インド洋の航空機残骸、不明マレーシア機と装置番号一致か
2015年7月31日9時29分 スポーツ報知
インド洋のフランス領レユニオン島で見つかった航空機の残骸に刻印されていた番号が、ボーイング777の右主翼に取り付ける装置の番号と一致していることが分かった。米メディアが30日報じた。昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空機の一部である可能性がさらに強まった。
フランスの航空事故調査当局は8月1日にも欧州の航空開発の拠点になっているフランス南部トゥールーズに近い研究所に残骸を持ち込んで鑑定する。空輸に手間取れば結果判明までに1週間以上かかる恐れもある。
見つかったのは右主翼に付けるフラッペロンと呼ばれる装置とみられる。ロイター通信によると、内部に「657BB」の刻印があり、ボーイング777の右主翼フラッペロンに割り当てられた番号とされる。
オーストラリアのトラス副首相は7月30日、残骸に「BB670」の番号があったと発表したが、関連性は不明。
フラッペロンは主翼の後縁に取り付け、揚力を増やすフラップの機能と機体を傾ける補助翼の機能を兼ねた役割を持つ。
空気の流れを考慮した特殊なデザインで横幅は2~2・5メートルある。フランス当局は30日、アフリカ東方沖に位置するレユニオン島近辺に飛行機の部品が漂着していないかヘリコプターで調べた。(共同)