2015年7月31日23時00分
沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事と菅義偉官房長官が7月31日、首相官邸で約15分間、会談した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題をめぐり、翁長氏は前知事による埋め立て承認の「法的瑕疵(かし)」を指摘し、承認を取り消す可能性を直接伝えた。翁長氏は7日、安倍晋三首相とも会談する予定だ。
辺野古の埋め立て承認をめぐっては、県の第三者委員会が7月16日、承認に法的瑕疵があるとする報告書を提出した。これを受けて翁長氏は29日、朝日新聞などの取材に「法律論からすると取り消しが可能になる」と述べ、取り消しを強く示唆している。
翁長氏によると、会談では、菅氏に報告書の内容を伝え、「法的瑕疵があるということで、これをベースに議論したい」と言及した。菅氏は会談後の会見で「お互いの立場を確認した。対話を継続したい」と述べ、翁長氏に首相との会談を提案したことを明らかにした。
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