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※ 展示スケジュールは変更になる場合もあります。
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仏教をテーマに多くの作品を制作してきた棟方は、昭和47年2月、詩人の草野心平とともに仏教発祥の地インドを旅しました。初めて訪れたインドの印象を「大きくて、もうとても重くて、濃くて、広くて、どうともならない国だよ」と言い表しています。インドの石窟寺院で見た数々の彫像に想を得て制作した板画《厖濃の柵》や、油絵で描いた風景図《大印度日月図》などの作品を紹介します。
青森市と共催で開催する記念展で、会場は棟方志功記念館と、このたびリニューアルした青森市民美術展示館の二会場といたします。板画《華厳譜》、《大世界の柵》や倭画《禰舞多運行連々絵巻》など、棟方志功の初期から晩年までの作品を、棟方板画館の旧蔵作品を主に展示するほか板木、スケッチ、使用していた道具類なども展示いたします。
棟方は仕事の合間の一服の茶を楽しみました。棟方の茶の湯は「こころを偈(うた)い、体を養い、自らたのしくって仕方がない」ものでした。昭和31年には茶道誌「淡交」の企画で十二ヶ月の茶掛を板画で制作しています。板画《胸肩の柵》や、茶道具を描いた倭画《無事図》ほか、棟方が愛用していた茶器などを紹介します。
文学を好んだ棟方は詩歌や小説など多くの文学作品を題材に板画を制作しています。なかでも歌人・吉井勇(1886~1960)や作家・谷崎潤一郎(1886~1965)の作品の耽美な世界は棟方の創作意欲を大いにかきたて、華麗な板画作品を生み出しました。吉井の短歌をもとに制作した板画《流離抄》、谷崎の作品による板画《谷崎歌々板画柵》、《鍵板画柵》などの作品を紹介します。