調布飛行場利用経験者、遊覧飛行は「よく行われていた」

2015年7月29日6時0分  スポーツ報知
  • 墜落した小型プロペラ機の周辺を調べる捜査員(共同通信社ヘリから)

 今回の墜落機が離陸重量ぎりぎりで飛行していたことについて、2013年から約1年半、セスナ機を操縦するため調布飛行場を利用した経験のある男性(67)は、「限界に近い重量で飛ぶことはあるが、暑い日は気をつけなければならない」と話した。

 6人乗りだった事故機は、「小型機でも高級機。エアコンなども付いていた」という。事故当日は炎天下。事故機が墜落時にエアコンを使用していたかは不明だが、「気温が高いだけでもエンジンの回転数は落ちるが、クーラーをつけるともっと性能が悪くなる」と指摘した。

 また、事故機が5時間分の燃料を積載していたことについては「(不測の事態で)着陸できない場合もあるので、燃料を多く積むことはある。ただ、今回の場合は3時間分くらいでよかったのでは」と述べた。

 一方、同飛行場で禁止されている「遊覧飛行」については、「よく行われていた」と明かした。

 死亡した川村機長は、操縦技術維持などのための「慣熟飛行」と届けを出していたが、男性によると、「友人、家族を乗せて遊覧目的の飛行であっても、多くの人が『慣熟飛行』と書いていた」という。

 男性は「友人などを乗せるとなると、たとえば天候が悪くても、相手に気遣い無理して飛んでしまう可能性がある」と「遊覧飛行」の危険性を指摘。離陸前に、同乗者や目的地などを認識していなかった事故機の管理会社に対して、男性は「信じられない」と驚いていた。

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