おはようございます。
7時になりました。
きのう、北海道苫小牧市の沖合で起きたフェリーの火災は、出火から半日以上がたっても鎮火していません。
乗員1人が行方不明になっていて、海上保安本部は消火作業を進め、安全が確認されしだい、船内を捜索することにしています。
現場では一体何があったのでしょうか。
苫小牧の南55キロの海域です。
私の後ろに見えますのが、火災の起きたフェリー、さんふらわあだいせつです。
今なお、船体からは煙が立ち上っているのが確認できます。
火災発生当時の映像です。
商船三井フェリーが運航するさんふらわあだいせつ。
きのう夕方、北海道の苫小牧港の沖合で火災を起こしました。
避難の途中、撮影した乗客は。
さんふらわあだいせつには、乗客・乗員合わせて94人が乗っていました。
このうち93人は、別の船に乗り換えて避難し、けがはありませんでしたが、乗員で消火作業に向かった2等航海士の織田邦彦さんの行方が分からなくなっています。
救助された乗客を乗せた船は、昨夜、苫小牧港に次々に接岸しました。
こちらは火災が起きたさんふらわあだいせつの模型です。
全長は190メートルありまして、乗客の定員は154人です。
窓がついているこちらに、客室やラウンジなどがあります。
そして海上保安本部などによりますと、火災が起きたのは、こちら、客室から2つ下のフロアのDデッキと呼ばれる車両専用のデッキ。
ここに停車中のトラックでした。
こちらのデッキには、ご覧のように、横に8列の駐車スペースがあって、その真ん中付近で火が出ていたということです。
そして、このフェリーの乗員が、停車中のトラックに取り付けられた冷凍機付近から出火していたと話していることが、関係者の話で新たに分かりました。
商船三井フェリーや海上保安庁への取材で明らかになったいきさつです。
乗員は消火器やホースのほか、手動のスプリンクラーを使って消火活動に当たりましたが、火の勢いは収まらず、午後6時に船長が避難命令を発令しました。
午後6時17分、船から避難用のシューターや、救命いかだが海上に投下されました。
ライフジャケットを身につけた乗客たちは、シューターを通じて、海面上に展開したプラットホームに避難。
さらに、救助に向かっていた別のフェリーや、海上保安庁の巡視艇に乗り込み、避難したということです。
行方不明になっているのは、乗員で2等航海士の織田邦彦さんです。
消火活動に当たっていたということです。
昨夜11時過ぎから記者会見した商船三井フェリーは。
消火作業中に、かなり黒煙がひどくなって、それで前が、周りが全く見えなくなってきたという報告はあったというのは聞いております。
2等航海士から、トランシーバーでそういう報告があったと。
フェリーには、巡視船などが放水を続けていますが、出火から半日以上がたっても鎮火していません。
船体が熱を帯びて、救助に当たる特殊救難隊員が近づけないということです。
海上保安本部は、引き続き消火作業を進め、安全が確認されしだい、船内で捜索を行うことにしています。
また乗員から話を聴くなどして、国の運輸安全委員会と共に、出火の原因を調べることにしています。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、きょう、最終日を迎え、日本を含む交渉参加12か国は、日本時間の午前5時ごろから、およそ1時間にわたって全体会合を行い、2国間での協議を続けることになりました。
議長国を務めるアメリカ政府は、午前8時半に予定していた閣僚の共同記者会見を、午前11時に延期すると発表し、大筋合意を目指したぎりぎりの交渉が続いています。
ハワイのマウイ島で行われているTPPの閣僚会合は、きょうが最終日。
日本を含む交渉参加12か国は、大筋合意を目指して、夜を徹して事務レベル協議を続け、日本時間の午前5時ごろからおよそ1時間にわたって全体会合を開き、2国間での協議を続けることになりました。
議長国を務めるアメリカ政府は、午前8時半に予定していた閣僚の共同記者会見を、午前11時に延期すると発表しました。
全体会合に先立ち、甘利経済再生担当大臣は、次のように述べました。
その上で甘利大臣は、この種の会合は、ある種、タイムリミットをしっかり決めてずるずる引き延ばすと、結局、そのままずるずるいってしまう危険性がある。
今回はまとめるということで一応スケジュールが示されており、それに向けて、最後の努力をすると述べました。
交渉が続いているTPP。
これまでの状況を整理していきます。
まず日本とアメリカの間で大きな焦点になっている、主食用のコメの輸入枠です。
アメリカが17万5000トン増やすよう求めているのに対して、日本は7万トンから8万トン程度にしたい考えで、開きがあります。
輸入量の政府保証は行わないものの、一定程度増える新たな仕組みを導入する考えについては、アメリカ側も一定の理解を示しています。
次に、農産物5項目の1つ、乳製品のバターについて。
日本はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドとの間で、一定量に限って、35%という今の関税を維持しながら、今よりも安い価格で輸入する新たな枠を設けることで合意できないか調整しています。
その一方で、この乳製品を巡っては、ニュージーランドが各国に輸入量の拡大を強硬に主張し続け、交渉を難しくしています。
これを受けて、アメリカはカナダに輸入を増やすよう求め、それぞれの2国間交渉が進まなくなっているものと見られます。
そして12か国全体の交渉で難航しているのが、先端的なバイオ医薬品などの開発データを保護する、期間についてです。
アメリカは当初、12年間を求めていましたが、新興国やオーストラリアなどは、5年以下を要求。
今も同じような構図が続いているものと見られます。
また、国有企業と民間企業の公平な競争条件についても、国有企業の優遇措置の是正を求める日本やアメリカと、多くの国有企業を抱えるマレーシアやベトナムなどで、折り合いがついていません。
では、現地で取材しています、中野記者に聞きます。
交渉は歩み寄りも見られたようですけれども、ここにきて予断を許さない状況になっているんですね。
きのうから持ち越された閣僚会合はけさ再開し、およそ1時間ほど交渉を行いました。
現在は2国間の協議が断続的に行われているものと見られます。
日本時間、午前8時半に予定されていた閣僚による共同記者会見はずれ込むことになり、交渉のスピードが落ちている印象を受けます。
中野さん、具体的には何が課題となっているのでしょうか。
やはり知的財産分野、バイオ医薬品のデータ保護期間を巡る対立です。
アメリカは大手の製薬会社を抱えていて、ビジネス重視の観点から、簡単には妥協できません。
一方、マレーシアやチリなどの新興国、それにオーストラリアなどは、医療費抑制の観点から、価格の安いジェネリック医薬品を重視し、開発データの手厚い保護に難色を示しているんです。
そして難航しているのは、知的財産の分野だけではありません。
酪農大国、ニュージーランドがアメリカに対して、乳製品の輸入を拡大するよう、強硬に主張していることで、アメリカは自国より競争力の弱いカナダに対して、アメリカ産乳製品の輸入を増やすよう求め、アメリカ、カナダの交渉もこじれるという、いわば、玉突き現象が起きているようなんです。
きょうは交渉最終日です。
交渉、まとまるんでしょうか?
政治決断ができる閣僚が集まっているので、交渉はぎりぎりまで分かりません。
難航していても、最後の最後で一気に決まる場合もあるんです。
通商交渉は、ガラス細工の積み重ねに例えられるほど、繊細で壊れやすいものといわれていますが、各国がどこまで慎重に、そして粘り強く交渉できるのかどうか、今、まさに最後のかけひきが行われています。
では次です。
インターネット上の仮想通貨、ビットコインの大手取り引き仲介会社のフランス人の社長が、社内のシステムを不正に操作し、利用者から預かった現金の残高を改ざんして、自分の口座の残高を水増ししていた疑いが強まったとして、警視庁は、私電磁的記録不正策出供用の疑いで、先ほど、社長を逮捕しました。
警視庁は、口座から大量のビットコインが焼失した問題の事情を社長が知っていると見て、捜査することにしています。
きょうも広い範囲で晴れて、西日本から東北の各地で、35度以上の猛暑日が予想されています。
一方、前線や上空の寒気の影響で、北日本や東日本では大気の状態が不安定になって、激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は熱中症のほか、急な激しい雷雨などにも十分注意するよう呼びかけています。
岐阜県多治見市です。
きのうは38度4分まで気温が上がりました。
きょうも広い範囲で晴れて気温が上がり、日中の予想最高気温は、埼玉県熊谷市と前橋市、岐阜市で38度、福島市や甲府市、名古屋市、大阪市、山口市で37度、高松市や岡山市、佐賀市で36度などと、広い範囲で猛暑日が予想されています。
気象庁は、こまめに水分をとったり、適切に冷房を使ったりするなど、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
一方、前線の影響で、北海道では大気の状態が不安定になっていて、きょう昼ごろにかけて、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
また、東日本でも上空に寒気が流れ込むため、気温が上がる午後を中心に大気の状態が不安定になって、局地的に雨雲が発達して天気が急変し、激しい雷雨となるおそれがあります。
気象庁は、急な川の増水や低い土地の浸水、それに落雷や突風などにも十分注意するよう呼びかけています。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、もって…。
戦後70年を経てよみがえったこの声。
終戦の日、昭和天皇がラジオを通じて国民に終戦を告げた玉音放送です。
この音声を記録したレコード盤、玉音盤の原盤が、初めて公開されました。
実は、私たちがこれまで耳にしてきたのは、玉音盤のコピーです。
原盤は、昭和天皇の声が、より高く、はっきりと記録され、感情の高ぶりもうかがえることが分かりました。
公開されたレコード盤です。
皇室の所蔵品である御物として、厳重に保管されてきました。
昭和天皇が国民に終戦を告げた、昭和20年8月15日正午からの、いわゆる玉音放送の音声が収録されています。
俳優の黒柳徹子さんです。
小学校の高学年のときに、疎開先の青森県で放送を聞きました。
玉音盤が放送されるまでには、困難がありました。
録音されたのは終戦前日の深夜。
日本が降伏すると知った陸軍将の若手将校らが、放送を妨害しようと、皇居に侵入。
玉音盤を奪おうとしたのです。
きょうはよろしくお願いいたします。
当時、陸軍に所属し、玉音盤を捜索するよう命令を受けた和久田正男さんです。
和久田さんたちは、上官に命じられ、皇居の吹上御苑の中にある建物を捜索しました。
しかし、玉音盤は見つからず、事件を首謀した将校は自殺。
反乱は鎮圧され、放送が行われました。
こうして使命を果たした玉音盤。
終戦の翌年、GHQ・連合国軍総司令部の命令で、コピーが作られました。
このコピーが、玉音放送の音源として、広く用いられてきたのです。
原盤とコピーはどう違うのか。
音声鑑定などが専門の民間の研究所に分析を依頼しました。
原盤は、再生のスピードが速く、昭和天皇の声が実際はもっと高かったことが分かりました。
よく知られている、この一節を聞き比べてみます。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び。
もってばんせいのために太平洋を開かんと欲す。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び。
もってばんせいのために
声帯の振動数の変化を調べたところ、昭和天皇が緊張しているか、感情が高ぶっていると見られることが分かりました。
公開は戦後70年にあたり、天皇皇后両陛下の了承も得て、宮内庁が初めて行ったものです。
宮内庁は、両陛下も国民に知っていただくことに意義があるとのお気持ちだと思うとしています。
両陛下の前で玉音盤を再生した、新忠篤さんです。
両陛下は、いすに座り、終始、姿勢を正して静かに聞き入られたということです。
長年にわたり、玉音放送を研究してきた竹山昭子さん。
戦後70年の節目に玉音盤が公開されたことには、大きな意義があると話しています。
玉音盤の原盤の公開に合わせて、宮内庁は、昭和天皇の、いわゆる聖断によって終戦が決まった会議が開かれた、皇居の防空ごうについても映像や写真を公表しました。
宮内庁は、玉音盤の音声や写真と合わせて、きょう午前10時からホームページに掲載します。
また、NHKは玉音放送を実現に導いた、情報局総裁、下村宏らの姿を描いた、ドキュメンタリードラマを今夜放送します。
なお、先月9日にお伝えした、玉音盤のニュースの中で、当時の宮内省の庁舎としてお伝えした建物は、当時は使われていないより古い時期の建物でした。
失礼いたしました。
さあ、スポーツは向井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
2022年の冬のオリンピックの開催都市が、中国の北京に決まりました。
札幌市が招致を目指す、2026年のオリンピックへの道のりは厳しい戦いも予想されます。
北京は史上初めて、夏と冬のオリンピックを開催する都市となります。
これで2018年のピョンチャン、2022年の北京と、東アジアで2大会連続で冬のオリンピックが開催されます。
2020年夏には東京オリンピックが開催され、3大会連続でオリンピックが東アジアで開かれます。
こうした中、2026年を目指す札幌について、IOC委員は。
日本の関係者からも、IOC委員の理解を得るのが難しいのではないかという声が聞かれ、2026年の招致を目指す札幌には、厳しい戦いも予想されます。
次はシンクロナイズドスイミングですか。
そうですね。
世界選手権、日本はこの大会3つ目のメダル獲得を目指しました。
チームのフリールーティン。
日本は冒頭のリフト。
うわー、高さありますよね。
1日200回行ったというジャンプの特訓の成果を発揮します。
200回。
表現面では、テーマの魔女をキレのある動きで力強くアピールします。
後半のリフトでも見せました。
日本、オリンピックへ期待が高まる、この大会3つ目の銅メダルです。
いい涙でしたね。
次は夏の高校野球です。
大阪大会は大阪偕星学園が制し、甲子園に出場する代表校が出そろいました。
大阪偕星学園は6回、1アウト3塁と攻め、4番田端。
追い込まれながらも、しっかり決めて勝ち越します。
リードを2点に広げ9回、エース、光田が1アウト満塁のピンチ。
ライトへ!落ちた!ヒットだ!1人かえってくる!そして2塁ランナーもホームへ。
ライトからいいボール返ってきた!アウト!
ライト、濱口が同点を許しません。
大阪偕星学園は初出場。
甲子園100年の年に、新たな一歩を記しました。
組み合わせ抽せんはあさって3日、大会は今月6日に開幕します。
いよいよ始まりますね。
以上、スポーツでした。
お伝えしていますように、きのう、北海道苫小牧市の沖合で起きたフェリーの火災は、出火から半日以上がたっても鎮火していません。
乗員1人が行方不明になっていて、海上保安本部は消火作業を進めています。
現場の上空から中継です。
苫小牧市の沖合40キロほどの海上上空です。
見えているのは、カーフェリーさんふらわあだいせつです。
火災の発生から半日ほどたちました。
船の中央部分、ご覧下さい。
黒い煙が、まだ激しく出ているのが分かります。
船の側面、ご覧ください。
煙で真っ黒になっています。
大きな穴が開いているようにも見えます。
現場上空は低い雲に覆われています。
船の周りには、2隻の海上保安庁の船が消火活動を行っています。
この火災で1人が行方不明になっているということで、船内の安全が確認されしだい、捜索活動が行われる予定です。
カーフェリーの火災事故が起きた、現場上空からお伝えしました。
きのう夕方、商船三井フェリーが運航する、さんふらわあだいせつが、北海道の苫小牧港の沖合で火災を起こし、乗客・乗員94人のうち、93人は救助されましたが、消火に当たっていた2等航海士の織田邦彦さんの行方が分からなくなっています。
海上保安本部によりますと、現場では巡視船などが放水を続けていますが、出火から半日以上がたっても鎮火せず、船体が熱を帯びて、救助に当たる特殊救難隊員が近づけないということです。
海上保安本部は、引き続き消火作業を進め、安全が確認されしだい、船内で捜索を行うことにしています。
気象情報です。
きょうも暑くなりそうですね。
南さん。
きょうも厳しい暑さになりそうです。
現在の前橋の様子、ご覧ください。
前橋、現在の気温がもうすでに29度4分、きょうは38度ぐらいまで気温が上がる見込みです。
現在、上空晴れていますが、少し見通しが悪く、かなり湿度が高くなっています。
こういうときは雷雲が発生しますので、午後は雷雨に十分注意をしてください。
午後3時の気温の予想です。
オレンジ色の所は30度を超える所、そして、きょうは35度以上の所が多くなる見込みです。
各地の最高気温、入れてみますと前橋38度、そして岐阜は38度と、35度を超える猛暑日の所が多くなりますので、熱中症には十分注意をしてください。
そしてきょうの天気の移り変わりです。
午前中は北海道を中心に雨が降る見込みです。
午後になると、にゅうどうぐもがはっせいして東北から九州にかけて、山沿いなどを中心に雷雨の所が多くなる見込みです。
天気が急に変わるおそれもありますので、急な川の増水などにも注意が必要です。
そして日本の南東海上には台風13号があります。
この台風13号、このあと西の方向に進み、来週の後半には南西諸島に近づくおそれがありますので、今後の台風情報にご注意ください。
ではきょうの各地の予報です。
2015/08/01(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼北海道・苫小牧沖でフェリー火災。乗客乗員94人のうち乗員1人の行方がわからず。▼ハワイで開催中のTPPの閣僚会合は最終日に。各国が大筋合意に向けて詰めの交渉。
詳細情報
番組内容
▼北海道・苫小牧沖でフェリー火災。乗客乗員94人のうち乗客は全員退避。消火活動にあたっていた2等航海士が行方不明に。▼ハワイで開かれているTPPの閣僚会合は最終日。各国が大筋合意に向けて詰めの交渉。▼昭和20年8月、終戦を国民に伝えた昭和天皇の「玉音放送」。その音声を記録したレコード盤「玉音盤」の原盤が、戦後70年を経て、宮内庁によって音声とともに初めて公開された。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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