こんにちは。
正午のニュースです。
ハワイで開かれていたＴＰＰ環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合に参加している１２か国の閣僚らが記者会見し、議長国アメリカのフロマン通商代表は、なお残されている限定的な数の未解決の問題について協議を続けると述べ、目標としていた大筋合意には至らなかったことを明らかにしました。
フロマン通商代表はこのように述べ、目標としていた大筋合意には至らなかったことを明らかにしました。
一方、１週間余りに及んだ一連の交渉の結果、重要な進展があった。
われわれは交渉の最終局面で合意が手に届くところまで来たとかつてないほど自信を持っていると述べ会合の成果を強調しました。
そのうえでフロマン通商代表は今後の交渉の進め方について、われわれは緊密に連携を取ることで、この会合でもたらされた機運を維持していく。
交渉官らは着地点を見いだすため、集中的な作業を続けると述べ、交渉妥結を目指し、引き続き交渉を続けていく考えを示しました。
ただフロマン通商代表は次の閣僚会合などの日程については、現時点では決まっていないと述べるにとどめました。
また甘利経済再生担当大臣は次のように述べました。
では現地で取材している岡崎記者に聞きます。
なぜ大筋合意に至らなかったんでしょうか。
各国の国益がかかった懸案で主張の溝が埋まらなかったからです。
ＴＰＰ交渉が２０１０年に開始して５年余り、４日間にわたる今回の交渉で各国は閣僚による政治決着を目指しましたが、またしても大筋合意には至りませんでした。
関係者の中には、ぎりぎりまで事態の打開を期待する声もありましたがアメリカは医薬品の開発データの保護期間でみずからの主張を強い姿勢で堅持したほか、ニュージーランドは乳製品の輸出量を増やすことなどで強硬な姿勢を崩しませんでした。
日本政府の担当者は今回、大筋合意を逃せば交渉が長期化し、アジア太平洋地域の新たなルールづくりが漂流しかねないという危機感を持ちながら交渉にあたってきました。
このため日本政府内からは、交渉に参加していない中国もにらんで、日米両国が主導して新たな経済秩序を築き上げたいというねらいもあっただけに落胆する声も聞こえてきます。
ただ日本政府としては、今回の閣僚会合で交渉の出口はかなり見えてきたともしており、引き続き交渉妥結を目指し、各国と粘り強く調整にあたる方針です。
では次です。
きのう、北海道苫小牧市の沖合で起きたフェリーの火災は今も鎮火していません。
海上保安本部は消火作業とともに行方が分からない乗員１人の捜索を始めましたが船内の温度が高いため、いったん中断しています。
現場上空からお伝えします。
発生から１９時間近くたちました。
こちらが、フェリーさんふらわあだいせつです。
船の側面をご覧ください。
黒く焼け焦げています。
海上保安庁の船による消火活動が続いています。
船の横には脱出用のシューターがあり失礼しました。
続けます。
けさ８時ごろ、フェリーに降り立つ海上保安本部の特殊救難隊員。
行方が分からない乗員１人の捜索を始めました。
きのう、北海道苫小牧市の沖合でカーフェリーさんふらわあだいせつの船内のデッキから火が出ているのが見つかりました。
乗客乗員９４人のうち９３人は、別の船に乗り換えて避難しけがはありませんでしたが、乗員で消火作業に向かった２等航海士の織田邦彦さんの行方が分からなくなっています。
特殊救難隊員は客室までを確認しましたが、室内の温度が６０度まで上昇していたということで捜索をいったん中断しました。
今後、煙や温度の状況などを見ながら、安全が確認されしだい再開することにしています。
出火した辺りにトラックがあったということです。
中身の荷物が何だったか、どのトラックだったのかということは分かっていません。
フェリーを運航している船会社は記者会見で火災が確認された場所には、冷凍機が付いたトラックが３、４台止まっていたことを明らかにしました。
海上保安本部は乗員から話を聞くなどして国の運輸安全委員会とともに出火の原因を調べることにしています。
先ほど中継の映像が途切れました。
失礼いたしました。
次です。
きょうも西日本から東北の各地で、すでに３５度以上の猛暑日になっていて熱中症に警戒が必要です。
また東日本では、これから大気の状態が不安定になって局地的に雨雲が発達するおそれがあり急な激しい雷雨などに十分注意が必要です。
午前１１時半までの最高気温です。
岐阜県多治見市で３６度７分、三重県亀山市で３６度４分、群馬県館林市で３６度ちょうど、島根県津和野町や名古屋市で３５度７分など各地ですでに猛暑日になっています。
また東京の都心で３４度６分など全国の観測地点の３分の２以上で３０度を超える暑さとなっています。
午後もさらに気温が上がる見込みです。
日中の予想最高気温は埼玉県熊谷市と前橋市、甲府市、岐阜市で３８度、福島市や名古屋市、大阪市、山口市で３７度などと各地で猛烈な暑さが予想されています。
こまめに水分をとったり適切に冷房を使ったりするなど熱中症に警戒が必要です。
一方、上空に寒気が流れ込むため東日本ではこれから大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達して激しい雷雨となるおそれがあります。
今は晴れている地域でも天気が急変するおそれがあり、気象庁は、急な川の増水や低い土地の浸水、それに落雷や突風などにも十分注意するよう呼びかけています。
インターネット上の仮想通貨、ビットコインの大手取引仲介会社のフランス人の社長が、社内のシステムを操作し、利用者から預かった現金の残高を改ざんして、自分の口座の残高を１００万ドル不正に増やしたとして、私電磁的記録不正作出・供用の疑いで、警視庁に逮捕されました。
調べに対し社長は納得できないと供述し容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、ビットコインの大手取引仲介会社、マウントゴックスの社長マルク・カルプレス容疑者です。
警視庁の調べによりますとカルプレス社長は、おととし２月社内のシステムを操作し、利用者から預かった現金の残高を改ざんして自分の口座の残高を１００万ドル不正に増やしたとして、私電磁的記録不正作出・供用の疑いが持たれています。
これまでの調べで社内のシステムにアクセスできるのはカルプレス社長だけで、不正に増やした自分の口座でビットコインを購入していたということです。
マウントゴックスは去年２月突然すべての取り引きを停止して経営破綻し、利用者から預かっていた当時のレートで８０億円以上に相当するおよそ６５万ビットコインが口座から消失していることを明らかにしました。
当時、カルプレス社長は、外部からの不正なアクセスで、盗まれた可能性が高いと説明していました。
警視庁によりますと調べに対し、カルプレス社長は納得できないと供述し、容疑を否認しているということです。
来年の春に卒業する大学４年生などを対象にした企業の採用活動が、これまでより４か月遅いきょう解禁され、大手企業を中心に各地で一斉に面接が行われています。
大手商社の丸紅は、きょうから総合職を採用するための１次面接を開始しました。
大学生の就職活動は、学業への影響を抑えようと経団連が指針を見直し、面接などの選考の解禁は去年より４か月遅い、きょう８月１日にされました。
こちらは大手航空会社のグループ企業の面接会場です。
採用担当者によりますと、来年度は今年度の倍の採用を予定しているということです。
企業が正式に内定を出せるのは、１０月１日以降とこれまでと変わらないため、採用は短期決戦になると見込まれています。
ことしで１００年を迎える夏の全国高校野球大会が今月６日に開幕するのを前に、代表校の選手たちが、甲子園球場でグラウンドの広さなどを確認する見学会が始まりました。
高校野球の全国大会は大正４年に第１回大会が行われてから１００年の節目を迎えます。
ことしは、大会後に野球の１８歳以下のワールドカップが甲子園球場などで行われるため、例年より日程が早まり、代表校は大会前に球場で練習を行わずに見学会の形をとることになりました。
きょうは、史上８校目の春夏連覇を目指す福井の敦賀気比高校の選手たちが４９校のトップを切ってグラウンドに入り、およそ１５分間フェンスまでの距離を確認したり、マウンドの感触を確かめたりしていました。
大会は今月６日に開幕します。
お伝えしていますようにハワイで開かれていたＴＰＰ閣僚会合に参加している１２か国の閣僚らが記者会見し、議長国アメリカのフロマン通商代表は、なお残されている限定的な数の未解決の問題について協議を続けると述べ、目標としていた大筋合意には至らなかったことを明らかにしました。
（拍手）2015/08/01(土) 12:00〜12:19
ＮＨＫ総合１・神戸
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ニュース／報道 – 定時・総合
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