第2日、18番でラインを読む新垣比菜。通算5アンダーで3位
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◇いい部屋ネットレディス<第2日>
▽1日▽山梨県南都留郡鳴沢村・鳴沢GC(6587ヤード、パー72)▽晴れ、気温32・1度、風速2・4メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽106選手(うちアマ9人)▽観衆2652人
初日73で50位と出遅れていたアマチュアの新垣比菜(16)=沖縄・興南高2年=が7バーディー、1ボギーの猛反撃。ベストスコア66をマークして、首位と3打差の通算5アンダー3位に躍進した。ツアー史上初のアマチュアでの3週連続トップ10入りはもちろん、逆転優勝も狙える位置から最終日最終組をスタートする。前日首位の原江里菜(27)=NEC=が69と伸ばして8アンダーでトップ、2打差の6アンダー2位は2週連続優勝のかかるアン・ソンジュ(韓国)。
夏休みシーズンに入って、女子高生アマ・新垣がエンジン全開だ。大会コース17番パー3の池の水面(みなも)に映る逆さ富士が、よりいっそう16歳の心をかき立てる。
「富士山を見た時は優勝したり、成績がいいんです」。月曜だった7月27日には5合目まで足を運び、パワー充填(じゅうてん)もバッチリ。前日の50位から一気の急浮上だ。
「昨日73で、アンダーパーを出せなかったので今日は自己ベストの65を目指して回ったんです。1打届かなかったけど、満足です」。3番パー5の第3打をピンそば30センチにつけたバーディーを皮切りに、7番で2メートル、8番で7メートル、11番で5メートル、14番で2メートル。15番では15メートルの長いパットもねじ込んだ。16番でボギーを献上したが、最終18番で2メートルをきっちり決めて取り返し、66。ツアーでは自身初の最終日最終組になるが「差があるのでスコア的に自分のベストを目指してやりたい」と浮足立ったところはない。
今年4月、LPGA下部のステップ・アップ・ツアー、ラシンク・ニンジニア/RKBレディースでの優勝は、2打差の単独首位から出て最後は4打差をつけた。度胸も実力も、十二分に備わっている。
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