昭和生まれがレッドロブスターときくと、パッと頭に浮かぶ「ちゃらららっちゃっちゃ ちゃらららららら」のメロディ。
正しいタイトルは「インザムード」というビッグバンドオーケストラの定番曲ですが、「レッドロブスターの曲」といったほうが伝わりやすいほどです。
CMはあんなに印象的で、みんな最後の「レ〜ッドロ〜ブスタ〜♪」のサウンドロゴまで口ずさんでいたけど、実際レッドロブスターにいったことがある人というのが、周りになかなかいないのです。
もちろん私もありませんが、子どもの頃から今に至るまで、いったことのある人にホントにお目にかかれず、そのことが人生におけるミステリーのひとつでした。
「ちょっと高めのファミレス」とか、「気軽なシーフードレストラン」とか、「外国人が多い」とか、色んな噂を耳にします。
うっかり都市伝説っぽくなってしまったけど、いけばいいんですよね、いけば。
来てみました!
大人になると、自分の意志でレッドロブスターに来れるのです。
入ると、すぐにロブスターたちが迎えてくれます。週に一度、カナダから輸送されてくるそうです。
おお、なんだか……
とってもおしゃれ!
外観はよくあるファミレス風だけど、中はアメリカンテイストでビシッときまってるんですね。すごく広々としています。
名前は知ってるけど食べた事がない方が、多いのではないでしょうか?
店内は落ち着いた雰囲気で日常を忘れられる、シーサイドレストランをイメージして演出してます。
グレンウッドという古木を使った温かみのある店内、Guest is First の理念に基づいたおもてなしのサービス。
また埼玉が海を意識している……! かどうかはわからないけど、本当に外国のシーサイドレストランっていわれても信じてしまうような内装なのです。
担当していただいたスーパーバイザーの長谷川さん。「しゃべることも仕事です」ときいて、やっぱり普通のファミレスじゃないと思いました。わからないことがあったらお客さんが気軽に質問できるのは楽しそう。
メニューのロブスターのページが真っ赤でゴージャス。
ロブスターの価格はサイズごとに、レギュラー:4900円、ミディアム:6900円、ラージ:8900円。
今回はこちらのコースにしました。
クラムチャウダーやムール貝、パエリアなどもあって、ロブスター以外の魚貝も楽しめるぞ。
調理する前に、ロブスターを見せに来てくれます。
こういう体験ははじめてなのでちょっと緊張。レッドロブスター緊張する! ってよくわからないけど、なんか高級感ある!
こちらがレギュラーサイズのロブスター。思ったより大きめでした。なのでラージはめちゃめちゃ大きいです。ケンカしても勝てないと思います。
ロブスターたちは、赤毛のアンの舞台のプリンスエドワード島の辺りの海から、毎週2回、ストレスを与えない環境で空輸されてきます。
こんな可愛い顔の写真をとってしまうと愛着が……いかんいかん!
やっぱり、ロブスターって可愛いですよね。このジョッキほしいなあ。売られていたりしていないかしらと尋ねたところ、非売品とのこと。まあそうですな……。
6/9から9月初旬(予定)まで、レッドロブスター全店でアメリカをテーマにしたフェア「アメリカンテーブル第二弾」が開催されています。
バジルを使ったカクテル「オーロラバジル」もその中のメニューです。
夏にぴったりのブルーで爽やかな風味のカクテルでした。
アメリカンテーブルのメニューからもうひとつ、アメリカンディープシーレッドクロー。深海にいる蟹のハサミです。
幻の蟹と呼ばれていて、タラバガニとズワイガニの中間の味といわれているそうです。
どれどれと食べてみたものの、タラバガニもズワイガニもはるか昔に食べたきりで、どんな味か思い出せず……いわれてみればたしかにこういう繊細な味だったかも(おいしいです)。
シーザーサラダは席でチーズと黒胡椒をかけてくれます。
私は感動しました。普段他の店や自宅で食べるシーザーサラダと、なにかがちがう。
しゃきしゃきのロメインレタスにふわふわのチーズが絡んでめちゃくちゃおいしいです。
「レッドロブスターはサラダがうまい」
豆知識として覚えておいて損はありません。
クラムチャウダーはアサリたっぷりの具だくさんタイプ。コースじゃない場合でも単品でも頼んだほうがいいと言い切れるメニューです。
前菜の時点で満足感が……。
ムール貝とアサリの白ワイン蒸し。このスープをご飯にかけて食べたい。
で、ついにやってきました。
赤い!
調理は、スチーム、オーブン焼き、スパイス焼、豆板醤、黄金焼き、チリソースから選べます(コースはオーブン焼きorスチーム)。
ロブスター本来の甘さを楽しめるというスチームにしました。
海老味噌と溶かしバターが添えられてきます。この味噌がまたうまいのです。
ロブスターは食べやすいように解体してくれます。
ガニの部分も丁寧に取り除いてくれます。
わくわくしながら、作業を見守りましょう。
華麗な手さばきであっという間に解体終了。このようなパーツに分けられるんですね。
あとは食べるだけというところまでやってくれるのは、あまりにも楽ちんで申し訳なくなるほどです。
ハサミの部分。爪の先っぽまで綺麗! 殻と同じ形をしています。
で、味はというと……
蟹と海老の中間、というか良いとこどりという表現が一番ぴったりだと思いました。
柔らかいけど弾力があって、噛みしめると甘いロブスター汁が染み出てくる。
ロブスター、はじめて食べたけど、予想を上回るおいしさでした。
味の濃さと、ぷりっぷりな食感にびっくり。
こうなると、他の調理法もすごく気になってくる。もう一つの基本のオーブン焼きも絶対おいしいし、長谷川さんのおすすめの黄金ソース(マヨネーズベース)もかなりやばそう。
ロブスターの後、締めのシェフズパエリアが登場。
すでにお腹が良い感じに満たされているけど、このパエリアなら入ってしまう。
これもまた、レッドロブスターの看板メニューなんです。
ごちそうさまでした。かなりお腹がいっぱいで苦しい!
ロブスターもおいしかったけど、主役のロブスター以外の料理も人気があるのがわかりました。
このコース、二人で9200円(ひとり4600円)は正直かなりお買い得。
一回飲みにいくくらいの価格で、かなりのスペシャル感を味わえます。
お誕生日や結婚記念日にはぴったりですね。
あ、またロブちゃんグッズが……ほしいな〜。
長谷川さんにダメ元できいてみると、「コーヒーとのセットなら売ってます。ちょっとデザインは違うんですけど」
きいてみてよかった!
挽いてあるコーヒーとカップのセットで1500円。箱もしっかりしていて、贈り物にぴったりです。ロブスターがデザインされた食器なんてなかなか手に入りませんからね。
おお、ビールジョッキにいた子だ。このカップでいつでもロブスターぐびぐびできるぞ。嬉しい〜〜。
以上、憧れのレッドロブスターにいってみた話でした。
(私の中で)謎に満ちていた存在でしたが、優雅な気分を味わえる、テーマパークのようなレストランで、ちょっと感動しました。
一言で表すと「デリシャス&おもてなし」がしっくりくるかと思います。
7/18にはユニバーサル・シティウォーク大阪店も開店して、ますます勢いを増しているレッドロブスター。
わがままいうと、またCMを再開してほしいなあ。
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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