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 御嶽山(長野・岐阜県境)噴火による行方不明者を再捜索している岐阜県捜索隊の一部が下山し、3日に岐阜市で記者会見した。山頂付近の厳しい状況下で先月31日に1遺体を見つけた経緯などを語った。

 会見には堀田龍司小隊長(39)が出席。29日からの再捜索で、県警と地元の下呂市消防の13人からなる小隊に県警機動隊から参加した。30日は天候不良で中止。31日も火山性地震の観測で入山が遅れ、「一日も早く見つけたい」と士気が上がっていたという。

 31日は午前11時40分ごろ捜索開始。約40分後、剣ケ峰北西の一ノ池西側稜線(りょうせん)付近にある高さ3メートルほどの岩の陰の急斜面で、隊員(25)が持つ金属探知機が反応した。

 水分を含み重くなった粘土質の火山灰を、別の隊員(26)がスコップで掘り下げると、ザックのような物があった。全員が交代で掘った。約50メートル先で噴煙が上がり、風向きによって硫黄の臭いも立ちこめる。気温は20度足らずだったが、隊員たちは上着を脱いだ。

 約1時間かけ70センチほど掘ると、リュックを背負い、体育座りの姿勢の男性が現れた。遺体収容後、全員で黙禱(もくとう)を捧げた。堀田さんは心の中で「長い間、冷たい雪や灰の下で、お待たせしました」と呼びかけた。

 その後、残り5人とみられる行方不明者は見つかっていない。3日の捜索は落雷の恐れから昼前に終了。堀田さんは「できる限りのことをやっていきたい」と話した。(小林孝也)