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美浜3号機 焦点の震源深さ厳しく見直し
7月31日 21時33分

関西電力は原則40年に制限された運転期間の延長を目指す福井県の美浜原子力発電所3号機の地震対策を巡り、想定する地震の震源の深さをより厳しく見直すことになりました。原子力規制委員会の指摘を受け入れ、4キロだった震源の深さを3キロと浅くするということで、美浜原発3号機では追加の補強工事が必要になるとみられます。
美浜原発3号機について関西電力は、原則40年に制限された運転期間の延長を目指し、再稼働の前提となる審査を申請していますが、延長するには期限を迎える来年11月末までに審査に合格する必要があります。
これまでの審査会合で想定する地震の震源の深さを関西電力が4キロとしたのに対し、原子力規制委員会が同じ若狭湾岸にあるほかの原発と同様に3キロと浅くするよう求めてきましたが、関西電力が応じず、議論の焦点になっていました。
これについて関西電力は31日の会合で、規制委員会の指摘を受け入れ、想定する地震の震源の深さを3キロに見直す考えを示しました。これによって、美浜原発で想定される最大規模の地震の揺れは関西電力が推計した750ガルより大きくなり、追加の補強工事が必要になるとみられます。
美浜原発3号機を巡って規制委員会の田中委員長は、来月中に地震の揺れの想定を決められない場合、期限までに審査に合格できない可能性があるという考えを明らかにしています。
会合のあと、関西電力の大石富彦常務は記者団に、「限られた時間のなかで決着がつくと考えられず、きょうが最終判断するリミットと考え受け入れることにした」と述べ、議論が平行線をたどり審査が時間切れになるのを避けた形です。関西電力は、来月中に新たに計算した想定される地震の揺れの強さを示すことにしています。

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