日本での全役職解任されたロッテ長男、韓国に帰国

胸には「LOTTE」のバッジ

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 ロッテグループの経営権をめぐり弟の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテホールディングス(HD、本社・東京)副会長(60)と対立している辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)元ロッテHD副会長(61)が29日午後10時、金浦国際空港経由で日本から帰国した。

 東主氏は27日、父であるロッテグループ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏(92)らと共に日本へ向かい、東彬氏をはじめとするロッテHD取締役の解任を通告した。だが、ロッテHDは翌28日に取締役会を招集し、法的手続きを踏んでいない解任の無効を確認した上で、格浩氏が代表権を返上して会長から名誉会長に退く人事を決定。東主氏のロッテグループ経営権掌握を狙った「クーデター」は失敗した。

 ロッテの関係者らは、東主氏が一足先に28日に帰国した格浩氏や姉の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉財団理事長と会い、日本での経営権を取り戻すための説得を続けるとみている。

 この日、空港に到着した東主氏は余裕の笑みを浮かべてみせたが、報道陣の質問には答えずその場を後にした。日本での事業を担当していた東主氏は今年1月にかけ、日本のロッテグループでの役職を全て解かれたが、スーツのえりには「LOTTE」のバッジを付けていた。

イ・ミジ記者
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