2015年8月3日13時03分
仮想通貨ビットコインの取引所を運営するマウント・ゴックス(東京、破産手続き中)の社内システムを不正操作したとして、同社の最高経営責任者(CEO)が逮捕された事件で、操作の痕跡などが消えていたことが警視庁への取材でわかった。警視庁はCEOが証拠隠滅を図ったとみて調べている。
私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕されたCEOのマルク・カルプレス容疑者(30)は2013年2月中旬、社内システムを不正に操作し、自身名義の社内口座残高を100万米ドル(約1億2400万円)水増しした疑いがある。
捜査関係者によると、カルプレス容疑者が提出した記録を警視庁が解析したところ、同社が経営破綻(はたん)する直前、容疑者が関わったとみられる現金やビットコインの売買履歴などの接続記録が消えていた。警視庁は、カルプレス容疑者が消去した疑いがあるとみている。カルプレス容疑者は逮捕前、朝日新聞の取材に対し「破綻した当日夜から翌月2日夕まで、ハッキングを受けて記録が消された」と話し、「証拠はない」としながらも、元社員による犯行を示唆していた。
また、現金やビットコインの保有残高は水増しされた形跡があったが、いずれも取引所を始めた11年ごろから同社が経営破綻した昨年2月28日の直前まで続いていた。水増しされた現金は数十億円に上るという。システムを操作する権限はカルプレス容疑者に限定されていたことから、捜査2課は、容疑者による不正操作が常態化していたとみている。
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