韓国現代史の光と影

韓国現代史の光と影

【新刊】ハム・ヨンジュン著『降りてくると見える』(SAM&PARKERS刊)

 「6月抗争(1987年6月に起こった民主化要求運動)」真っ最中の1987年6月19日、韓国軍全軍に「作戦命令第87-4号」が下った。休戦ラインの戦闘部隊を除く兵力の大部分を鎮圧作戦に備えさせる内容だった。閔丙敦(ミン・ビョンドン)特戦司令官は、大統領に命令の取り消しを申し立てた。受け入れられなければ、指揮下の707大隊で大統領府(青瓦台)を占領するクーデターを敢行する計画だった(21ページ)。著者は記す。「閔丙敦は貧しい休暇兵のために財布をはたき、車代やニワトリ1羽の代金を出してやった。(中略)閔丙敦は、軍隊という階級社会ではまれな、下を見ながら生きてきた人物だ」

 21年間の記者生活を通じて政・官・財界人の興亡を見守ってきた著者は、本書に韓国現代史の主要人物20人の生きざまを記録した。そのリストは元大統領、言論人、法曹人、実業家、作家、暴力団のトップ、果ては死刑囚まで含んでいる。密着取材した人間だけが感じ取れる、リアルな体臭に満ちた1冊。264ページ、1万5000ウォン(約1620円)。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
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