我が国における言語・方言のうち,消滅の危機にあるものについて,ユネスコ(国連教育科学文化機関)が平成21年2月に発表した“Atlas of the World's Languages in Danger”の内容を踏まえ,国内におけるその実態に関する調査研究を実施しています。
ユネスコは,世界で2,500に上る言語が消滅の危機にあると指摘しており,日本国内では,8言語・方言がその中に含まれています。ユネスコにより,消滅の危機にあると認定されたものは,次のとおりです。
【極めて深刻】: アイヌ語
【重大な危機】: 八重山語(八重山方言),与那国語(与那国方言)
【危険】: 八丈語(八丈方言),奄美語(奄美方言),国頭語(国頭方言),沖縄語(沖縄方言),宮古語(宮古方言)
参考
ユネスコが認定した,日本における危機言語・方言の分布図 (164KB)
文化庁委託実施要項 (88KB)
文化庁委託事業
危機的な状況にある言語・方言の実態に関する調査研究事業 報告書 (4.41MB)
(平成23年2月 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所)
危機的な状況にある言語・方言の保存・継承に係る取組等の実態に関する調査研究事業(アイヌ語)報告書 (51MB)(平成25年3月 国立大学法人 北海道大学)
危機的な状況にある言語・方言の保存・継承に係る取組等の実態に関する調査研究事業(奄美方言・宮古方言・与那国方言)報告書 (9MB)
(平成25年3月 国立大学法人 琉球大学)
また,平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響によって,被災地の方言の中には,消滅するおそれが増したり,生じたりしているものがあるのではないかと予想されることから,被災地の方言の実態に関する調査研究も実施しています。
平成25年度からは,これまでの調査研究の成果を踏まえた方言の保存・継承のための教室の開催といった被災地における方言の再興につながる地域の取組を支援します。
文化庁委託事業
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する予備調査研究事業報告書
第Ⅰ部「東日本大震災の中の方言」(9.55MB)
第Ⅱ部「被災地方言の記録に向けて―三陸地方南部の方言調査報告―」(11.5MB)
(平成24年3月 国立大学法人 東北大学)
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する調査研究事業(青森県)報告書(3MB)
(平成25年2月 学校法人弘前学院 弘前学院大学)
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する調査研究事業(岩手県)報告書
岩手県被災地の方言の現状について,被災地の方言意識(9.55MB)
被災地方言の記録(11.5MB)
外国人の被災と言葉,昭和初期方言資料について(9.55MB)
被災地の言語文化資料(11.5MB)
(平成25年3月 国立大学法人 岩手大学)
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する調査研究事業(宮城県)報告書
表紙(36KB)
事業の概要,支援者,自治体職員,被災者の方言意識について(456KB)
『伝える,励ます,学ぶ 被災地方言会話集』の作成と公開(3)(2MB)
(平成25年3月 国立大学法人 東北大学)
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する調査研究事業(福島県)報告書(36MB)
(平成25年3月 国立大学法人 福島大学)
東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する調査研究事業(茨城県)報告書
表紙(40KB)
まえがき(128KB)
目次(92KB)
第一部 概要(中扉)(52KB)
事業の概要(276KB)
調査の概要(868KB)
茨城県の方言の概要(256KB)
第二部 被災地方言の記録(中扉)(28KB)
談話収集調査と文字化の概要(260KB)
文字化の基準・記号の見方(220KB)
各地の方言談話(104KB)
茨城県水戸市(932KB)
茨城県北茨城市(756KB)
茨城県高萩市(1MB)
茨城県日立市(632KB)
茨城県東茨城郡大洗町(2MB)
茨城県神栖市奥野谷(784KB)
茨城県神栖市波崎(816KB)
第三部 意識調査・聞き書き(中扉)(40KB)
被災者に対する意識調査(372KB)
支援者に対する意識調査(332KB)
聞き書き1(444KB)
聞き書き2(408KB)
資料(中扉)(36KB)
調査票(488KB)
方言文献目録(1MB)
奥付(108KB)
正誤表(180KB)
(平成25年3月 国立大学法人 茨城大学)
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