挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界とチートな農園主 作者:浅野明

農園を作ろう

3/50

土地を探そう

一話は短め。
フェリクスからいろいろ情報を仕入れたリンはホクホク顔である。無表情だが。

いちばんの収穫は所持金が使えることだろう。所持金は全部で金貨8Mある。ゲーム内では金貨しか存在しなかったのだ。ゲームってそんなもんよね。ともあれ金貨はフェリクスに見せられらものとおなじで、念のためにとさりげなく確認してもらったところ普通に使えるとのことだった。これでお金の心配はなくなった。お金の価値としては基本1クロム=1円という感じのようだ。わかりやすくて助かった。

ついでに今日はフェリクスの屋敷に泊まらせてくれると言うので、甘えることにする。

この世界に来て3日。今までは取り敢えず人里を見つけることを目標にしていたが(いくら他人が苦手でも見知らぬ世界で生きて行くにはある程度の情報が必要だ)今日はゆっくり今後のことを考えねば。

一旦集めた情報を元に整理すると、
・この世界には魔物と呼ばれる危険な生物がいる

・スキルがある(レベル的には平均10~30といったところらしい。50を越えると熟練者といえる)ゲームでいえば初心者~中級者に入ったところくらいだろう。

・アイテムボックスや魔道具があるが安くても金貨1枚から。一般庶民には中々手が出ないお値段。

・大陸が5つあり、ここは東大陸。この大陸には4つの大国と10の小国がある。

・さまざまな亜人種が存在し、共存している。

・各種ギルドがある。ギルドとは各種職業の互助組合のようなもの。身分証は各都市で申請書を出し、市民権を得て発行してもらうか、どこかのギルドに所属してギルドカードをもらうかのどちらか。ないといろいろ不便。

分かったのはだいたいこのくらいか。問題は身分証だ。ないといろいろ不便ということで、なんとか手に入れたい。あとはこれからどうするか。

基本、帰る必要は感じないので、この世界で生きて行くのでいいのだが、せっかくの異世界だ。ゲームの身体能力があるからやりたいことをすべきだろう。

やりたいことはある。というよりはやりたいことがあるからこそ【楽しもう!セカンドライフ オンライン】を始めたといえる。

しかし、一人で生きて行くには、今度はこの子供の外見が問題かもしれない。宿屋は泊まりにくいし、旅をするにも難しい。酒場にも入れないし、ギルドに登録することができるかどうかもわからない。

ということで、リンはフェリクスに協力をあおぐことにした。せっかく親切な商人に運良く出会ったのだ。ここはしっかり好意に甘えるべきだろう。






「土地がほしい?」

「そう」

「王都内に?」

「違う、王都の近くに。街中は人が沢山だからいや。でも街から遠すぎるとそれはそれで不便そうだからいや」

「あ、そう・・・・」

何とも微妙な顔で苦笑する。それでもきちんと考えてくれる。

「でも街の外は魔物に襲われる可能性もあるからよしたほうがいいと思うよ。いくら王都の近くでそこまで強力な魔物がでないっていっても」

「魔物防げる結界石置く」

どうしても王都の外、それもできるだけ広い土地がいいと強硬にいいはると、彼は仕方がないと肩を竦める。

「だったらホリスタの森の近くにいい土地があるけど、う~ん」

少し首を傾げて悩む。

「何か問題が?」

聞くと売りに出されている土地が広すぎるとのこと。そのぶん値段もはり、晶貨6枚という大金が必要で、森の近くだから魔物対策に結界石が必要でそのぶん余分に晶貨1枚はいる。その上、土地だけだから家を建てるのにもお金が必要だ。

ちなみに広さはざっと2000坪ほどあるらしい。

「土地の広さのわりに安くない?それが相場なの?」

「王都内だったら勿論格安だよ。そもそもそんな広大な土地めったに出ない。でもその広さが問題なんだ。それに立地もね」

広すぎる上、城壁がないぶん魔物の脅威に常にさらされ、しかも王都まで歩いて半日はかかる。同じ金額を出すなら中古で小さくてもいいから王都内に買う。そもそもそんな広大な土地、使い道もない。

「そっか。でも売り主はなんでそんな所に土地持ってるの?」

ファンタジーの世界で街以外の土地は誰のものでもない、というイメージがあったので意外だ。

「今回はちょっと事情があって、どうしても売り主にはあの土地が必要だったから手に入れたけど、普通は街以外の土地は国かその地方の領主の所有だよ。魔物がいるからまず街の外に住む無謀な人間はそうはいないし、それでもどうしても外に住むっていう人は怪しい経歴の持ち主が多いから、警備上の関係もあって、街の近くでというなら、住むには地方によっても違うけど大抵手続きが面倒で手続きだけでも一年以上かかることもざらなんだ」

だから街の近くで住みたいならこういった個人所有の土地がいちばん簡単なのだという。土地の名義さえかえれば特別な場所以外は領主に許可をとる必要がない。

なぜなら、もし何か問題があったら売り主の責任も問われるからだ。売り主がきっちり調査するため、わざわざ時間と手間を掛けて領主がする必要がない。

ただし、街以外の場所に土地を持っている人は当然めったにいないし、持っている場合はまず売りには出さない。

「じゃあ、そこを買う」

アッサリと言い切ったリンにフェリクスは生暖かい目を向ける。

「買うならまずお金を稼がないと。それに、そもそもそんな広大な土地を何に使うんだい?お城でもたてる気かい?」

「お金はある。小さい家とあとは農園にする」

「・・・・え?お金はあるって・・それに農園???」

混乱しているフェリクスにさてどこまで話すべきかとリンは悩むのだった。





後日


フェリクスをなだめて脅してすかして

入手した土地に
家を建てて、土地を耕し畑にして、肥料を入れ、種をまく
スキルをフル活用して作物を実らせ、収穫。

畑を見渡し、リンは頷く

「満足」


ちょびっと修正。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ