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【プロ野球】

黒田 7イニング1失点で7勝目 7連勝のヤクルト止めた

2015年7月29日 紙面から

◇広島11−2ヤクルト

ヤクルト−広島 先発し7イニング1失点と力投した広島の黒田=神宮球場で(撮影・堀内翔)

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 広島が大勝。黒田は球に力があり7イニング1失点で6月12日以来の7勝目を挙げた。2回に梵の2試合連発となるソロで先制。2−1の6回に4長短打などで一挙5点を奪い、9回も集中打で突き放した。ヤクルトは連勝が7で止まった。

      ◇

 三塁ファウルゾーンを歩く。試合後、真っ赤に染まった敵地で、広島・黒田は鳴りやまぬ拍手と喝采を浴びた。「ホッとしています」。少しだけ勝利の余韻に浸った。無四球の7イニング1失点で、46日ぶり7勝目だ。

 「塁に出すとつながっていく打線。ボール先行で、カウントを悪くしないように心掛けた」。初回から全力で強力打線に向かった。最速149キロの直球系を軸に、要所で宝刀ツーシームを駆使した。

 6回の攻撃では、2死一、三塁で四球を選ぶと、ここから3連続長短打で5点が入った。「なんといっても、きょうは彼の四球だ」とは緒方監督。打席で見せる勝利への執念を「ヒットを打とう、塁に出ようという気持ちを出してくれる。ビッグイニングにつながった」と絶賛した。

 右肩と右足首の炎症で、7日のDeNA戦以来、中20日の登板。出場選手登録抹消中はランニング量を増やして、下半身を鍛え直した。高校野球の季節。「20年以上前か。あのころはよく走った。今は走れなくなったけどね」と笑うが、黙々と走り込んだことが結果につながった。

 チームは連勝で4位浮上。「これからまだまだ厳しい戦いが続いていくので。カープファンのみなさんと戦っていきたい」。力強く発した言葉に、敵地のスタンドが赤く揺れた。 

  (田中政行)

 

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