安保法案反対デモ:「憲法破壊だ」…国会周辺に4000人
毎日新聞 2015年07月31日 20時26分(最終更新 08月01日 00時37分)
◇「反対する学者の会」と「SEALDs」呼びかけ
安全保障関連法案に反対する学生と大学の教授らが31日、国会議事堂に近い東京・平河町の砂防会館で抗議集会を開き、国会周辺で請願デモを行った。集会は2部構成で、計4000人(主催者発表)が参加し、「学生と教職員が同じ大学人として、憲法破壊の法案に反対する」などと訴えた。
集会は、有識者らでつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」と、学生らの「自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs=シールズ)」が呼びかけた。
「学者の会」の岡野八代・同志社大教授は「いま、日本の民主主義は怒号にまみれているが、いろんな立場の人たちが全国で安保法案を止めるために立ち上がっている」と壇上で力を込めた。シールズの奥田愛基さんは「法案は違憲の可能性が高いと言われ、安全保障上必要なのか疑問だ。憲法を無視することは、国民を無視することだ」と訴えた。
デモでは「安倍を倒せ」「9条壊すな」など、さまざまなプラカードを掲げた学生や大学教員、市民が安倍政権に抗議の声を上げた。【三股智子】