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ネット遮断3週間、職員の恨み節も…PC感染、情報流出なし 環境省
環境省は31日、職員のパソコン(PC)がウイルスに感染した問題で、外部への情報流出はなかったと発表した。同省では感染が発覚した10日以降、調査のため全てのPCをインターネットから遮断しており、職員からは「不便で仕事にならない」と恨み節も。3週間以上ネットが使えない異常事態になっている。
同省によると、ウイルスに感染したのは出先機関と本省のPC計10台。米ソフトウエア大手、アドビシステムズの動画再生ソフトを使ってネットを見た際に感染した可能性がある。
ネットから遮断した7月中旬以降、ネット接続専用のタブレット端末を各課に配布しているが、数が限られ、職員の多くはスマートフォンで代用している。ある男性課長は「来年度予算の概算要求に向けて調べたいことが山のようにあるのに、いつまで続くのか」と嘆く。同省は調査結果を受け、PCのウイルス対策を強化した後にネット接続を再開するとしている。