生した際に修理などを依頼するための書類が、担当の部署に届けられていないなど、手順どおり管理されていなかったケースが、新たに800件見つかったということです。
実際には、手順にないコンピューターで管理するリストに基づいて修理などが行われており、安全上の問題はなかったということですが、規制委員会は、これまでと共通の問題点があるとして、保安規定違反と認定しました。
このほか、10年間の保存義務がある記録の一部を紛失していたケースも見つかり、規制委員会は、改善策の策定後も違反が続いており、「憂慮すべき事態だ」として監視を強めるとしています。

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