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 2020年東京五輪のエンブレムと、ベルギーのリエージュ劇場のロゴマークが似ているとされる問題で、エンブレム制作者の佐野研二郎氏は31日、「報道されている海外作品については、まったく知らないものです。制作時に参考にしたことはありません」とのコメントを、五輪組織委を通じて発表した。佐野氏は海外出張中で、帰国後に改めて説明の場を設けたいとしている。

 一方、同劇場とロゴマークを制作したデザイナーのオリビエ・ドビさんはこの日、著作権侵害の疑いがあるとして、使用差し止めを求める申立書を国際オリンピック委員会(IOC)に送付する意向を示した。エンブレムの決定過程などについて説明を求めた上で、提訴なども検討するという。