ここは東京のはずれにある
40年の歴史を持つ
なんだかローカルな雰囲気
ところがこの日そんなお祭り会場に並ぶ出店に…
会場に10軒以上はあると思われる焼鳥屋さん。
しかし…
なぜかこの1軒だけ
30分待ちにもかかわらずなぜこの店なのか?
いったいどんな違いがあるのか?確かにおいしそうだが…
そしておいしさの理由を誰もがこう語った
人々がおいしさに熱狂する福島屋とは?
お昼どきそのフロアをのぞくと小ぶりなスーパーに尋常じゃない行列が!いったいこれは?
客が殺到しているのはどうやら弁当売り場のようだ。
気になる値段は…
意外に高い
ではなぜここまで人気なのか?
人気の秘密はその中身。
実はこの弁当使っている食材そのすべてが
例えば厨房で作っていた旬の桜えびをふんだんに使った炊き込み弁当の場合…
840円の中にこんなこだわりが…
お米は甘みと旨みが口に広がる…
抜群のジューシーさを誇る
完熟させてから収穫するので驚きの甘さが味わえる
しかも材料は店内で売られている産地が見える食材ばかり。
このおにぎりも…
絶妙の酸味を味わえる梅干しは和歌山産のなかから選び抜いた逸品。
この店でも大人気の
更にパリパリの歯ごたえに香ばしさが絶品のこの海苔はやはり店内で売られる
食材はすべて店が自信を持って扱う商品。
このおにぎりも
そんな都心で大人気となっている店…
実は…その本拠地は六本木から50キロ以上離れた田舎町
見えてきたこれがそのスーパー
のどかな場所にもかかわらず店内はなかなかの賑わい。
一見普通のスーパーのようだが
並んでいる商品はほとんどが見たことのないものばかり
マヨネーズコーナーもマニアック。
なかには黒酢マヨネーズなんてものも
なんだかおいしそうなこのカレールウには奄美産のうこんが使われている
どうしようもなくうまそうなチャーシューが出てきたかと思えば。
焼きたてパンのコーナーで行列をつくっていたのはおいしそうなこの大きなパン。
中に入っているのはお〜!北海道産の大納言小豆。
うまそう。
福島屋は他では見たこともないおいしそうな商品で溢れているのだ
隣町から車で来たこの男性。
お目当てはスコーン。
濃厚な卵の味と生地の甘みが癖になるという
一方こちらの女性のお目当ては
山形のほうのなんか…買ってみたらすごいおいしかったのであるときは必ず買います。
客がここまで熱狂する理由はもう一つ。
実は福島屋の商品製法にこだわりぬいたものばかり。
例えばこのカツオではなくて
作っているのは静岡県由比港のすぐそばにある…
おばあちゃんたちが苦みを取るためのイワシの頭を取り除く作業を手作業で行っていた
それを晴れた日に天日干し。
かつお節と違い丸1日で程よい硬さになるという
そしてもう30年以上使っているという専用の機械で
イワシはおいしそうな削り節になっていく。
もちろん
かつお節より旨みが強くご飯にかけて食べると絶品だとか
そう客たちはそんな福島屋でしか買えない絶品商品を探しに詰めかけてくる
そんな客たちを魅了する商品の数々。
実はそのほとんどがある1人の人物が見つけてきたものだという
この日その男は北海道の大地を駆け回っていた
それがこの人。
長靴が必需品だという
リュックに長靴のこの男こそ人呼んで絶品ハンター
この1週間福島は
北海道で食べまくっていた。
目的はうまいものを探し出すこと
意外な行動に出たのは夕張から帯広への道中
田舎町の小さなスーパーを見つけると福島脇目も振らず店内へ
そして物色を始めた。
まず目をつけたのは東京では見かけないこのお菓子
更に
大きな袋に入ったのはデンプン。
すると早速…
みんなどうやって食べるの?何して食べるの?何して食べる?
そして店内を一巡してあるものを手に取った。
ミルクカステーラ。
地元の原料を使ったものだ
知られざるうまいものを探すためにまずはスーパーを訪ねるのだという
結構なポイントなんですか?
この日福島はおいしい噂を聞きつけて由仁町の農家にやってきた
すでにこの笑顔。
ハウスを訪れるなり…
こんにちは。
ここは変わった野菜作りをすると地元で有名な菅原さんの畑
でこの大きさ?ええその大きさで…。
巨大なピーマンが福島を出迎えた
でも本当の出会いはこのあと
思わず声をあげたのは初めて見る彩りのトマト。
シャキシャキした独自の食感が楽しめるイタリアントマトの一種だ
実は菅原さんここ数年イタリアントマト作りに没頭
ひととおり味わってから福島はこう切り出した
ほとんど流通していないことを確認し福島買い付ける決断をした
なんと福島年間120日も全国を回り東京の店に並べる絶品商品を探し回っている
つまり福島屋の商品は福島が苦労して見つけたまさに宝の山
そんな福島の思いがぎっしり詰まった売り場だから客たちも…
この女性は福島屋で買い物すると1時間以上かかってしまうという
東京の田舎町の福島屋は日本中の絶品に出会える幸せスーパーとして客を集め創業以来赤字なし。
いまや都心にも進出し…
今宵は誰が呼んだか絶品ハンター。
地方スーパーに革命を起こす感動の福島屋に迫る
スタジオに福島屋さんで扱う商品を持ってきていただきました。
ずらっと並んでますけれども。
地方では結構定番であったりするんですね。
伝統的な食品なんですね。
おにぎり店内で握ってくださるんですよね。
はいそうですね。
私じゃあおにぎりいただこうかな。
ぎゅっとしてる。
いただきます。
うわ嬉しい。
いただきます。
それ全部食べちゃうの?全部食べちゃうの?おいしいです。
ちっちゃいときにおばあちゃんが握ってくれた…。
海苔もおいしいし塩加減…。
なんか涙が出る。
わかる〜。
お米もお海苔もやはり福島さんがこだわったものを材料使われてるわけですよね?そうです。
そこもですか。
あっそうなんだ。
これが生姜の金色煮。
おにぎりに合うよ。
はいいただきます。
おいしい。
えっこれですか?はい。
絶品ハンターってうちの番組が勝手に作ったのかもしれないですけど言われるのはどうですか?松尾芭蕉みたいな感じ?そうですね。
そうですか。
例えばこれとかですけど青森っていいましたっけ?はいそうです。
これ青森のどこにあったんですか?すごい手間掛かってる。
例えば僕生姜全部食べちゃいましたけどこれ異様においしいんでどこそこの食品メーカーに頼んで全国的に出しましょうよって言ってもNGでしょ?そうですね。
そんなにはたくさんない。
ダメなんでしょう?確かにそれが自然なのかも。
そうですよね。
VTR出てたお客様がここで買い物すると1日がハッピーになるのよねってすごいウキウキしてねお話されてたのがびっくりでした。
スーパー行ってそこまで…。
たぶんお客さんはなんかきっと心のどこかで福島さんまた何探してきたかなとかっていうようなことで歩かれてるんじゃないですかね。
ほんとに嬉しいことでして僕は…おいしいおいしいっていっても
絶品ハンターの福島。
単にうまいものを探し出すだけではない。
例えばこの麺
作っているのは
昔ながらの手で延ばす麺作り。
それに惚れ込んだ福島は驚くべき注文をつけた
なんと福島北海道の極上の小麦を指定。
自らパッケージをデザインし福島屋のオリジナル商品を作ったのだ
こうした福島がプロデュースする
見つけた素材を最高の商品にして伝えることこそ福島の真骨頂なのだ
そんな絶品を生み出し続ける福島。
しかしその裏には壮絶な体験が
(ナレーター)たとえ太陽や土がなくても照明空調ネットワーク技術によって鮮度が長持ちする野菜を高速で栽培していく。
世界中に安定した食環境をつくる新しい農業のカタチです。
一角になにやら人だかりが。
机の上には…。
今が旬の新鮮な
実はこれ店で売る食材のおいしさを知ってもらうため福島屋が開く料理講座。
この日のテーマがトウモロコシなのだ
お米と一緒に炊き込んで作る
手軽に作れるおいしそうな料理に皆さんかぶりつき状態。
気になるお味は…
福島屋の各店で開かれるこの講座は受講料1,000円という手軽さもあってすぐに満員となる人気ぶり
そんな料理教室を企画しているのがこちらのグループ。
実は彼女たち
そう地元の主婦が集まった福島屋の特命チーム。
その名も
実際その活躍ぶりがすごかった
この日試食していたのはあるメーカーが作ったヨーグルト
なんと彼女たちメーカーから売り込みのあった商品を仕入れるかどうか決めているのだ
主婦を活用してまで客目線を貫く福島その原点にはある壮絶な失敗があった
大学在学中に病弱な父の後を継ぎ酒屋を任されたのが小売業の第一歩
コンビニのような店から取扱品を順調に増やしついに1985年スーパーとして福島屋を開業する
しかし絶体絶命の危機が訪れる。
それがこの立川店での出来事
1988年に初めて地元を離れて出店した2号店だ
ところがオープンしても客はまったく来なかった
事態を打開するため福島は人気のある大手メーカーの商品を大量に仕入れそして朝早くから1円でも安いものを仕入れるため奔走したしかし…
結果が出ないまま日々明け方近くまで陳列の見直しを繰り返す…。
福島の体は限界へと近づいていった
そんなある日の出来事…。
客のひと言が福島の心に刺さった
満面の笑みで商品を褒めた
福島の頭を電流が走った
自分はいかに商品をたくさん売るかそれしか考えていなかった
そして福島は気づく本当にあるべき姿は…
福島は客の心に寄り添うため客である主婦を集めこの特命チームを作ったのだ
今彼女たちはどんな売り場なら喜びとともに買い物ができるのか日々客目線の売り場を追求し続けている
例えば最近力を入れるのがこの表示パネル。
見たことのない商品の中から味や原料など自分にぴったりなものを簡単に探し出せる工夫
更に値札の隅につけたこの丸印は
食品の安全性を知らせるため製造過程のこだわりを独自の基準で3段階に格付けして示したもの
客と一緒になった店づくりこそが福島屋が客をつかんで離さない理由なのだ
地元の主婦の方々のチーム。
ミセスプロズスマイルズですけれども…。
なんであんな楽しそうにねぇ。
ああやって集まられるとそのままマーケティングになっちゃいますもんね。
そうですね…そうなんです。
あの…今VTRに出てきましたが立川で非常に苦労なされてたときにですね夜中に不安にかられながら棚を並べ替えたり品を並べ替えたりってでもどうなんですかね?それって主婦の皆さんたちのミセスプロズスマイルズに結びついたり役立ってませんかね今の?いやもう役立ってます。
とにかく陳列を変えてみたり…。
これは売れるかなとかってやってたんでしょ?このまま死んじゃってももうしようがないかもっていうくらいまで追い詰められてたって…。
びっくりしましたけど。
そのときに思われたのはとにかくお客さんに来てほしいっていうことでそのために何をすればいいかっていうことを考え始められたわけですよね。
そうですね。
でもだんだんだんだん伝わるんですかね。
かもしれませんね。
そうやっていろいろこう苦戦とかあってですね非常に苦しい時期がおありでそれで試行錯誤もいろいろされてそのときに思われたのがですねお客さんを集めようという発想からいい商品を入手したり置いたりしようっていうふうに一歩踏み出したところが福島屋の原点っていうふうな考え方でいいでしょうか?お客さん来てほしいから何かをしたい…。
おいしいっていうことに関して。
このあとはじり貧の漬物屋が生まれ変われば…。
万年赤字のスーパーが黒字に
全国の
福島の新たな挑戦の舞台があった
それがこの
長年赤字に苦しんできた
力を入れるのが商品の絞り込み。
魅力の低い商品を
陳列棚も撤去した
そして新たな集客の要となったのが商品を増やして作ったこのコーナー
こちらはサラダにもよく合う…
沖縄からは地元の豚肉を使ったこんな商品も
改革から1年。
本当に客に勧めたい商品を揃えることで三桝屋は
現在福島が改革に関わるスーパーは全国に30店舗以上
そんなつながりの中から今までにないネットワークが生まれていた
その核となるのが
全国の
福島が目指すのは大手流通とは一線を画するいわば
福島屋が中心となり中小メーカーのおいしさや安全にこだわった商品作りに協力。
そして出来上がったオリジナル商品を参加する全国の地方スーパーが消費者に届ける。
メーカーと小売りそして消費者が喜ぶ今までにないネットワークだ
そんな福島に共感し今までの大量生産の商品作りを見直す決断をしたのが…
会社があるのは
老舗漬物メーカーだ
作り始めたのは素材にこだわったお漬物
今まで当たり前のように使っていたのが…
こうなってる原料買ってくるわけですね。
価格競争の激しさから10年以上
それが今は地元のこだわりを持った生産農家から毎朝届く
自分たちで塩漬けするゼロからの漬物作りに方針を変えたのだ
コスト最優先から客を喜ばせる商品作りへ
福島に教えを請うなかその価値観は一変したという
大手に対抗するっていうよりも小さな中小のスーパーがサバイバルするために必要なことをやられたってことですかね?そうですね。
ここで僕がすごく感動した…。
福島語録という。
挙げさせていただきます。
僕ねほんとだなって思ったんですけど…。
1個ずつ読みあげますか?これがいちばん僕好きなんです。
「もう一人勝ちの時代は終わった」。
ノウハウもそうやってライバルの方々に開示するっていうのもそういったことなんですか?だって同業者に教えちゃうんですよ。
ノウハウを。
福島さんご自身も例えばお店を大きくしようとか店舗数を増やそうとかそういうお考えは優先順位からしたらないんですよね。
ないんです。
自分の利益のためって思うよりも誰かのためとか社会の公正さとかに自分は関与しているからって思うほうが頑張れるっていうかそういうことですよね?そうですね。
いわゆる中小のすごく価値あるいいもの作ってるんだけどその魅力が十分伝わってないっていうようなところがまだ相当多くあるものですか?
このあとは
収録が終わって村上龍はこんなことを考えた
2015/07/30(木) 21:54〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【地方の絶品を発掘する!知られざる奇跡のスーパー】[字]
全国を飛び回り探した“絶品商品”で、熱狂的なファンを生むスーパーマーケット福島屋。チラシはナシ、安売りもナシの経営で40年間赤字ナシ!スーパー業界の革命児が登場!
詳細情報
番組内容
チラシを出さず、安売りもしない。それでも熱狂的なファンを生み創業以来40年、黒字経営を続ける驚きのスーパーがある。東京・羽村市で創業した「福島屋」だ。客の目当ては、会長が、年間120日間、地方を探し回り見つけてきた“絶品商品”。この“絶品商品”が多くのファンを生み出し、福島屋の奇跡の集客を実現させてきた。地方の小売業が苦戦を強いられる中で、地方スーパーに革命を起こす男の奇跡の物語に迫る!
出演者
【ゲスト】福島屋 会長 福島徹
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
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