安倍首相:持病の特効薬効果も答弁 参院特別委で

毎日新聞 2015年07月30日 18時07分(最終更新 07月31日 00時14分)

 安倍晋三首相が30日の参院平和安全法制特別委員会で、持病の特効薬の効用と集団的自衛権の行使の意義を重ね合わせて答弁する一幕があった。

 民主党の前川清成氏が集団的自衛権の行使容認について、報道機関のアンケートで122人の憲法学者のうち、104人が「憲法違反」、15人が「憲法違反の可能性がある」と回答したと紹介。「97.5%が憲法上駄目だと言っている。首相も難病を克服したので健康には関心があると思う。医者100人のうち98人が『死にますよ』といった健康法はとらないですよね」とただした。

 首相は「私の病気は長い間、日本で(特効薬が)認可されなかった。やっと認められたら、よく効いた」と答弁。さらに特効薬が認可された理由を、科学的調査などにより「環境が変化した」と説明し、「安全保障環境の変化」を理由に歴代内閣の憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認したことになぞらえた。【飼手勇介】

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