藤田太郎
2015年8月1日07時40分
葉にのる白い幼虫に、羽の生えた成虫(蛾〈が〉)。藤岡市の食品メーカーが作った蚕のチョコレートがみやげ店で人気だ。本物に近い見た目に、一瞬たじろぐ観光客もいるといい、印象は抜群だ。物珍しさに多くの客が手を伸ばすという。以前、幼虫だけのチョコを販売したところ大当たりした。第2弾は、二匹目のどじょうとなるか――。
丸エイ食品が作った。本業では団子などの和菓子を製造してきたが、2012年、当時、世界遺産への登録を目指していた富岡製糸場を後押しするため、何か一役買おうと考えた。「目立つおみやげがない」と感じた社長が、蚕をホワイトチョコにしてみては、と思いつきで提案した。
桑の葉にのった蚕の幼虫をイメージしたチョコを販売したところ予想以上の売れ行きに。昨年、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録され、観光客も増え、爆発的に売れ出した。生産が追いつかなくなり、納品まで2カ月かかるほどに。昨年12月には製造ラインを新設し、生産数は月2万個から4万個に、従業員も8人から約20人に増やした。
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