長崎型原爆:模型を塗り替え…投下時の黄色に 原爆資料館
毎日新聞 2015年07月31日 10時45分(最終更新 07月31日 12時49分)
長崎市の原爆資料館で展示している長崎型原爆「ファットマン」(長さ3.25メートル、直径1.52メートル)の模型が、これまでの深緑色から当時投下された実物と同じ黄色に塗り直され、公開された。以前から「実物と違うのでは」という指摘があり、被爆70年にあわせて修正した。
同館によると、模型は1996年の開館当初から深緑色の塗装だった。大きさや内部の構造を分かりやすく説明するのが目的で、色の再現は検討されなかった。2010年に同館運営協議会の委員などから指摘を受け、市は実物の色を調査。ファットマンを投下した米軍爆撃機の機長の手記やカラーフィルムの映像などで黄色だったことを確認し、7月24〜27日に塗り直した。【大平明日香】