ロッテ次男が日本から帰国 お家騒動を国民に謝罪

【ソウル聯合ニュース】ロッテグループの経営権をめぐり創業者一族が対立している問題で、創業者の次男でロッテホールディングス(HD、本社・東京)副会長(韓国ロッテグループ会長)の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏が3日、国民に謝罪の意を表明した。

 辛東彬氏は同日午後、日本からソウルの金浦空港に到着。報道陣を前に約30秒間、深く頭を下げてから「まず、国民の皆さまにこうした事態が起こったことに対し、大変申し訳ないと思っている」と述べ、韓国財閥5位の同グループを率いる総帥として、経営権をめぐる一族の対立に対し、謝罪した。

 また、「今回の事態が早期に解決し、総括会長(父)の創業精神に基づき、国内外のわが企業を正常化、発展させていくのが私の役割と思っている」とし、事態収拾に最善を尽くす意向を示した。

 92歳になる総括会長の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の判断能力については「ここで話す部分ではない」と回答を避けた。「ロッテは日本企業なのか」という質問に対しては「95%の売上高が韓国で発生している。ロッテは韓国企業」と強調した。

 実兄で元ロッテHD副会長の辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏が日本語で韓国のテレビ局とインタビューを行い、批判が出ていることを意識してか、東彬氏は終始、韓国語で取材陣の質問に答えた。

 その後、東彬氏は空港から格浩氏が滞在するロッテホテルに向かい、現在面談しているとされる。東主氏が同席しているかどうかは確認されていない。

 ロッテグループは、総括会長の格浩氏が1948年に日本で創業し、67年に韓国に進出した。長男の東主氏が日本を、次男の東彬氏が韓国を主に担当してきたが、東彬氏の主導の下、ロッテHDが先月末の取締役会で、創業者の代表権を外し、名誉会長にすると決めた人事をめぐり創業家内で激しい攻防が続いている。

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