今週は何かいいことありましたか?私ね思うんですよ。
ん〜風がいい香りを運んできます。
その香りに誘われてハチたちも集まります。
ここは北海道絶景の地富良野です!集まるのはハチだけじゃありませんよ。
香りに誘われ景色に誘われ移住してくる人もいっぱいなんです。
この富良野の丘にかつて古い農機具小屋がありました。
大きいだけで屋根もボロボロ。
それが去年こんなふうに生まれ変わりました。
草原に咲いた花のようです。
おじゃましまーす。
中はというとまあかわいらしいカフェになってるんですね。
ほうこっちにも広がってるんだ。
もうお客さんでいっぱいじゃないですか。
うんおいしい匂いがしてます。
(睦さん)ラグソースパスタです。
はいごゆっくりどうぞ。
皆さんのお目当てはこのパスタ。
そうなんです。
こちらのお店は本格的なパスタが評判のカフェレストラン。
自家製カレーや野菜たっぷりのプレートランチも人気です。
めっちゃおいしいですね。
お店の名前は「haluCAF」。
「ハル」とはアイヌ語で自然の恵みという意味だそうです。
ではご紹介しましょうね。
今日の主人公はこのお店を始めたご夫婦なんです。
接客担当は宮本睦さん57歳。
オーダーです。
十勝1ランチ1あと飲み物です。
そしてもう1人の主人公がハルカフェのメインシェフですね。
宮本直樹さん58歳。
食いしん坊ってなんか顔に書いてあります。
はい。
自慢のカルボナーラです。
う〜ん。
あ〜そうなんですね。
本場のレシピですね。
(直樹さん)これはうちで作ったベーコンですね。
桜のチップで燻製したやつです。
いやいやなんか語りますねえ。
直樹さんは材料にこだわりレシピを研究しとことん味を追求しているんです。
なるほどすごいじゃないですか。
本場のレストランで修業されたんですか?
(直樹さん)ぜんぜーん。
楽器やってましたからねえ。
(直樹さん)そうだそうだ。
大好き食べることは!やっぱり食いしん坊なんだ。
じゃあもっと語っちゃってくださーい。
(直樹さん)これがイタリアの生ハム。
長期熟成したタイプのやつの切り落としなんだけどバターで炒めることによってマッシュルームの炒めたやつと合わさって独特の香りがするの。
トリュフの香りがするっていう…。
トリュフ食べた人はそういう感覚。
いや〜ともかくすごい肺活量ですね。
とにかくうまそうだ!直樹さんはできるだけ地元北海道の食材を使うようにしています。
マッシュルームは十勝産。
生パスタの小麦粉は富良野産です。
いや直樹シェフお見事!食いしん坊バンザイ!ハルカフェがある北海道富良野市は農業も畜産も盛んな地域。
直樹さんが自由自在に料理ができる最高の環境なんです。
でも1つだけ思い通りにならないことが…。
えっ?なんだろうなんだろう?
(直樹さん)むっちゃーんサラダお願いします。
ははっこれか!もういっぱいいっぱい。
はい!むっちゃんはっきりしてて気持ちいいです。
富良野市出身の直樹さんは幼い頃から食いしん坊。
中学時代体格を見込まれ相撲部に勧誘されましたが直樹さんは吹奏楽部に入部します。
そのまま音楽の道を進みトロンボーン奏者として東京の交響楽団に入団しました。
そこで出会ったのがバイオリニストの睦さん。
夫婦で同じ楽団に所属し世界中を演奏旅行で巡りました。
あーかっこいい!でもお2人は…。
(睦さん)行かないです。
カナダのプリンスエドワード島って言ったら『赤毛のアン』のメインのとこじゃないですか。
白トリュフっていうのが秋すごい珍味っていうか…。
顔写真とかほとんどなくてお皿ばっかり。
ふふふふ。
海外で写真に残すのは必ず料理。
本当だ。
帰国すると直樹さんは現地で味わった料理を再現しては睦さんや仲間に振る舞っていたそうです。
どんどんどんどんいつも腕を上げてるなって常に思ってましたね。
私…しませんから料理なんかなんにも…。
キッチンの主導権を握ると直樹さんはますます料理に没頭。
食べ歩きを楽しむことも夫婦の共通の趣味になりました。
そして50代を迎えその後の人生を考え始めたお2人。
直樹さんは大好きな食の世界で勝負したいと考えました。
そして2年前交響楽団を夫婦で退団。
直樹さんの生まれ故郷富良野に移住したんです。
なるほど。
富良野で新たな旅立ち。
古い農機具小屋を改装し去年6月ハルカフェをオープンしました。
お店から車で10分ほどの所にあるのがご自宅です。
おまちどうさまでした。
一緒に食事をするのは2カ月前旭川市から呼び寄せた直樹さんのご両親です。
父博さん91歳と母美子さん90歳。
一緒に暮らすようになってよかったですね。
ああ息子かい?うんめんこい。
(美子さん)よかったねえ。
(博さん)嫁さんめんこいさ。
まあどうしましょう。
(博さん)めんこいちゅうのはやっぱ可愛いってこと…。
親孝行するのも古里に戻った大きな理由なんです。
というわけで本日は食いしん坊にとってはもうたまらない北海道富良野で味自慢のカフェを営むご夫婦のお話です。
古里に「ありがとう」の思いを込めて一皿入魂!幸せの味追求していまーす!今日の舞台は北海道富良野市。
夏に最盛期を迎えるのが富良野メロンです。
1つの株に4つの実しか付けないようにして4カ月かけて大きな実に育てます。
寒暖差が激しいためとっても甘くみずみずしいんですよ。
いや〜甘そうですね。
もう私メロンメロン。
ふふ。
そして富良野といえば乳製品。
こちらの工房には地元の酪農家から搾りたてのミルクが届きます。
それを低温殺菌して瓶入りの牛乳に。
上澄みにクリーム状の層ができるのは良質な脂肪分がたっぷり残っている証拠。
富良野でしか手に入らない牛乳としてファンが多いんです。
いや〜いいですね。
そんなおいしいものがたくさんある富良野でカフェを始めた宮本さんご夫婦。
定休日の今日は富良野駅近くにある行きつけの喫茶店に向かいました。
(睦さん)こんにちは。
(直樹さん)どーもこんにちは。
(睦さん)コーヒーを。
美味しいコーヒーを。
いよいよ富良野の一番の夏の観光シーズン突入ですからね。
富良野に暮らす人なら知らない人はいない「暮らしステーション」というお店です。
マスターの浦田さんは移住希望者の相談に乗ったり情報提供をしています。
お店の建物はテレビドラマの撮影に使われ有名になりました。
あっ!ああなるほど。
サインがいっぱいありますねえ。
実は宮本さんご夫婦は移住前からここに通い情報収集しました。
今も何かとお世話になってます。
はいおいしいですよ。
おいしいです。
札幌から来た工藤さんご夫婦もマスターの浦田さんに相談に乗ってもらいました。
お会いしなかったら私たちも来てたかどうかわからないです。
ははは富良野病。
(浦田さん)一旦帰られてもねどうしてもまた秋にまた冬にと四季折々繰り返されていくうちにですね住まいは富良野かなと。
(睦さん)私も本当に富良野病にかかってるんだと思いますね自分で…。
いや〜富良野病患者もう続出中です。
午後ご夫婦は直樹さんが生まれた町扇山地区へ。
(直樹さん)忙しいところすいません。
こちらは直樹さんのいとこのお宅です。
(睦さん)では頂きます。
(美恵子さん)はい真っ赤なの取ってください。
トマト作りの名人宮本美恵子さん。
沢山の種類のトマトを栽培しています。
ハルカフェで使ってほしいと真っ赤に熟すと連絡をくれるんです。
(美恵子さん)食べて…。
おいしい?すごいね。
こんなにいっぱい。
私たちのために。
もっともっとハルがうわーってなってくれないと。
宣伝しなきゃ。
宣伝。
美恵子さんは「いいお店が富良野にできたのよ」って友達にいっぱい紹介してくれました。
ありがたいです!続いてご夫婦がやって来たのは大きなサイロがあるお宅です。
(睦さん)お邪魔します。
(直樹さん)またもらいにきました。
えっと…こちらは?えっ?
(アイ子さん)それ言わなくても…。
磯江アイ子さんと光雄さんの間に生まれた直樹さんは子供がいなかったアイ子さんのお姉さん夫婦の養子になりました。
それが今同居しているご両親です。
(直樹さん)カメラ父さん。
はははっカメラ父さんはははっ。
一方のアイ子さんは野菜母さんです。
畑で育てた野菜をハルカフェ用にいつも用意してくれています。
嬉しいですねえ。
はいありがとうございます。
あと玄関にレタス。
立派な野菜心して調理しましょうね!翌朝今日は営業日なので朝早くから睦さんがパンを焼いています。
パンの材料も地元産です。
そしてもう1つこちらも…。
なんだろう?あっ!さっきのふらの牛乳?あっ惜しい!えっ?バターミルクとは牛乳を撹拌してバターの塊を作る時に残る水分のこと。
さらりとして脂肪分がほとんどないミルクなんです。
なるほど。
ハルカフェではパンの風味と弾力を出すのに使っています。
いやいや初めて知りました。
どんなパンになるんでしょう?焼き上がり楽しみです。
むっちゃーん。
よいしょパンが焼けたよ!おおーでかい!外はカリカリ中はしっとり。
フランスパンのような穴が開いているのが特徴です。
直樹さんはランチのおかず作りです。
もらったばっかりのトマトとズッキーニを使います。
ジャガイモの代わりにミキサーにかけたトウモロコシを入れ夏野菜のスペイン風オムレツを作ります。
オーブンで20分…。
おお!こんがり焼けましたね〜。
食いしん坊の直樹さんもちろん味見します。
おいしいですね。
トウモロコシの甘み。
あっこちらの2人は?忙しい夏の間の助っ人です。
あ〜そうなんだ。
いとこの香代子さんとお客さんで来ていたところをスカウトした沙也加ちゃんです。
おいしくて食べ過ぎて…。
はははまあそりゃ仕方ないわな。
さあ今日もハルカフェ開店です。
お待たせいたしました。
ランチプレートでございます。
いやいや早速ランチのご注文ですね。
日替わりランチのメインは鶏の挽肉で作ったチキンボール。
中にとろ〜りチーズが入っています。
うわ〜うまそう!そして夏野菜がたっぷり入ったスペイン風オムレツ。
北海道の恵みがたくさん詰まったランチ。
ハルカフェにはそんな食材を支えてくれている生産者の方もやって来ます。
あ〜そうなんだ。
おかげさまで本当に皆さんに喜んで頂いています。
ありがとうございます。
あの何を作ってらっしゃる方ですか?あ〜そうですか。
地元の物を使ってもらえるのってやっぱり嬉しいので…。
こちらがお隣上富良野町にあるその小麦畑です。
広さはなんと160ヘクタール。
すっげえ!ここで育まれた小麦がハルカフェのパンと生パスタになるんです。
地元の方々に支えられているんですね。
そしてもう1つハルカフェに欠かせない富良野産の食材がこちらです。
(直樹さん)何層にもなっているこういう膜をきれいに処理するのがやわらかくする1つのコツで。
ワインを染み込ませる。
富良野産の和牛のすね肉です。
5日間ワインに漬け込んでからじっくりと焼き地元産のトマトや玉ねぎと一緒に今度は20時間以上煮込みます。
農家は大変な思いをして育てている。
その思いを受け継いで料理をする以上食いしん坊として手を抜くことなんてできません!なんて言いながらもお客さんにおいしいって喜んでもらうのがやっぱり嬉しいんです。
よりおいしくするために持てる限りの手を尽くすこれが直樹さんのモットーです。
いらっしゃいませ。
そしてお昼時あっという間に満席です。
その次のオーダーなんだっけ?
(香代子さん)カレーが2つ。
むっちゃんもうてんてこ舞いで思わず…。
ぱあー。
ぱあーって…大丈夫?頑張りましょうね!ランチが終わると今度はスイーツの時間です。
(睦さん)ふらの牛乳です。
低温殺菌のおいしい…世にもおいしい牛乳です。
ね〜何ができるんでしょうか?卵と牛乳小麦粉を混ぜてパエリア用の鍋に流し込んだものをオーブンへ。
5分ほどで焼き上がるのがダッチベイビーパンケーキというデザート。
大人気のオリジナルメニューです。
へえー。
すごーい。
でかい。
ビックリしますよね。
大きいかなって思ったんですけどぺろって食べれちゃいそうな…。
食いしん坊による食いしん坊のためのハルカフェ!今日もたくさんの笑顔が生まれました。
そして日没と共に閉店です。
むっちゃんお疲れさま。
移住して2年。
最近ようやく時間の余裕もできた直樹さん睦さんご夫婦。
この日は揃ってある集いに出かけました。
(直樹さん)ごくろうさまです。
差し入れでーす。
(篠田さん)嬉しいです。
ありがとうございます。
(直樹さん)重たいですよ。
大丈夫ですか?ここは喫茶ギャラリー「あかなら」。
今日集まったのは富良野を愛する人たちで作った風土の会のメンバーです。
ご夫婦は1年前から参加しています。
1人1品料理を持ち寄ります。
直樹さんはお手製のローストポーク。
他にもそれぞれの得意料理が並びます。
あっこれは手打ちそばですね。
でこちらでは幻の川魚オショロコマを焼いてます。
はは直樹さん真っ先にオショロコマ。
ねえやっぱりさすが食いしん坊です。
ご夫婦の間にいらっしゃる方がリーダーの篠田さんです。
こういう集まりがあるからどう?みたいな形で誘って頂いて。
知らない土地にポンと入ってきて横のつながりがないとね。
とっても素晴らしい会だと思います。
みなさん経歴もバラバラです。
岡山から移住してきていつもは焼き物を焼いています。
東京から来てでっかいログハウスを10年かけてかみさんと…。
大阪でんねん。
元動物園の飼育員さん。
口癖は…。
はははっ。
まあいろんな方がいらっしゃいますねえ。
楽しい!会う人会う人みんないい人ばっかり。
雪とか草が大好きな人には一番いいと思いますよ。
毎日が観光気分って言ったらあれですけど…。
みなさんおっしゃるのは四季を通じた富良野の魅力です。
山が赤く染まる秋もよし。
白銀の冬もよし。
直樹さんと睦さん富良野暮らし満喫してます!
(直樹さん・睦さん)こんにちは。
この日宮本さんご夫婦は一緒に暮らすご両親と中富良野のラベンダー畑を訪れました。
ああすごいね。
(睦さん)きれい。
ほうきれいだ。
この農園を営んでいるのは工藤さんご夫婦。
札幌から通い続けて今年このラベンダー園をオープンしました。
(貴司さん)根本ぐらいからジョキジョキと。
こうやって丸坊主にしてもらえば…。
(道子さん)ありがたいんです。
来年はまたぼわっと咲くと…。
へ〜そうなんだ。
はい観光ファームとしてお客さんにこうして摘み取りをしてもらっているんです。
こういう風景を何度夢見たか東京にいる時は。
これ切ってしまったらねかわいそうだもの。
(睦さん)切らないとねダメなんだって。
そうかい?
(睦さん)来年のために。
2カ月前から富良野の家に一緒に住むようになったご両親。
睦さんは今1つ屋根の下で暮らしてホントによかったなあと思っています。
家庭っていうのをね与えてもらってるから。
両親と一緒に暮らし始めてそれが一番嬉しい。
幸せ。
(美子さん)照れくさいね。
ありがとうございます。
宮本ファミリー富良野の丘に家族の花を咲かせてます。
食いしん坊が高じて始めたレストラン。
古里の大地はその思いに応えてくれました。
直樹さん睦さんこれからも北海道の食材に感謝し支えてくれる仲間や家族に感謝してみんなが幸せになる料理を作っていってください。
そしてたくさんの笑顔を咲かせてください!応援してまーす!はいでは楽園通信です。
桃ちゃん富良野にふらっと行きたいですねえ。
そうですね。
宮本さんご夫婦が営むハルカフェは直樹さんが作るおいしい料理が評判。
もちもちの生パスタや日替わりランチがおすすめです。
そしてスイーツも絶品ですもんね!はい!ねえ。
ご夫婦もおすすめのふらの牛乳はこちら「富良野チーズ工房」で買うことができます。
チーズの種類もいろいろありますよ!あ〜これね。
全部食べたいの俺!ほんと食いしん坊ですね。
ありがとうございます。
次回は高知県大豊町が舞台。
トマト嫌いから一転トマト農家になったご夫婦のお話です。
ジューシーなトマト育ってまーす!
(草野)
夏の日差しがまぶしい2015/08/01(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
【丘の上の食いしん坊カフェ】美しいラベンダー畑が広がる北海道富良野で、カフェレストランを開いた夫婦を紹介。交響楽団のトロンボーン奏者だった夫が作るパスタが評判。
詳細情報
◇番組内容
交響楽団でトロンボーン奏者をしていた夫は、若い頃から食べることが大好き。バイオリニストの妻と一緒に、公演で世界を回りながら各地の料理を食し、美味しいものへの造詣を深めていった。そして夫婦は50代半ばで楽団をやめ、夫の故郷・富良野市へUターン。カフェをオープンした。長年料理の腕を磨いてきた夫は、富良野産の牛乳や小麦粉、新鮮な野菜を使って洋食を作る。特にイタリアで味を覚えたパスタ料理は常連客にも大評判。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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