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【ゴルフ】

山口春歌がトップ合格

2015年8月1日 紙面から

最終日、プロテストに合格し笑顔を見せる各選手=埼玉県本庄市のこだまGCで(武藤健一撮影)

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◇2015年度LPGA最終プロテスト<最終日>

 ▽7月31日、埼玉県本庄市・こだまGC(6385ヤード、パー72)▽晴れ、気温34・4度、風速1・8メートル▽81選手

 沖縄出身の山口春歌(24)が4バーディー、4ボギーの72で回り、通算8アンダーでトップ合格を果たした。レギュラーツアー今季後半戦の出場権を獲得し、次週のmeijiカップ(7〜9日、北海道・札幌国際CC島松C)でデビューする。新たにLPGA会員になったのは山口をはじめ、4日間通算1オーバー18位タイまでの23人。鈴木麻綾(まあや、20)がプロテスト新記録のスコア64をマークした。

 「ヨシッ、とりあえず合格だ」。最終18番をボギーにしたが72。アンダーパーでは回れなかったが、山口は1次からを含めると6度目の挑戦でようやくプロテストをパス。スコアカード提出所に足を向けると、母・美由紀さん(54)の顔が見えた。「もう、その瞬間に涙があふれてきて。今回、初めて試合会場に呼んでいたんです。これを最後に、絶対に合格しますからって」

 まだ24歳だが、アマチュア界からすぐにプロテストまで来る選手が多い最近では“苦学生”の部類だ。沖縄尚学高を卒業後、神戸に移り住んでプロを目指した。「昨年までは江連アカデミーにいたんですが、今年は六甲国際GCでアルバイトキャディーをしながら島袋美幸プロに指導を受けています。時間をかけるだけの練習じゃなく、休憩も入れメリハリをつけて集中するようになった」という。体作りにも取り組み、体脂肪率は24%から19%へ。身も心も引き締まった。

 入会金とかテストに受かった後の準備はもうしてあるから、心配しないで行っておいで、と島袋に送り出された。うれし涙が乾けば、もう来週は北海道でのデビュー戦が待っている。「まずは予選通過から。1試合1試合優勝を目指して、その先にはシード権も目指して、頑張りたい」。真っ赤な目は、新たな目標を向いて輝いた。 (月橋文美)

 

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