装幀 箕浦卓
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横田弘 著 立岩真也 解説
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6月3日発売!
判型
| A5判 並製 |
256ページ |
定価
| 2200円+税 |
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1970年代の障害者運動を牽引し、健全者社会に対して「否定されるいのち」から鮮烈な批判を繰り広げた日本脳性マヒ者協会青い芝の会の行動綱領を起草、思想的支柱であった故・横田弘氏の原点的書の復刊。
当事者としての覚醒を呼びかけた青い芝の会の「行動綱領」は、脳性マヒ者のみならず多くの障害者、学生運動・労働運動の担い手たちに強烈な印象を与え、浸透した。そのラディカルで端正な言葉は、詩人でありかつ仏教徒である横田氏でなければ書けなかったものと思われる。 1970年に起きた母親による障害児殺し事件とその母親に対する減刑嘆願運動への神奈川青い芝の会の告発は、日本の障害権利運動の萌芽として、障害者運動のルポや研究書で言及されている。その多くが横塚晃一氏の『母よ!殺すな』(2007年、生活書院より復刊)に依拠したものだが、本書の復刊により、思想・理論の横田氏と、組織力・行動力の横塚氏の二人の視点から青い芝の運動を再読することが可能となった。 本書では、障害者殺し事件の他、72年優生保護法改悪反対闘争、太田典礼の「安楽死」思想の批判、障害者の歴史、青い芝の会「行動綱領」と青い芝の「過激」な闘争(川崎バス闘争、神奈川リハセンターの胎児チェック反対闘争、養護学校義務化阻止闘争)等が網羅され、青い芝の会が最も先鋭的に運動していた時代の貴重な記録である。と同時に、横田氏が問い続けた優生思想、医学モデル、パターナリズムが今なお根強く残っていることから、今こそ著者の思想の源流を辿るべきと思う。(猫)
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