高知新聞
天気追加:
台風情報
中部の天気
東部の天気
西部の天気

高知のニュース
国内・国際ニュース
おすすめトピックス

高知新聞購読申し込み


高知新聞NIE



スマートフォン(Android/iPhone)にも対応
坂本龍馬の部屋

こみゅっと申込み

イベント情報

とさあち
いちの土佐
おすすめグルメガイド

ピックアップ
高知ときの博物館
岩崎四代物語
高知ファイティングドッグス

まんが
きんこん土佐日記web版
単行本8巻発売!
にゅーすけっち

病院・診療所 診療科目ガイド

ミュージアムマップ
イベント情報

音声ブラウザーご使用の方へ

47clubでお買い物

Google


 
高新写真コンテスト募集
声ひろばなど投稿
記事データのご利用
後援申請の用紙
サイトからのお知らせ


高新住宅総合展示場ライム

土佐いごっそう倶楽部

47news

釣りタイムズ
地球33番地公式サイト

企業情報
高知県内リンク

激減!県内少年野球


15年7月6日付・夕刊

(6)プレーヤーズ・ファースト 野球と全く違う発想

グラフ

 高知県内の少年サッカーチームは、部員数60〜80の所帯が珍しくない。その話をすると、野球指導者は「そんなにいたら、子どもが試合に出られんろう」とあきれる。実はそこが大きな勘違いだった。

 野球では、「試合」といえば高学年。4年生以下もまれに試合があるが、大半は応援かボールボーイで野球を勉強する。あるいは学校に残って簡単な練習。最近までは1、2年生を受け入れる所は少なかった。

 だが、サッカーは、そんなもったいないことはしない。学年ごとに分かれて、大会出場や練習試合、練習をし、それぞれでレベルアップを図っているのだ。低学年の試合も積極的。1・2年生は10分ハーフ、3・4年生は15分、5・6年生は20分と、体力に合わせた試合時間だった。根底にあるのは「実戦経験が少ないと上達の機会を失う」という考え方だ。それを野球関係者に伝えると、「へー!?」となる。

 驚きはまだ続く。サッカーは子どものプレー機会を増やすために工夫をしていた。小学生の試合は4年前から全国的に8人制に切り替わった。ピッチのサイズを大人用のほぼ半分にし、狭くした分、人数も減らすが、従来の1面分で2試合できるので、ピッチ上にいる合計人数は「22」から「32」へと10人増えた。

 しかも、選手の交代はフリー。退いても再出場できる。試合の予選は3、4チームによるリーグ戦。トーナメント戦が大半の野球より、はるかに球に触る機会が多い。

 さらに驚いたのは、子どもの体力に配慮した運営方針だ。大会によっては開会式を開かなかったり、抽選時にキャプテンだけで行う場合もある。日本サッカー協会では、子どもが家から試合会場まで、1時間以内に着けるようなブロック別のリーグ戦普及を提唱しているという。野球は大半の大会が全チーム、開会式に参加。会場集合は午前7時半前後。郡部のチームは大変だ。

 合理性の追求は、まだある。チームの部員数が多ければ、同じ大会に高学年だけで4組出す場合もある。参加チーム数に制限がないのだ。参加数が増えすぎて日程消化がきつければ、試合時間を短縮する。夏場で暑すぎる場合は、途中で試合を止めて給水時間も入れる。融通が利くのだ。

 さらに書くと、審判は県大会は3人制だが、それ以外は「1人審判制」が推奨される。目が届きにくくなるのは了解済み。審判にクレームをつけてはならないし、選手の自己申告でフェアプレー精神を養うのだという。

 こうした話は、県内大会の会場を訪ねた際に運営者から聞いたのだが、日本サッカー協会の冊子にも出ていた。野球とは異次元の「プレーヤーズ・ファースト」だ。目を丸くしていると彼は言った。

 「かといって、いいことばかりでもないですよ。サッカーの悪いところは、何でも自由ということ。礼儀作法は野球や剣道に負けます。野球は子どもの聞き分けがいい。サッカーはよく言えば『多様性』、悪く言えば、『いろんな人間ができる』んです」

 【写真】サッカーの練習は服装も、持参のボールも自由(高知市の大津少年サッカースクール、大津小学校)


総カウント数
本日は
昨日は

 ・「激減!県内少年野球」次の記事へ
 ・「激減!県内少年野球」トップページへ
 ・高知新聞フロントページへ

 
サイトマッププライバシーポリシーネット上の著作権新聞購読お問い合わせ