ＴＰＰ閣僚会合は、結局、合意できず閉幕しました。
終戦を告げる玉音放送の原盤を初公開です。
こんにちは。
みんなのニュースウィークエンドです。
きょうとあすは、佐々木アナウンサーが夏休みのため、生田アナウンサー、永島キャスター、３人でお伝えしていきます。
きょうも各地で猛暑となりました。
岐阜県多治見市で３９．９度を記録３５度以上の猛暑日の地点が２００を超えました。
朝から強い日ざしで気温が上昇し、岐阜県多治見市では午後３時過ぎに３９．９度と、全国でことし一番の暑さとなりました。
そのほか、群馬県の館林市で３９．４度など、近畿から関東甲信のところどころで、４０度近くまで気温が上がり、猛暑日は２２３地点に達して、ことし最多となりました。
山梨県甲府市では、６５歳の男性が熱中症と見られる症状で死亡しています。
一方、関東内陸には冷たい空気が流れ込み、現在、所によって猛烈な雨となっています。
あすも近畿から東北南部にかけて、厳しい暑さとなりそうで、熱中症に引き続き注意が必要です。
ＴＰＰ・環太平洋経済連携協定を巡るハワイでの閣僚会合は、合意を見送って閉幕しました。
最後のチャンスとされてきた今回の会合でも、各国間の対立は解けませんでした。
交渉参加１２か国は会見を開き、共同声明を発表しました。
この中では、限られた数の残された課題の解決に向けた作業を続けるとしています。
もう一度会合が開かれれば、すべてが決着するであろうと思っております。
今回の会合は、医薬品データの保護期間を巡り、開発コスト回収のため、長くしたいアメリカと、安いジェネリック・後発医薬品を早く使いたい新興国が激しく対立する中、難しい調整が行われていました。
さらに農産品の市場開放を巡る問題でも、特に乳製品の関税で、利害を調整できず、４日間にわたって行われた協議では、対立を解消できませんでした。
閣僚会合を取材している小川記者に聞きます。
小川さん、今回まとまらなかった大きな要因は、乳製品ということなんでしょうか？
そうなんです。
そして、その原因を作った国は、ニュージーランドと見られています。
医薬品データの保護期間で、もともと難しい調整が行われていたうえに、ニュージーランドが、日本やアメリカ、カナダなどに対し、バターなど乳製品の低い関税の枠を大幅に拡大するよう求めており、バターなど乳製品の低い関税の枠を大幅に拡大するよう強硬に求めて譲らなかったため、協議は暗礁に乗り上げてしまったというわけです。
会見で質問が集中したニュージーランドは、乳製品は大切な問題だと強調していましたが、甘利大臣は、国名こそ出さなかったものの、法外な要求だったと指摘しています。
過大な要求をされている国がありまして、頭を冷してもらわなきゃならないと思いますから、そういう時間が必要なのかもしれませんですね。
交渉の今後はどうなるのでしょうか。
参加各国は、しばらく冷却期間をおいて、今月末までにもう一度、閣僚会合を開き、合意を目指したい考えです。
しかし、アメリカの政治日程を考えると、残された時間はほとんどありません。
アメリカ議会のルールで、ＴＰＰ合意から署名まで９０日かかるうえに、年が明けると、大統領選一色で、ＴＰＰどころでなくなってしまいます。
強硬なニュージーランドをどう説得していくのか、ＴＰＰ漂流の危機が迫る中、交渉での知恵が問われることになりそうです。
以上、中継でした。
インターネット上の仮想通貨、ビットコインが大量に消失した事件で、マウントゴックス社のマルク・カルプレス容疑者が逮捕されました。
カルプレス容疑者はことし２月、ＦＮＮの取材に、みずからの関与を否定していました。
マルク・カルプレス容疑者が、警視庁の捜査員に連れられて、今、連行されていきます。
目深に帽子をかぶり、捜査員に囲まれて連れ出されるフランス人の男。
仮想通貨、ビットコインが大量に消失するトラブルが起きた取引所、マウントゴックスの社長、マルク・カルプレス容疑者です。
カルプレス容疑者は、マウントゴックスのシステムで、みずからの口座に１００万ドル、日本円にして当時、９０００万円相当を振り込む、不正な操作をした疑いで逮捕されました。
マウントゴックス社は去年２月、６５万ビットコイン、現金２８億円が消失したと発表。
その後、経営破綻しました。
引き出せなくなったのが約１０００ビットコインちょっとですね。
当時のレートで換算して約１億円です。
やはり説明責任ですね。
実際に何が本当に起こったというのが、闇に包まれたままなので。
ことし２月、ＦＮＮは、東京・六本木の家賃、月１４０万円という高級マンションを訪ね、カルプレス容疑者に真相を問いただしました。
ハッキングということは問題なさそう、間違いなさそうですね。
マウントゴックスを続けるように、ずっと頑張って、これからもずっと頑張るつもりで、それを自分で壊したいと言う人がいるっていうのが、ちょっと、あまり理解できないけど。
ハッカーによる犯行の疑いがあると主張していたカルプレス容疑者は、逮捕後の調べに対し、納得できないと容疑を否認。
警視庁は、利用者からの預り金を着服し、補填のために不正な操作を繰り返していた可能性もあると見て、捜査しています。
まもなく終戦から７０年。
この節目に、宮内庁は、終戦を告げる昭和天皇の放送、玉音放送の原盤と、終戦を決断した御文庫付属室の映像などを公開しました。
朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し、其の共同宣言を受諾する旨、通告せしめたり。
然れども朕は時運のおもむく所、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以って万世の為に大平を開かんと欲す。
戦後７０年の節目に公開された、玉音放送の原盤です。
去年、再生に成功し、デジタル録音されたものが公開されました。
原盤は２枚組と３枚組の２セットです。
これまで放送などで流れていた音声は複製されたもので、公開された音声はこれよりテンポが速く、１０秒短い４分３０秒。
昭和天皇の肉声に近いと、宮内庁は説明しています。
よりクリアになった玉音放送。
これまでは。
堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以って万世の為に大平を開かんと欲す。
堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以って万世の為に太平を開かんと欲す。
宮内庁によりますと、天皇皇后両陛下、皇太子さま、秋篠宮さまは、ことし６月、原盤をお聞きになりました。
両陛下は終始姿勢を正し、静かに聞き入られたということです。
公開されたのは、レコード盤だけではありません。
皇居の中にある防空ごう、御文庫付属室です。
昭和天皇のお住まいから、およそ１００メートル離れた場所にあり、当時は地下通路で結ばれていました。
中に入ると。
高さ２メートルほどの通路には、明かりはなく、剥がれた壁の一部などが散乱しています。
機械室の中も荒れた状態。
防空ごうということもあり、空気を清浄する装置が置かれていたものと見られています。
さらに。
鉄骨もさびつき、壁の飾り板は剥がれ、床も朽ち果ててしまった部屋。
昭和天皇が終戦の前日、８月１４日に、ポツダム宣言受諾を最終決定する御前会議が開かれた会議室です。
戦後２０年に当たる１９６５年の写真と比べると、この５０年で代わりに果てた姿に。
宮内庁幹部は、戦後７０年という契機の年に、玉音盤と御文庫付属室という象徴的なものを公表し、広く国民に知っていただくことは、非常に意義があると考えているとしています。
両陛下も、同じお気持ちだと思うといいます。
天井はしかしかなり、丈夫に作られていますね。
戦後７０年という節目に公開された玉音放送と御文庫付属室。
専門家は。
当時の日本のラジオの性能というのは、今に比べると、ずっと悪かったですからね。
本当にきちんと、これを聞くことのできた人というのは、非常に少なかったと思うんですね。
本物を聞いたという感慨は、ひとしおのものがありますね。
次第に記憶も薄れつつある、７０年前の終戦についてですね、もう一度、この終戦の日々を思い起こさせるという、一つのきっかけにはなると思います。
７０年という年月は、建物など形あるものを奪っていきます。
その一方で、戦争の記憶の風化を、どう防ぐのか問われています。
北海道の苫小牧沖で起きたフェリー火災から、丸１日がたちましたが、現場では海上保安庁による消火活動が続いています。
また、運輸安全委員会による原因究明に向けた調査が始まっています。
苫小牧沖で発生した、さんふらわあ・だいせつの火災は、２４時間以上たった現在も鎮火していません。
海上保安庁は消火活動を続けるとともに、行方不明となっている２等航海士の織田邦彦さんの捜索を始めましたが、船内の温度が高いため、捜索は一時中断しているということです。
火災はトラックを載せている車両デッキの中央付近で出火したと見られ、けさ、苫小牧市には国の運輸安全委員会の事故調査官５人が入り、原因究明に乗り出しました。
フェリーのえい航作業は、まだ時間がかかると見られ、きょうは船長や乗員などから話を聞くなどして、出火の原因を調べています。
海上保安庁によりますと、えい航作業は、早くてもあさってごろになるということです。
今、入った情報です。
行方不明になっている２等航海士の捜索は、午後４時４０分から、船内の温度を確認しながら、再開されたということです。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長は、ＩＯＣ・国際オリンピック委員会の総会で、新国立競技場の建設計画の見直しについて謝罪しました。
続いてはスポーツ、永島さんです。
こんにちは。
なでしこジャパンが今夜、東アジアカップの初戦となる北朝鮮戦に臨みます。
中国・武漢の試合会場には、サッカージャーナリストの日々野真理さんがいます。
日々野さん。
私は、このあと試合が行われるピッチの前にいます。
すでにかなり蒸し暑いんですけれども、先ほど、ひなたに置いた温度計は、４２度をさしていました。
そしてチームもすでに到着をしていまして、選手たちはそれぞれピッチの状況などをチェックしていました。
さて、この大会、なでしこジャパンはワールドカップの準優勝メンバーから１７人を入れ替え、新戦力の発掘を目指します。
世代交代を進める一方で、もちろん、結果も求めていきます。
優勝というのが一番の大きな目標ですから、カナダのワールドカップで頑張ってきたなでしこの、やはり名を汚すことなく、選手たちが頑張ってくれることを期待しています。
一方、前回優勝の北朝鮮は、きのうの練習で、報道陣を締め出し、完全非公開にするなど、ぴりぴりとした緊張感もありました。
なでしこジャパンがアジアのライバルを相手に、どんなサッカーを披露するのか、注目の初戦はいよいよ今夜です。
さて永島さん、今夜の相手、北朝鮮はどんなチームなんでしょうか？
そうですね、過去の対戦成績は、日本の５勝５分け１０敗と負け越しています。
北朝鮮は１０代の選手が９人もいる非常に若いチームですが、伝統的に球際が強く、スタミナも豊富で、手ごわいチームです。
なでしこジャパンにとっては、きょうの試合ではワールドカップの決勝、アメリカ戦の教訓を生かして、立ち上がりの１５分、しっかりと集中することが鍵となると思いますね。
スタートが大事ですね。
そうですね。
暑さも大変ですけども、頑張ってもらいたいと思います。
以上、スポーツでした。
あすも捜索が予定されています。
御嶽山の再捜索できのう見つかった遺体は、山梨県の猪岡哲也さんであることが確認されました。
見つかった場所は、去年、一緒に登っていた妻が遺体で見つかった場所と、それほど離れていないということです。
きょうは各地で「猛暑日」を記録し、最高気温が３８度を超えた京都では、舞妓さんたちが古くからの風習にちなんでお礼の挨拶回りをしました。
京都市では午前中から気温が３５度を超え、午後には、最高気温の３８．５度を記録しました。
厳しい暑さの中、京都の祇園では舞妓さんや芸妓さんが、艶やかな黒紋付き姿で日頃お世話になっているお茶屋さんやお師匠さんを訪ねました。
旧暦の八月一日は「八朔」と呼ばれ、早く実った稲を贈る風習があったことから、祇園では今でも周囲に感謝を伝える日とされています。
一方、大阪市でもきのうに続いて猛暑日となり午後２時過ぎには３７・５度を記録しました。
奈良県の全域など近畿の各地で光化学スモッグの注意報が出されるなど８月は厳しい暑さからのスタートとなりました。
きのう夜兵庫県西宮市の有料道路で車２台が正面衝突し、６０歳くらいの女性が死亡し、男性２人が意識不明の重体です。
きのう午後１１時ごろ、西宮市越水の芦有ドライブウェイで芦屋方面に向かう乗用車が反対車線を走ってきたスポーツカーと正面衝突しました。
この事故で、乗用車の後部座席に乗っていた６０歳くらいの女性が病院に運ばれましたがまもなく死亡しました。
乗用車を運転していた３５歳ぐらいの男性と、助手席の７０歳ぐらいの男性が意識不明の重体です。
スポーツカーを運転していた大学生の男性
（２２）は首の骨を折る重傷、助手席の会社員の男性
（２２）は顔や足に軽いケガをしました。
現場は見通しのいいゆるやかなカーブの片側一車線の道路で、警察は詳しい事故の原因を調べています。
きょう、奈良県橿原市の市民プールで、６歳の男の子が溺れ、現在も意識不明の重体です。
きょう正午ごろ、橿原市雲梯町の橿原市総合プールで、水の底に沈んでいた男の子を近くにいた女性が見つけました。
男の子は、東大阪市に住む小学１年の男の子
（６）で、心肺停止状態で病院に運ばれ、現在も意識不明です。
男の子は、家族と一緒に遊びに来ていて、当時は、いとこの女の子
（９）と水深１メートル２５センチのプールで泳いでいたということです。
橿原市総合プールによると、男の子が溺れたプールにいた監視員の男性は「溺れたことに気付かなかった」と話しているということです。
大阪府八尾市で女子高校生が刃物を持った男に切り付けられた事件で、男は女子高校生を数十メートルにわたって追い回していたことがわかりました。
走って逃げる女子生徒のすぐ後ろを男が追いかけていきます。
男は悲鳴をあげて逃げる女子生徒を数十メートルにわたり執拗に追いかけ、複数回切り付けました。
おととい午後１１時頃、大阪府八尾市山本町北の路上で、高校３年の女子生徒
（１７）が後ろから来た男に突然刃物で切り付けられました。
女子生徒は背中を刺され左腕なども切られて、右人差し指の筋を断裂する大けがをしました。
女子生徒は男との面識はないということです。
逃げた男は２０代くらいで髪は黒く白い半袖のＴシャツ姿で、警察は殺人未遂事件として捜査しています。
ことし５月、大阪ミナミで飲酒運転の車にはねられ死亡した女性の遺族が、被告に対して厳罰を求める署名への協力を呼びかけています。
河本恵果さん
（当時２４）はことし５月、大阪市中央区で飲酒運転の車にはねられ亡くなりました。
警察は車を運転していた白坂愛里被告
（２５）を、飲酒によって正常な運転ができない恐れがあったとして、危険運転致死傷の疑いで送検しました。
しかし検察は「証拠が乏しい」として、より罰則の軽い過失運転致死傷罪で起訴し、先月から裁判が始まりました。
恵果さんの母親・友紀さんは、被告への厳罰を求めて、これまでにおよそ６万人分の署名を集めています。
きょうは京都府亀岡市で３人が死亡した事故の遺族も参加し、署名を呼びかけました。
友紀さんたちはあすも大阪なんばで署名活動を行います。
（杏樹）今夜の『ＭＵＳＩＣＦＡＩＲ』は３組のゲストをお迎えしてお送りいたします。
2015/08/01(土) 17:30〜18:00
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