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 市民団体の主催で18日から福岡市で開かれる「平和のための戦争展」を過去3回名義後援してきた福岡市が、今回の後援を拒否したことがわかった。市は、市民団体の関係者が「反原発」や安倍政権に批判的な立場をとっていることを理由にあげる。市民団体側は「政権におもねっている」と批判している。

 戦争展は今年で21回目。原水爆禁止福岡市協議会などでつくる市民団体「成功させる会」が主催する。今年は「大日本帝国憲法下の日本の歩み」「輝け憲法・活かせ憲法」といったテーマで、18~23日に福岡市内で写真や文献を展示する。

 2012年から3年連続で福岡市から名義後援を受け、今年も2月に後援を申請した。市によると、後援の可否の判断では、申請段階の提出書類をもとに市が関係者や団体の審査をする。審査は「特定の政治的立場に立脚してないか」「営利を目的としていないか」など10項目で、すべてをクリアしなければ後援しないという。