電子レンジの加熱原理に関する誤解 Misunderstanding on the Mechanism of Heating by Microwave Ovens

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抄録

電子レンジの加執原理を説明する際に,振動する水の分子同士の摩擦熱を考える場合があるが,真実に反している上,熱の分子運動論や摩擦現象のミクロなイメージの涵養を妨げる。いくらかの調査の結果,摩擦熱の説明はかなり流布していて,生徒もテレビなどを通じて聞き,更に学校教育までも荷担していることが判明した。摩擦熱を考える代わりに,「分子が振動していれば,そのエネルギー自体が熱である」と述べた方か良い。もし分子運動論を避けるのであれば,逆に電子レンシの加熱原理についても触れない方が良いと思われる。

収録刊行物

物理教育   [巻号一覧]

物理教育 54(2), 103-107, 2006-06-16  [この号の目次]

日本物理教育学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID) :
    110007490405
  • NII書誌ID(NCID) :
    AN0021972X
  • 本文言語コード :
    JPN
  • 資料種別 :
    ART
  • ISSN :
    03856992
  • NDL 記事登録ID :
    8005533
  • NDL 雑誌分類 :
    ZM35(科学技術--物理学) // ZF1(教育)
  • NDL 請求記号 :
    Z15-2
  • データ提供元 :
    CJP書誌  CJP引用  NDL  NII-ELS