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メシ通β Produced by RECRUIT

食を楽しみたい人のためのグルメ情報マガジン

マックのチキンナゲットが食べたくなったので、自宅で完全再現してみる【料理解析】

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アー食べたい、モー食べたい!と我が妻が時々ジタバタしています。

何を食べたいのかというと「チキンナゲット」。そうですファストフード店のサイドメニューナンバーワンといって過言でない、あの食べ物。妻はしばらく食べないと「ナゲット脳」がウイーンウイーンと動きだし、気がつくと晩ご飯がファストフードになっていたりします。あと深夜に飲んだあと、無性に食べたくなったり。例の騒ぎがあったときの妻の嘆きようといったらありませんでした。

で、そんなに好きなら「自作してしまえ!」ってのが我が妻の流儀でございます。

カンタンですが意外にワイルドな作り方なので、ストレス解消にも役立ちます。

本当です。

ではさっそく作り出しましょう。

まずは材料から。ドドン。

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[チキンナゲットの材料](15~20個分)

  • 鶏ムネ肉とモモ肉のひき肉:合わせて250~300g(割合はお好みで、ムネ肉が多めの方がおススメ)
  • 鶏ササミ:6本
  • コンソメキューブ:1個
  • ニンニクすりおろし:小1/2
  • 塩コショウ:少々
  • コーンスターチ又は片栗粉:大1
  • バッター液(ホットケーキミックス 大2、小麦粉 大2、片栗粉 大2、コーンスターチ 大2、コーンミール 大2、水 100cc)

以上です。用意する材料が若干細かいですが。頑張ってそろえて下さい。美しく華麗なチキンナゲットライフには入念な準備が欠かせないのです。

鬼のように、修羅のように叩け!叩け!

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コンソメキューブ1個を砕きます。

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お湯大さじ1くらいの湯で溶いておきます。

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鶏ササミを2cmくらいのブツ切りにします。

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このササミをジップロックに入れ、すりこぎ棒で叩きます。

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バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!!!

鶏肉に暴力を加えています。酷いです。親の敵のように叩きます。絶好のストレス解消になります。

肉の繊維をつぶすのです。あまりにすごい叩きようなので「ミッ、ミキサーとかじゃだめなの?」と妻に聞くと、

「チッチッチッ。仕上がりの食感がチガ〜ウんだな」とのこと。

台所でやるとやかましいので、座布団の上とかがおススメです。勢い余ってたまにジップロックが破れる場合もあるので、二重にすると良いかもです。

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肉の繊維がこんな感じでつぶれるとGoodです。

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こぉーんな感じ。

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先ほどのコンソメを溶かした液にニンニクすりおろし小さじ1を入れます。

ニンニクすりおろしは生のを自分で摺っても良いですし、市販のでも良いです。

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その液を叩きのめした鶏ササミに投入。

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ひき肉を投入し

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塩コショウし

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混ぜます。

f:id:Meshi2_IB:20150712104302j:plainコーンスターチ(又は片栗粉)を大さじ1投入して。

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粘りが出るまでよ?く混ぜます。

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ま〜ぜま〜ぜま〜ぜま〜ぜま〜。ぜま〜。ゲシュタルト崩壊してきますね?

あ、ちなみに丁寧に順を追って説明してきましたが、材料を混ぜる順番はお好きなように。この手順の方が若干混ざりやすいかな?っていうのはありますが。とにかく材料をよく混ぜて、ちょっと糸を引く感じで粘ればOK。

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次にバッター液の材料をボウルに入れ、水を100cc入れ、シャカシャカかくはんして溶きます。

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ

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バッター液が出来ました。ピョ?ンとは飛びません。

いい湯加減でポチャ〜ンとな

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フライパンにサラダ油をタップリ敷き、熱しておきます。

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大皿にコーンスターチ(分量外)を敷き、ナゲット大に整えた肉の種を置きます。

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その上からコーンスターチをまんべんなくまぶします。

そろそろ油が温まって来た頃です。油の温度は170〜180度くらい。

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こんな感じで菜箸を油に入れると、シュワ〜っと泡が出るくらいが良いです(ちょっと暗いですが)。

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肉の種をバッター液にくぐらせ、コロモをまとわせます。

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油で揚げます。

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ポチャーン、ジュワワー。

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2分ちょっとくらいで裏返して、

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グツグツグツ~。

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グツグツいっていた音が高くなってきて、カラカラカラカラみたいな音が出て来て、ナゲットがきつね色になったら揚げ上がり。揚げ時間の目安は裏返してから2?3分、全体で5分くらいでしょうか。

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こんな感じです。

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バットにあげるとこんなんざます。

そして…

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じゃじゃーん。出来上がりでございます!

旨いですよ。見た目はチョット似てないかな

でも味はソックリ。

マスタードケチャップでいただきます。

揚げたても美味しいんですが、どういうわけか揚げてからしばらく経って、冷めかけたぐらいが一番チキンナゲットらしい味なんですね。どうしてでしょうねぇ。

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ちなみに食べた断面はこんな感じです。妻曰く「肉とコロモの間にとぅるんとした透明なのが入るのが、あのナゲットっぽいのよ」とのこと。ちなみに、背景に写り込んでる混沌とした食卓は、この日の我が家の食卓です。見て見ぬフリをしてください。

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最後に、テーブルに鎮座したチキンナゲットをもう一度ご覧下さい。

荘厳な調べとともに天空からハラハラと舞い散るナゲット。

崖から落ちそうになって「ナゲッ!」と叫べば、上から「トォー!!」と手を差し伸べてくれる!

あ、ちなみにバーベキューソースの再現はしてません。各自でよろしく!

書いた人:吉田いつし

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東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HP(http://www.tostlab.jp/)でブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。日曜GarageBand家。文化的駄菓子屋。

料理を作った人:浅見ゆき

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吉田の妻。旧姓「浅見」の方がカッコイイので旧姓をペンネームに。某建築会社事務員。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。ピクニめし作家。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できます。「あ、ラーメンスープとかウナギや焼鳥のタレとかそーゆーのはムリね」とのこと)。