※この記事はどちらかというとお客さん側向けの内容です。
「オリンピックのデザインはなぜ揉めるの?〜発注のグランドデザイン不在と「不気味の谷」現象〜 : 使える「デザインセミナー」」を読んで、この考え方がもっと広まれば良いなと思いました。
オリンピックの件は、全てを見る事が出来るクリエイティブディレクターあるいはアートディレクター的な人が少ないか、発言権が無いのかもしれません。(あくまで予想の話なんで実際どうかはわかりません)
クリエイティブに関する部分は多数決で決めていくと、良い結果につながらない場合が多くあります。事実はわからないのでこの話はこの辺で終わり。
デザインの単発依頼でおこりがちな問題
Webでも印刷でもデザインの依頼は多くの場合、単発で行われます。依頼毎にPRの切り口が変わるのは問題ありませんが、ブランドイメージ自体が変わってしまうような事も起きます。
頻繁に発注するものではないというところもあり、以前の方向性などを忘れてしまうケースもありますし、毎回依頼先(デザイナー)が変わる事もあります。
その結果、Webや印刷物などのPRの方向性に一貫性がなくなり、ブランドとしてのイメージがぼやけてしまっているケースは少なくありません。
トータルで見る事はPRの事業計画をたてるようなもの
PRに関する事はすべてデザイナー(あるいはアートディレクター)などに関わってもらう事がベストだと考えます。
印刷物もWebも販促イベントも看板も相談してもらったほうがブランディングしやすくなり、事業や商品のイメージもはっきりしてきます。
将来を見越してのPR計画も立案しやすくなり、予算の配分もスムーズになるメリットもあります。
不動産でたとえると都市計画みたいなものと考えるとわかりやすいかもしれません。住んでる人が好き勝手に建物や施設を作るようなバラバラの発想では街づくりは出来ないのと同様に、ブランドイメージなども統制をとる事が必要です。
PR関係の事業計画と言っても良いかもしれません。
お客さんの前でこの話をする機会は多く、ビジネス支援活動の相談員という立場でも良く触れています。
顧問的な立場としてのデザイナー
よつばデザインが顧問的な立場としての相談プランに力を入れているのは、まずこのトータルで考えるという発想を理解してもらってから、それぞれのツールを作るという工程を理解してもらい、その後一緒に計画をたてていくためです。
これさえしっかりしていれば、ツールによってデザイナーが違っても成立します。
Webも印刷物も販促ツールも企画もやってきたからこそ、ここの重要性は強く感じています。
大企業はその辺りが多少ぶれてても予算的な体力があるし、確保できる人材も優秀な方を用意できるからまだマシです。
予算が限られた中小企業や個人事業主を対象として顧問的に行いたいというのが僕の目指すところです。
予算があれば広告代理店に依頼すれば安心です。
Webサイトも全体を見る人が不可欠です
Webサイトでも、CMSを導入した時のリニューアル等も考慮したコンテンツ設計や、PCでもスマホでも内容がきちんと伝わる見せ方などの、全体を見通して計画・運営する事がとても大切です。
制作時も大事ですし、運営しはじめてからも大事です。
サイト全体のディレクションを行う人材って重要なポジションなのですが、ここは規模問わず存在しないケースが多いと感じています。
スポーツで言うと監督(指揮官)不在で試合しているような感じです。
相談できる人を見つける事が大切
相見積もりでの単発発注を繰り替えすのは安物買いの銭失いにもなりかねません。安い場合は見た目だけ整えて目に見えない必要な部分をすべてカットしてくる場合もあります。
逆に必要のなかった機能を要件に含んで高くつく事もあります。特にWebの場合は依頼の仕方や要件次第で予算の幅が一桁も二桁も変わります。少し考え方を変えるだけで解決する方向はありますが、解決案によっては自社の受注につながらない場合も多く、全ての制作会社が善意で提案してくれるとも限りません。
依頼する際、求めている事を依頼内容に落とし込むのは意外と難易度が高いものです。修正や変更依頼をかける際にも、意図をうまく伝えられない場合もあります。
そのようなところを日頃から相談できて、取り持ってくれる方がいれば無駄な修正料金や、時間も節約できます。
ツールを作るのかWebサイトを作るのかも含めて、広い範囲でも相談できるような方がいるとベストです。
ただし、すぐに目に見えて結果が出るようなものではありませんので、そこは頭においておいてください。
何事も最初って大事ですね。