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福島第一原発 トレンチ汚染水の除去完了7月30日 21時23分
東京電力福島第一原子力発電所で、高濃度の汚染水が流れ込んでいた「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルについて、30日、汚染水を抜き取る作業がすべて終わりました。トレンチの汚染水は地下水を通じて海に流れ出すおそれがあると指摘され、最優先の課題と位置づけられていましたが、これによってリスクは大きく下がったことになります。
福島第一原発の2号機と3号機では、高濃度の汚染水のうち合わせて1万トン余りが、トレンチと呼ばれる建屋の外のトンネルに流れ込み、地下水を通じて海に流れ出すおそれがあると指摘されていました。
このため東京電力は、トレンチと建屋が接する部分の汚染水を凍らせて流れをせき止めたうえで抜き取る計画でしたが、汚染水が十分凍らず、去年11月からはトレンチをセメントで埋め立てながら汚染水を抜き取る方法に変更していました。
この結果、先月末に2号機のトレンチで汚染水の抜き取りが終わったのに続き、30日午後、3号機のトレンチについても抜き取りが終わったということです。東京電力は、来月下旬をめどにセメントによる埋め立ても終える予定です。
トレンチの汚染水対策は、国と東京電力が最優先の課題と位置づけていましたが、これによって高濃度の汚染水がトレンチから流出するリスクは大きく下がったことになります。
このため東京電力は、トレンチと建屋が接する部分の汚染水を凍らせて流れをせき止めたうえで抜き取る計画でしたが、汚染水が十分凍らず、去年11月からはトレンチをセメントで埋め立てながら汚染水を抜き取る方法に変更していました。
この結果、先月末に2号機のトレンチで汚染水の抜き取りが終わったのに続き、30日午後、3号機のトレンチについても抜き取りが終わったということです。東京電力は、来月下旬をめどにセメントによる埋め立ても終える予定です。
トレンチの汚染水対策は、国と東京電力が最優先の課題と位置づけていましたが、これによって高濃度の汚染水がトレンチから流出するリスクは大きく下がったことになります。