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 平和の輪を広げようと大阪市の生野区役所で「戦後70年・生野平和かるた展」が開かれている。「子どもや親戚、隣人を戦地へ送ることをなくしたい」との思いが込められた45の短歌が、かるた形式で展示されている。18日まで。

 生野区のコリアボランティア協会が主催。協会の曺奎通(チョギュトン)さん(74)=本名・松田圭悟=が短歌をつくり、代表の久保麗子さん(57)が書にし、絵を添えた。

 戦時中に2歳半で朝鮮半島から来日した曺さんは、三重県の明野陸軍飛行学校などの近くで暮らした。敵の艦載機を日本の飛行機だと思い、手を振ったこともある。そんな体験が、短歌のベースになったという。