辺野古移設:護岸設計図の撤回要望…沖縄知事、官房長官に

毎日新聞 2015年07月31日 13時25分(最終更新 07月31日 13時35分)

菅義偉官房長官との会談後、記者の質問に答える翁長雄志・沖縄県知事=首相官邸で2015年7月31日、竹内紀臣撮影
菅義偉官房長官との会談後、記者の質問に答える翁長雄志・沖縄県知事=首相官邸で2015年7月31日、竹内紀臣撮影

 菅義偉官房長官は31日午前、首相官邸で沖縄県の翁長(おなが)雄志知事と会談し、翁長氏は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の辺野古移設計画を巡って国が県に提出した護岸の一部の設計図(実施設計)の取り下げを直接、要望した。両氏の会談は今月4日以来。

 会談では、前知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認についても触れ、翁長氏が「第三者委員会の判断を踏まえ、法的な瑕疵(かし)があるという立場をベースにしながら議論したい」と述べ、承認を取り消す意向を示唆。菅氏は「今日までの経緯を踏まえながら、これから話し合っていきましょう」と述べるにとどめた。

 また、菅氏は翁長氏に対し、8月7日に安倍晋三首相との会談の場を設けることを約束した。

 移設計画を巡っては、国が24日に県との事前協議に向け埋め立て工事着手に必要な護岸の一部の設計図を前倒しで県に提出した。しかし、翁長氏は「事前協議は全体の詳細設計が終了した時点で行うべきだ」として提出の取り下げを要求している。【当山幸都】

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