所さん!大変ですよ「あなたのスマホが乗っ取られる!?」 2015.07.30


おととし広島で若い女性のプライベート情報が知らぬ間に大量流出する事件が起きた。
捜査を担当した敏腕デカは個人情報を盗み出すその手口に驚いた。
えっ?一体どういう事だ?取材を進めると日本から遠く離れたイタリアのマフィアがこの事件に深く関わっていた事が判明。
そして命懸けの取材が始まった。
映画みたいな…。
本当に大変じゃんこれ。
イタリアンマフィアまで出てきちゃうって。
この番組が扱うものじゃないんじゃないの?これ。
いやいや本当に大変なお話でございます。
軽はずみな事言っちゃいけないんじゃないの?今回の事件こちらです。
ジャン!おととしで広島であった事件です。
被害に遭ったのは20代女性の方です。
知らない間に大量のプライベート情報が漏れていた。
そのプライベート情報って何なの?まずですね部屋で友達と会話していた内容が漏れていた。
それからそれだけではありません。
いつどこに行って誰と何をしていたかつぶさに漏れていた。
しかも犯人が捕まるまでの7か月の間女性は全く気付かなかった。
へえ〜!それに使われたのがなぜか女性が肌身離さず持っていたはずのスマートフォンだったんです。
ず〜っと持ってたって事はず〜っと盗聴されちゃう訳だ。
その辺りを調べていくと驚きの事実が分かりました。
あっそう。
まいります!所さん!大変ですよ。
ディレクターが向かったのは事件を摘発した広島県警。
インターネットを使った国際的な金融詐欺事件などを解決してきた…今回の事件を担当した敏腕刑事がその驚きの手口を明かした。
スマートフォンが乗っ取られた?刑事によると被害者である20代の女性が警察にやって来たのはおととしの11月。
自分のスマホから書いた覚えのないメールが勝手に送信されているという相談だった。
女性からスマホを預かり詳しく調べ始めた刑事。
すると持ち主の女性も全く身に覚えがないアプリがスマホに仕込まれている事が分かった。
それは…。
(取材者)遠隔操作アプリ?はい。
パソコンからスマホを操作してスマホがどこにあるかをパソコン上の地図に表示する遠隔操作アプリ。
本来紛失したスマホを探すためのアプリで現在100種類以上あるという。
そのうちの一つを…一体誰が仕込んだのか?警察の捜査線上に浮かび上がったのは女性と交際中だった男。
男を警察に呼び問い詰めたところ女性にないしょでアプリを入れた事を認めた。
その目的は…。
なんと問題のアプリを使うとスマホを持っている人の位置が分かるだけでなくどこにいて何をしているのか…一体どういう事なのか?番組では今回ネットセキュリティーの専門家の協力を得て検証してみる事に。
スマホに実際の犯行で使われたあの遠隔操作アプリをインストール。
そのそばで番組スタッフが会話する。
別室に控えた専門家がパソコンからスマホの遠隔操作を開始。
まずは…。
ん?録音?スマホは全く反応を示さないがこれで会話を録音しているという。
これで本当に録音されているのか?確認してみると…。
会話の内容がはっきりと聞こえる!更に…。
試しに女性スタッフにスマホを手に取ってもらうと…。
またしてもスマホは全く反応しない。
本当に写っているのか?
(石川)開くとこういう感じですかね。
(取材者)へえ〜!これではスマホの持ち主は写真を撮られたり盗聴された事に気付くのは不可能に近い。
この遠隔操作アプリを使った広島の事件。
警察は女性のスマホにアプリを仕込んだ男のパソコンを詳細に分析。
するとこのアプリを駆使して女性のプライベートを監視していた実態が明らかになった。
男は自宅のパソコンからこの日会う予定のなかった女性のスマホにアクセス。
位置情報を検索し女性がどこにいるのかを調べ始めた。
男のパソコンに表示されたのはある港の地図。
女性はなぜかこの時花火大会が行われていた港にいた。
女性の行動が気になり始めた男はその後4時間で8回も女性の位置情報を検索し続けた。
そして花火大会終了後の午後10時18分。
男がとった行動は…音声録音。
男の耳に飛び込んできたのは友人と話す女性の声。
その会話の内容から女性がドライブ中だと知った男は思わぬ行動に出た。
午後11時4分女性のスマホのメール機能を遠隔操作。
女性の母親に勝手にメールを送信したのだ。
今回刑事が特別に見せてくれたメール。
その内容は…。
(竹重)「誰々さんの車にいる」と。
「電話して」と。
電話をするように催促しているというメール内容になります。
(取材者)なるほど。
つまり男は女性のスマホを乗っ取り女性に成り済ましてその母親にメールを送信。
友人に電話をするようにしむけドライブを邪魔しようとしたのだ。
しかし不審に思った母親が女性に直接電話したため女性は自分の知らぬ間にメールを送られている事に気付いた。
その後の捜査で男は1,000回以上も女性のスマホにアクセス。
女性の生活をのぞき見していた事が分かった。
そのうち盗聴した回数は…。
(竹重)666件記録が残っております。
(取材者)666回。
(竹重)はい。
18日間で666回。
それにしても男はどうやって女性にばれずにスマホにこのアプリを仕込んだのか。
刑事が案内してくれたのは一軒の飲食店。
この店で2人で食事をしている間にアプリを仕込んだという。
スマホを預かった男はインターネット上で市販されている…見た目では一切分からなかったため女性は何の疑いもなくスマホを受け取った。
その後男が逮捕されるまでの7か月…男は女性のスマホに無断でアプリを入れた疑いで逮捕。
去年9月…いとも簡単にスマホを盗聴器に変えてしまうこの遠隔操作アプリ。
一体誰が何のために開発したのか?すると刑事が…。
えっ?イタリア?そこでディレクターを待っていたのは衝撃の事実の数々。
問題の遠隔操作アプリに隠されていた驚きの真相が明らかに。
すごいですねこれ。
怖い。
遠隔のアプリっていうのがすごいよね。
18日間で666回録音したりとかさまあまめだね。
今回について言うとどうして罪に問われたかっていうのを整理します。
こういう事なんですね。
つまり他人が知らない間にその人のスマートフォンに勝手にアプリを入れる事が罪になるんですね。
これちゃんと罰せられるものでして罪に問われた場合は……で今回の広島と似たようなケースというのは全国各地で報告されています。
絶対にしないで下さい。
今日も専門家の方にお越し頂いています。
この事件についてお話のある方。
(3人)はい!
(久保田)では澤口さん。
こうしたアプリを使った方法論っていわばストーカーで許し難いんですけど…
(澤口)不安になるんですよ。
なのでこの方法っていうのは…お前は…一切電波使っちゃいけないとか。
テレビも見ちゃいけないし。
(澤口)いい。
情報を遮断する…。
でも今回の事件って男性が女性に対してやってるんですけれども実は女性が男性にやったっていう事もありまして…えっそんな昔からあるの?これ。
(犬山)はい。
私の夫婦の友達が…奥さんですね。
(久保田)どこで何してるか知りたいと。
そうなんです。
それでその女性は逐一チェックしてたんですけど旦那の方もやっぱ悪知恵働いて…さあ所さん所さん。
何?肝心要のどうやったら被害を防げるかあのネットセキュリティーの専門家の方に教えてもらいました。
3つ守って下さい。
こうです。
まずね暗証番号っていうのはロック解除する時にあります。
大体4桁なんですってみんな。
あれを8桁ぐらいにしておくとかなり危険性は減らせると。
それからスマートフォンからは目を離さない。
他人に設定してもらう時も一緒に画面をのぞき込むぐらいはした方がいいと。
そして実はスマートフォン今これこれこれのアプリを入れていますよっていう一覧表を出す事はできるんです。
あっそうなんだ。
その辺りを必ずこまめにチェックしてこれ見た事ないぞっていうのがあったら怪しいと思った方がいいと。
もうどんどんみんな疑う訳じゃん。
これ盗聴されてるんじゃないか今俺誰か見てるんじゃないかと。
だったら十円玉入れた公衆電話の方がいいんじゃないか。
そろそろ考え直す時期が来ましたかねとうとう。
さあ考える前にイタリア編がまだ。
あっそうだそう。
VTRの最後にありましたよね。
あの遠隔操作アプリはもともとイタリアの会社が開発したと。
どうして開発したのかという背景を調べていくとまさかっていう展開です。
マフィアですマフィア。
その背景をご覧下さい。
所さん!イタリアも大変ですよ。
本当に大変だ。
向かったのは…あの遠隔操作アプリの開発者がこの町にいるという。
そこはミラノの1等地にある高級アパートだった。
ボンジョルノ。
ボンジョルノ。
迎えてくれたのはIT企業の青年社長。
4年前にあの遠隔操作アプリを売り出して以来笑いが止まらないという。
(取材者)2億円!?あのアプリそんなにニーズがあるのか?でもなぜあんなアプリを世に出したのか。
問い詰めると…。
実は最近イタリアではスマホの盗難が急増。
年間数千件に達するという。
しかし警察はなかなか対応してくれず泣き寝入りする事も多いという。
そこに目をつけた青年社長。
スマホを盗まれた人が犯人の会話を録音したり顔写真を撮影できるようにあのアプリを開発。
録音や撮影の際スマホが反応しないのも犯人に気付かれないように証拠を集めるための工夫だという。
社長のもとには実際にこのアプリを使ってスマホを取り戻したという感謝のメールが毎日のように届くという。
誇らしげな青年社長。
その時気になるひと言を口にした。
警察や検察があのアプリを使って盗聴しているというのか?ボンジョルノ。
ディレクターがミラノの検察幹部に確かめると…。
2年前にベルルスコーニ元首相が有罪判決を受けた脱税事件。
この時も盗聴した関係者の音声が証拠にされたという。
そして取材中ディレクターは重要な証言者に接触する事ができた。
かつて警察で20年以上諜報活動に携わっていたという人物。
絶対に人目につかない場所でという条件で取材に応じてくれた。
そのターゲットは…。
イタリア南部を拠点とするマフィアヌドランゲタ。
構成員6万人。
麻薬取り引きや武器密売などで年間7兆5,000億円も荒稼ぎするという巨大組織だ。
このマフィアを一網打尽にしようと潜入捜査を試みた男性。
自分のスマホにアプリを入れマフィアの会話を盗聴したという。
すると実際に盗聴したマフィア同士の会話を聞かせてくれた。
盗聴で証拠を集めた警察は今年ヌドランゲタの壊滅作戦を敢行。
160人以上に逮捕状を出したという。
イタリアでは捜査に欠かせなくなったという遠隔操作アプリ。
でもこれ以上進化して本当に大丈夫なのだろうか。
進化するんでしょうねきっとね。
ああやって役にも立ってるんですね。
スマホが盗聴器になって事件になってる訳ですけど…去年…スマホボ〜ンです。
この情報を受けてアメリカの当局である…何かもうスマートフォン便利なのに持って扱う事がすごい大変になってない?そうするとだんだん使わなくなっていく方向に行っちゃうとすると何?普通の電話に戻るの?普通の電話も何か怪しいなと思いだして手紙になってくる。
(笑い声)…と手紙も何か途中郵便屋さんが読んでるのかななんてなってくるとどんどん疑いだすと直接その人のうちに行って「ちょっと話があるんだけど」っていう。
どんどん疑っちゃうよいろんなものを。
おう!
(笑い声)このマイクも怪しいな。
2015/07/30(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「あなたのスマホが乗っ取られる!?」[字]

20代女性のプライベートな情報が流出する事件が発生。部屋の中の会話まで盗聴されていた。使われたのはスマホ。知らぬ間に乗っ取られていたのだ。刑事も驚いた手口とは?

詳細情報
番組内容
今回取り上げるのは、西日本のある街で起きた“個人情報流出事件”。20代女性のプライベートな情報が流出。その中には、部屋の中での会話まで含まれていたという。しかも、そのことに女性は全く気付いていなかったというのだから驚きだ。使われたのは女性のスマホ。全く気づかない間に、男に乗っ取られ、盗聴までされていたというのだ。事件を調べるとイタリアのマフィアまで登場。驚きの展開に所さんも仰天。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,徳永圭一,【出演】澤口俊之,モーリー・ロバートソン,犬山紙子,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ニュース/報道 – その他

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