ファッション
ファッション界に革命を起こす、3Dプリンターで作られたニット
イスラエルの女子大生による卒業制作が、ファッション業界の未来を担うと話題になっています。彼女が制作に使用したのはなんと3Dプリンター。その見事なコレクションは、まるで熟練の職人の手による作品のように繊細で、針や糸でなくプリンターで制作されたというのが信じられないほど。
このファッションとテクノロジーの融合、近い将来に新たな革命を起こすかもしれません。
斬新なアイディアを苦労の末、実現化
テルアビブにあるシェンカー大学を今年卒業した制作者の名前はダニット・ぺレグ。彼女がファッションデザイン科の卒業制作として選んだのは、家庭用3Dプリンターで作るコレクションでした。
まだまだ身近な存在とは言えない3Dプリンター。実際何に使えるのか想像しにくく、現在すでに家庭用にまで進化している、ということすら知らない人も多いかもしれません。
そんな遠い未来の存在のような技術を、ファッションに応用できると目をつけた彼女の自由な発想には素晴らしい創造性を感じますね。しかし、アイデアはあっても、実現させるには大変な苦労を強いられたようです。
それは苦闘でした。彼女はそれに関するテクノロジーをほとんど知らず、家庭用の3Dプリンターによるドレス制作は前例がなかったのです。
「design boom」より翻訳引用
また、素材選びにも大変苦労したようです。
9ヶ月に及ぶ挑戦と開発の結果、フィラフレックスという強く非常に柔軟な素材を見つけ、それで彼女の赤のジャケットをプリントアウトしました。
「design boom」より翻訳引用
しかも、プリントアウトするのに2,000時間を要したというのだから、開発途中であるテクノロジーの、現時点の限界に挑戦したと言っても良いようなチャレンジ。
ファッションはアートと同等に考えていましたが、もうここまで行くとエンジニアリング、技術の世界です。
レースのような繊細さを合わせ持つ、未来的デザイン
ダニットがドラクロワの絵からインスピレーションを得て、最初にプリントアウトした赤のジャケットは、発色が美しく、立体的なデザインはどことなく未来的なイメージも感じられて素敵です。
どの作品も格子のように組んだデザインで、目の細かいものはレースのように繊細に見えます。
プリントに使用された素材のせいか、どことなくフューチャリスティックなイメージですが、これは素材を開発すれば肌になじむ柔らかなものも実現できそうですね。
活用範囲は無限大
今後この技術はどのように進化していくのでしょうか。
その可能性を想像してみて。寒かったらジャケットをプリントすれば良いのよ。荷物なしで旅したい?そうしたら、ホテルの部屋で服をプリントすれば良いのよ。
近い将来、デザインして、シェアして、家でプリントして直接手にするような時代が来るわ。
「Youtube」より翻訳引用
たしかに、3Dプリンターがさらに一般化すればファッションを作り出す工程が劇的に変化しそう。また物流を考える必要もないので、欲しいものが瞬時に手に入り、オンラインショッピングからシッピングコストの欄がなくなる日が来るのでしょうか。
将来的には洗濯・乾燥機能付き、クローゼットの役割も果たす3Dプリンターが登場するかもしれないというニュースも目にしました。これはもう、映画『フィフス・エレメント』のような世界を想像してしまいます。
手作業で作り出す温もりや着心地、感触などに不安が残りますが、そんな心配もテクノロジーが解決してくれるのでしょうね。30年後の未来には、この3Dプリンターがモードの世界を確実に進化させていることでしょう。
[Danit Peleg, design boom, YouTube]
(神田朝子)
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