映像監督や俳優として活躍し、「仕込みiPhone」で文化庁メディア芸術祭の受賞歴も持つ森翔太が、読者の夫婦のお宅へおじゃまして、夫婦の普段通りの食事をご馳走になります。リアルに将来や結婚のことを考え始めた32歳に、夫婦の在り方を教えてください……!
第3回は、お二人ともイラストレーターで、しかも新婚ホヤホヤというご夫婦のお宅へおじゃまします!
森翔太の「お宅の夫婦茶碗、お借りします。」
第3回:新婚イラストレーター夫婦の、食欲なくてもOKな夏にぴったりディナー
こんにちは!
猛暑や颱風でげんなりな今日このごろ、皆様いかがお過ごしですか。
この連載も3回目。基本的に、ご夫婦は一般応募することがスタンスなのですが、実はほとんど応募がこなかったりします……。どんな方でもどしどしご応募ください。公園でピクニックランチとか、食卓はいつもコンビニ弁当……とか、なんでも歓迎!!
そんなわけで、今回は僕からオファーさせていただきました。
新婚ホヤホヤのこのお二人!
イラストレーター。多くは少女をメインに、ストーリー性を感じさせるポップなイラストを書く、書籍やCDなどのデザインを中心に、いま大注目のイラストレーター。
イラストレーター。花や動物、小鳥をモチーフにしたイラストを主に描いている。繊細なタッチが展示会や通販などで人気を呼んでる。
懐かしの国領へ
僕は3年くらい前に調布市の国領に住んでいたのですが、今回の田中さん&HALKAさんご夫婦はその国領に住んでいるのでした。
青春を過ごした国領。
「仕込みiPhone」など、初期の映像は、ほとんどこの街で撮っています。
当時より国領駅はだいぶ変わってしまった。
楽しい&辛い思い出のあった場所だ。
国領の思い出 その1
寂しさから出会い系に溺れていた頃。
西友で少女(出会い系業者)と待ち合わせしたけど一向に現れず。
一日中このスーパーで、存在しない少女を待ち続けた。
このあたりでずっと待っていた。出会い系には全てだまされ、誰ひとり人間には出会えなかった。
国領の思い出 その2
駅近くの交番の警官と仲良しになってしまい、頻繁に交番でお茶する仲になってしまった。
ご夫婦のお宅へ
思い出も蘇ったところで、ご夫婦宅へ!
森「ごめんくださーい!」
ご夫妻「「いらっしゃーい!」」
出迎えてくれたご夫婦。左:HALKAさん(妻)、右:田中寛崇さん(夫)。田中さんが189cm、HALKAさんが156cmと、身長差33cmというご夫婦。
おうちは広々3LDK。
ご夫婦のお仕事
まずは奥様のHALKAさんの仕事部屋を拝見。
HALKAさんの仕事風景。
HALKAさんの作品の一部。マスキングテープや缶バッジ、画集、ペンケースなどなど、小鳥や動物をモチーフにした、可愛いくも超繊細なイラストが特徴だ。こちらから買えます!
生粋の鳥好き!
HALKAさんが特に愛してやまない、エナガという鳥についてレクチャーを受ける。鳥を語りだしたHALKAさんを止めることはできない。
次に見せて頂いたのはご主人の田中さんの仕事部屋。
田中さんの仕事風景。
棚には田中さんのイラストが表紙の書籍やCDジャケットがずらり。
全て田中さんのイラストが表紙である。一目見ていろいろストーリーを喚起してしまう。人物が本当に魅力的に描かれている。
部屋には趣味のギターも充実している。
お手伝いはモデル!?
森「何かお手伝いできることってありますか? 料理を作ってもらう代わりに何かご夫婦のお手伝いをするっていうのが恒例なんです」
田中「森さんで、イラストのポーズ集を撮りたいんです。僕のイラストは女の子がポーズをとっているのが多くて」
森「ぼくでいいんですか!?」
撮影会スタート
田中「では、少女が考え事をしている感じでお願いします!」
森「はい」
早速ポージング素材撮りスタート。
森「どうでしょうか..」
田中「いいですね!」
HALKA「もっと小鳥を愛でるように!」
「小鳥しか友達がいないコンビニ店長」にしか見えない。
田中「次は放課後に本を読む少女をお願いします!」
森「はい!」
「休憩時間に小説を読んでいるコンビニ店長」にしか見えない。
田中「次は何かをねだるような仕草で!」
森「はい!」
もうなにもいえない。
田中「ありがとうございました!」
森「作品に使えそうですか?」
田中「……」
HALKA「……」
森「えっ……」

楽しそうに見返す3人。
料理
お手伝いミッションも終わったところで、料理を作ってもらうことに!
今回は、ご夫婦それぞれが分担して料理を作ってくれているらしい。楽しそうだ..…。
料理の登場
ついに料理が完成したとのことで、ドキドキで待つ僕。
メシ通スタッフ「では、目を開けてください!」
森「うわーーーっ!!!!」
牛肉のしぐれ煮、味噌汁、なめたけの醤油漬け、たらこ入りポテトサラダ、ナスの味噌炒め、ザワークラウト、人参のマロングラッセ、トマト、トウモロコシ。そして、デザートのプラムとビワ!
森「すごいすごい! 今日何も食べてないからグースカピーなんです!」
恒例の乾杯。
森「いただきます!」
森「味噌汁、夏の味がする!」
HALKA「オクラとミョウガを入れてるんです。」
森「味噌汁にオクラって合うんですね。あとグラッセもおいしい!」
HALKA「最近はよく、常備菜を作っておくんです」
森が特に好きだった、HALKAさん特製のニンジンのグラッセ。甘さがたまらない。
キャベツのザワークラウト(キャベツの酢漬け)。清涼感がたまらない。ベースは、砂糖とお酢とクミンで漬けているとのこと。
旦那さんの得意技、茄子味噌いため。やっぱり夏は茄子!
たらこ入りポテトサラダ。これも最高!
普段から料理は分担作業
森「普段はどちらが料理を?」
HALKA「空いてる方ですね。締め切りで忙しくないほうが作る、みたいな」
HALKA「わたし全然、今まで料理をしてこなかったんで。料理より掃除が好きなタイプ(笑)。でも、一緒に住むようになってからいろいろ変わりましたね。魚も食べられるようになりました」
森「魚が苦手だったんですね」
HALKA「私、千葉の港の生まれで、近所のおじいちゃんが魚をくれるんですが、子供のころ、食べ過ぎて苦手になってたんです」
森「へえ!」
田中「僕は新潟出身で魚いっぱい食べてたけど、嫌いにはならなかったなあ」
ご夫婦のこれまで
ご夫婦それぞれがデザインしたiPhoneカバー。左が田中寛崇さん。右がHALKAさん。HALKAさんは田中さんにイラストのアドバイスを受けたこともあるそう。
森「お二人はいつごろイラストに目覚めたんですか?」
HALKA「本格的になろうと思ったのは大学3年生のときですね。教育学部だったので周りはみんな教師になったりする感じでしたけど。大学出てから一回歯科助手をやって、某IT会社に入社しました」
森「会社名は出さないですが、僕はその会社に沢山の思い出があるんですよ……。そこで、自分に似せたアバターで女の子に会おうとしてナンパしては、散っていました。あの頃、誰でもいいから話を聞いてほしかったんですよね。もう4年くらいやってないですが」
HALKA「今はだいぶ仕様が変わってますよ(笑)」
結婚して3ヶ月
森「何年付き合ってからの結婚なんですか?」
田中「4年目とかですかね」
森「決め手はありましたか?」
HALKA「この人以上いないな~っていうのが……。うわ、恥ずかしいことを言った、今(笑)! 付き合ってるときも、ケンカとか嫌なところが全然見つからなかったというか」
森「喧嘩しないのすごい!」
HALKA「いや、します(笑)。私が勝手に不機嫌になって、それを見て寛崇さんも不機嫌になって、二人で不機嫌になってく、みたいな。でも別々に住んでたときの方がケンカしたよね?」
田中「そうだったかなあ。古い記憶がどんどんなくなっていってる(笑)」
出会いはTwitter?
HALKAさんのご実家から送られてきたというトウモロコシ。あま~い!
森「デートは?」
HALKA「もっぱら世界堂です(笑)。で、買出しに行ったついでとか」
田中「展示会とかね」
HALKA「元々、Twitterでお互いを知って、初めて会ったのも、寛崇さんの個展に行ったときでした」
田中「その後にも、Twitterで直接会って仲良くしようっていう会を企画したんですよ。それで焼肉会をしてるときに、仲良くなったんです」
終電を逃してガンダムを見たのが付き合うきっかけ
家のいたるところに置いてあるフィギュア。
HALKA「あるとき、飲んでたら終電逃しちゃって。流れで寛崇さんの家に行って、そしてひたすらガンダムを見ました。それが寛崇さんのもてなし方だった」
田中「以後も、二人で展示をやったり、絵のテーマの為に川崎にロケハンに行ったりね。「工場シリーズ」という作品群を描いてたのがその時なんです。で、その日もHALKAが終電を逃して。ラーメンズのDVDをひたすら見たあとに、付き合おうってなりました」
御礼用の動画を撮る
この連載では、料理を食べさせてもらったお礼に、僕が動画をプレゼントしています。
今回は、せっかくギターが沢山あるし、「一緒にギターを弾こう!」ということになりました。
森がその場で作詞作曲し、みんなで一緒に歌う、という流れです。
今回は、田中さんとHALKAさんの「33cm」という身長差にインスピレーションをもらいました。
森がその場で作った歌に、田中さんにギターで加わってもらう
なんとか完成!
森、田中さん、HALKAさんによるオリジナルソング『僕と君の身長差』は、こちらの動画からご覧ください!
『僕と君の身長差 〜ああ、夏はとうもろこし〜』
作詞 / 作曲:森 翔太
僕は189cm 君は156cm その差は33cm
ねえ、33cmって とうもろこし何本分?
「1本分かな?」「いいえ」
「2本分かな?」「まだかも!」
「3本分かな?」「まだまだ!」
だいたい10本分!
僕と君は10本分さ どんなときでも10本分さ
とうもろこし10本分さ 10本分さ 10本分さ
僕と君は10本分さ どんなときでも10本分さ
とうもろこし10本分さ 10本分さ〜
田中さん、HALKAさん、ありがとうございました!!!
今度はプライベートで遊びましょう!
撮影:石川真魚
ご夫婦がお気に入りのお店
らーめん和屋 雅 国領駅前店
住所:東京都調布市国領町2-5-15 グランタワー調布国領ル・パサージュ1F
電話番号:042-444-4338
営業時間:11:30~15:00 18:00~23:00 (L.O.22:45)
さか本 そば店
住所:東京都 調布市国領町1-47-12
電話番号:042-488-3123
ラ・ファリーナ
住所:東京都調布市国領町4-35-2 マンション国領 1F
電話番号:0424-86-2267
営業時間:11:30~23:00(日祝は22:00まで)
定休日:月曜日
田中寛崇さんとHALKAさんからのお知らせ
■ 参加イベント
- 『京都ロフト POPBOX』(1階マーケット)8月1日(土)〜8月31日(月)
- 『神戸ロフト POPBOX』(4階文具・バラエティフロア)9月7日(月)〜9月23日(水)
- 『名古屋ロフト POPBOX』9月15日(火)〜10月5日(月)
- 『COMITIA 113』 :8月30日(日)
- 『デザインフェスタvol.42』11月21日(土)、22日(日)
■ 最近のお仕事
- 【田中寛崇:表紙】『@ベイビーメール』(著:山田悠介|角川文庫)発売中!
- 【田中寛崇:ジャケット&アートワーク】QOOLAND『叫んでよ新宿』発売中!
- 【田中寛崇:表紙】『ミステリーズ!
vol.72』(東京創元社)8月12日発売 - 【HALKA:ネイルシール】『
馬具デザインネイルシール』(TSUMEKIRA/ 株式会社イングカワモト) 発売中!
森翔太に食事を作っていただけるご夫婦を大募集!
森翔太の「お宅の夫婦茶碗、お借りします。」では、読者のみなさまから、森翔太をご自宅に招き、食事を作ってご馳走していただけるご夫婦を大募集しております! メシ通Twitterアカウント(@mesitsu)宛に「森翔太の企画へ応募したい」とツイートしてください。その後は、メシ通スタッフがDMを送らせていただきます!
※フォロー外からDMを受信できる設定にしておくか、メシ通アカウントをフォローしておいてください。
自慢の手料理やご自宅がある、森翔太に頼みたい家事や面倒事がある、森翔太に記念ムービーを作ってほしい、などなど、素敵なご夫婦のみなさまからの応募をお待ちしております!
※顔出し出演OKな方を優先させていただきます。
書いた人:森 翔太
映像監督/俳優。1983年生まれ。映画「タクシードライバー」にインスパイアされて制作したガジェット「仕込みiPhone」の動画が、YouTubeにて通算約400万再生、国内外のテレビメディアで取り上げられた。第17回 文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、Ars Electronica2014入賞。「映像作家100人」(BNN社)などの書籍掲載。サントリー"C.C.Lemon"「仕込み筋肉 3号機」、NISSAN"リーフ"「充電ラブストーリー(エレキングバンド&篠崎愛)」などの監督する。なんにせよ、将来は見えない。
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