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福島第一3号機 巨大装置撤去へつり上げ開始
8月2日 12時32分

福島第一3号機 巨大装置撤去へつり上げ開始
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東京電力福島第一原子力発電所3号機で、爆発で吹き飛んで使用済み燃料プールに落下した重さ20トンある巨大な装置の撤去作業が2日朝から行われ、正午ごろ、遠隔操作のクレーンで装置をつり上げる作業が始まりました。東京電力によりますと、これまでのところトラブルは起きていないということです。
福島第一原発3号機では、爆発によって原子炉建屋の最上階にある使用済み燃料プールに落下した重さ20トンある「燃料交換機」と呼ばれる巨大な装置を、2日に撤去する計画です。
現場は放射線量が極めて高いため、作業は遠隔操作のクレーンなどに取り付けたカメラの映像を頼りに行われ、午前10時ごろから装置の吊り上げに向けてクレーンの先端の工具を固定する作業が始まりました。
現場には濃い霧がかかり視界が極めて悪いことなどから、東京電力で慎重に作業を進めた結果、2日正午ごろ、装置をつり上げる作業が始まったということです。
また、東京電力によりますと、これまでのところトラブルはないということです。
3号機の使用済み燃料プールには今も566体の核燃料が残されたままとなっていて、今回の作業で燃料交換機が落下すれば核燃料が損傷するおそれもあることから、作業員の安全を考慮してほかの廃炉作業を中断するなど、細心の注意を払って作業を進めています。

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