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【サッカー】

ハリル監督は弱気発言 疲労&準備期間の短さを嘆く

2015年8月1日 紙面から

記者会見するサッカー男子日本代表のハリルホジッチ監督。左は森重=武漢(共同)

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 【武漢(中国)宮崎厚志】サッカー日本代表(男子)は31日、当地で初練習。追加招集されたMF藤田(鳥栖)、GK六反(仙台)を含む23人全員が参加。ハリルホジッチ監督(63)は公式会見ではいつもの強気なハリル節が影を潜め、慎重な物言いに終始。宿舎では初顔合わせのメンバーを個別面談で鼓舞した。

 日中韓の各国メディアがズラリと並んだ会見場で、ハリルホジッチ監督の声は心なしか元気がなかった。

 「選手には疲労がある。まだチーム状態を把握できていない。2週間準備期間があれば良かったが、残念ながらそういう期間がなかった。そうはいっても良い試合をしたい」

 強気な言葉を連発した23日のメンバー発表会見から一変。初代表が7人。しかもJリーグの試合で疲労が抜けておらず、「1人がけがをし、3人もけがを抱えている」と明かした。国内の会見では「3つのシステムを使う」と明言したが、「きちんとトレーニングができるチャンスは明日の1回だけ。どれを使うかは選手の状態を見てから決める」と苦しい台所事情を吐露。戦力の把握もままならないいら立ちが言葉ににじんだ。

 とはいえ、やれることはやり尽くすのがハリル流。前日は上海での乗り継ぎがスムーズにいかず、武漢の宿舎入りしたのは夜7時ごろ。夕食後には約1時間の全体ミーティングを行い、この日の午前中にもまた約1時間行った。

 「新しい選手には、まず彼らを勇気づける話をした。呼んだというのは期待しているということ。選手全員の高いモチベーションが試合に表れることを期待している」。100%の準備を信条とする指揮官にとっては堪え難い逆境。それでも経験不足の“B代表”に、勝利のメンタリティーを注入する。

 

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