2015年7月31日21時44分
31日午後5時40分ごろ、北海道苫小牧市の南約55キロの太平洋で、商船三井フェリー(東京都)のカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)で火災が起きた、と第1管区海上保安本部に通報があった。海保によると、乗客乗員計94人のうち、乗客71人は全員、救命艇で避難したが、乗員1人が行方不明となった。
1管などによると、行方不明になっているのは、2等航海士の男性(44)。火元とみられる車両を積んだ甲板に消火に向かったまま、戻らなかったという。
乗客らは近くを航行していた別のフェリーなどに救助され、苫小牧港に向かった。男性船長(57)を含む乗員22人も午後9時ごろまでに避難した。
商船三井フェリーによると、午後5時32分に同船から火災の一報が入った。甲板に約160台の車両が積まれ、トラックから出火したとみられる。車を載せる甲板は下部に3層あり、トラックは真ん中の層にあった。船内でスプリンクラーが作動したが消しきれず、午後6時に船長が総員退避を指示したという。
フェリーは31日午前1時45分に茨城県・大洗港を出発し、同日午後7時45分に苫小牧港に到着予定だった。出火後、現場海域で航行を停止。海上保安庁の巡視船艇17隻と航空機10機、近くを航行中の民間船9隻が消火や救助にあたった。国の運輸安全委員会は、事故調査官5人の派遣を決めた。
乗客とみられる人がフェイスブックに午後6時半ごろ投稿した写真では、救命胴衣を着た数十人が甲板に集まり、黒い煙が出ていた。
同船は旅客定員154人で、乗用車62台、大型トラック160台が搭載できる。乗客は上部の2層にいた。
1管によると、現場は午後7時10分現在、曇りで風速10メートル、波の高さは1・5メートルだという。
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