ここでニュースをお伝えします。
きょう午前11時ごろ、東京調布市の住宅街に小型機が墜落して、住宅3棟が焼け警視庁によりますと小型機に乗っていた2人と住宅にいて巻き込まれた女性1人の合わせて3人が死亡しました。
このほか、小型機に乗っていた3人と住宅にいた女性2人の合わせて5人がけがをしたということです。
警視庁は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査することにしています。
小型機が墜落した東京調布市の住宅街です。
完全に焼け落ちた住宅があります。
墜落した機体の一部があるのが分かります。
機体は裏返しの状態です。
すぐ近くの住宅も屋根の一部が壊れているのが確認できます。
視聴者が撮影した事故直後の映像です。
激しい炎と黒い煙が上がっています。
住宅の一部が焼け落ちています。
燃えている家のそばにもたれかかるようにして小型機の機体が見えます。
午前11時ごろ、東京調布市富士見町の住宅街に小型機が墜落しました。
東京消防庁によりますと現場付近では、黒い煙が上がり小型機のほか、住宅3棟と車2台の合わせて220平方メートルが焼けました。
また、ほかの住宅2棟も被害を受けたということです。
すごい音がしたんです。
車がぶつかったのかと思って飛び出してきたんです。
そうしたら火の手が上がっていて、ものすごい煙、ものすごい煙。
本当に恐ろしい。
家にトラックが突っ込んできたというぐらいのバリバリガシャンという音。
とにかくすごい音がしました。
警視庁によりますと小型機に乗っていた男性2人と住宅の2階にいて巻き込まれた女性1人の合わせて3人が死亡しました。
また、小型機に乗っていた男性3人がけがをし、亡くなった女性と同じ住宅にいた女性1人と隣の住宅にいた女性1人の合わせて5人がけがをして病院に運ばれたということです。
警視庁によりますと5人のうち小型機の1人は重傷とみられ、残る4人は、意識ははっきりしているということです。
国土交通省によりますと墜落した小型機は通称、マリブ・ミラージュと呼ばれる単発のプロペラ機です。
長さおよそ8.7メートル、幅はおよそ13メートルで、パイロットを含めて最大で6人を乗せることができます。
墜落した小型機の運航・管理を行っている日本エアロテックによりますと、小型機には機長を含めて5人が搭乗していたということです。
午前11時に調布飛行場を離陸して伊豆大島に向かっていたということで、日帰りで調布飛行場に戻ってくる計画だったということです。
会社によりますと小型機の機長は36歳の男性で、総飛行時間は数百時間だということです。
一方で、ほかの4人の搭乗者については情報がないとしています。
小型機が墜落した現場は東京調布市の住宅が立ち並ぶ地域で中央自動車道の調布インターチェンジや味の素スタジアムから500メートルほど離れた場所です。
調布飛行場は南北方向に長さ800メートルの滑走路があり、小型機は南向きに離陸しました。
墜落した場所は、滑走路の南の端からおよそ700メートルの地点で小型機は滑走路の延長線上よりやや左にそれたところに墜落しています。
離陸は午前10時58分で2分後の午前11時ごろ墜落したとみられることから、小型機は離陸後まもなく、やや左にそれながら住宅地に墜落した可能性があります。
警視庁は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査することにしています。
また国の運輸安全委員会は調査官を現地に派遣する方針を固めました。
それでは、現場で取材にあたっている黒田信哉アナウンサーに聞きます。
現場の今の状況、どうなっているでしょうか。
東京調布市の住宅街です。
私は小型機の墜落した現場から30メートルから40メートル離れた住宅の2階にいます。
黒く焦げ、骨組みだけ残った住宅が見えます。
その手前、小型機の尾翼があります。
さらにその下には潰れた自動車のようなものも確認できます。
現在は炎、そして煙は確認できません。
そして周囲ににおいもありません。
消防や警察の活動、今はどういう状況ですか。
私がこちらに到着した90分ほど前までは放水作業が行われていましたが、その作業も40分ほど前に終わりました。
数台の消防車両、そして多くの消防隊員と警察官の姿が見えます。
この近くでは現在、消防による発表も行われています。
現場は住宅街ですが、近くの方々どんな様子でしょうか。
現場の周辺は規制線が張られています。
そして規制線から現場を見る人の姿も私が到着した時点から比べると少なくなってきました。
近所の方の話では、ドーンという大きな音がして飛行機が落ちたという叫び声が聞こえた。
そして現場に行くと大きな炎が上がっていた。
そこから2人の男の人がはいずり出てきたので近所の人たちみんなで水をかけたと話していました。
以上、現場からお伝えしました。
それでは、現場の3軒隣に住む秋山美奈子さんにお話を聞きます。
大変なときにすみません。
秋山さんは墜落したときどこにいらっしゃいましたか。
2階の部屋にいました。
テレビを見ていたということですね。
どのようにしてこの事故に気付いたんでしょうか。
ドーン、バリバリという音がして自分の家の下にトラックか何かが突っ込んできたのかと思いました。
下に慌てて下りました。
トラックがなかったので2階に上がって窓を開けて外を見ました。
突き当たりの家が燃えていました。
そのときには飛行機の様子、小型機の様子は確認できましたか。
飛行機の後ろの部分が見えた、そして飛行機だと分かりました。
そのときに熱ですとかにおいはありましたか。
風向きの関係でなかったです。
墜落したあと現場はどういう状況でしたか。
ただ火が上がって煙がすごくて、女性の声が聞こえている状態でした。
調布飛行場のすぐ近くにお住まいということでこれまで飛行機が上空を飛ぶこともあったと思いますが、これまで飛行機にこのような不安を感じたことはありましたか。
物心ついたときからここでしたので、近くの調布中学に飛行機が落ちたり、前にありましたが、それ以降は、ありませんでしたので、そこまでの思いは、なかったです。
このような事故が起こるということは想像していなかったでしょうか。
こんな事態になって震えています。
ありがとうございました。
それではここからは全日空の元機長で航空評論家の樋口文男さんに聞きます。
よろしくお願いします。
こちら現場上空から見た映像です。
その地図です。
解説していただきたいと思います。
こちらに調布飛行場があります。
ここが滑走路の南端部分ということです。
ここからおよそ700メートル先で墜落が起きたということです。
この状況から分かることというのは、どういうことがありますか。
通常であれば、こちらの末端のところで飛行機は離陸します。
このぐらいの距離のところ。
ここでは100メートル以上の高度をもって飛んでいると思います。
それが、この場所に墜落していますので離陸した直後に何らかの形でトラブルがあって高度を上げられないままこちらに墜落をしたということになると思います。
本来であれば高度は100から150メートルぐらいあるはずだということですね。
それですが、こちらに墜落しています。
高度は上がったのか上がらずにだったのか。
この場所でトラブルが起きたということは離陸した直後にトラブルがあって、高度が上がっていけないままそちらの屋根にぶつかったといいますか。
こちらが事故現場の様子です。
画面下側にこちらのお宅の屋根をかすっているような、そしてその奥の家に墜落しているという状況です。
これから分かることはなんでしょうか。
できるだけ高度を保とうと思ったのでしょうが速度がぎりぎり遅い速度になって、手前の2軒の屋根をかすめて引っ掛かった形で飛行機がでんぐり返しをするように全焼された家のほうに落ちたというふうに映像からいきますと、そういうふうに思います。
機体がひっくり返っていますね。
かすめたあとに回転をしているんですね。
パイロットは36歳の男性で総飛行時間が数百時間ということです。
そして乗っていたのは5人の方ということですが、ここから考えられることというのはどういうことでしょうか。
どういう形で乗っておられたか分かりませんが、自家用の飛行であれば、ライセンスを取られたばかりということも考えられますが900時間ぐらいあればそれなりの経験はおありだと思います。
考えられることは機体のトラブル、エンジン関係のトラブル、燃料関係がいかないというような環境があって、こういう結果になってしまった。
いちばん考えられるのはエンジントラブルなどの機体自体のトラブルであるということですね。
エンジンのトラブルか、もしくはどういったことでしょうか。
パイロットの方は非常に若いです。
高齢の方で自家用機を操縦されるような場合には、心不全ですとか体の不調ということも国内ではまずありませんが海外ではあります。
あとは、大型の鳥に例えばとんびですとかそういうものにぶつかってエンジンがダメージを受けるという可能性も考えられるということですね。
そういったことがこうした事故につながったかもしれません。
ここまで全日空の元機長で航空評論家の樋口文男さんにお話を聞きました。
お伝えしていますようにきょう午前11時ごろ東京調布市の住宅街に小型機が墜落して、住宅3棟が焼け警視庁によりますと小型機に乗っていた2人と住宅にいて巻き込まれた女性1人の合わせて3人が死亡しました。
このほか、小型機に乗っていた3人と住宅にいた女性2人の合わせて5人がけがをしたということです。
警視庁は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査することにしています。
いつもよりすれすれで、どんどん傾いていって落ちました。
不自然な音がして飛んでいったので機体もちょっと揺れていたので気になりました。
きょう午前11時ごろ、東京調布市富士見町の住宅街に小型機が墜落しました。
小型機のほか、住宅3棟と車2台の合わせて220平方メートルが焼けました。
また、ほかの住宅2棟も被害を受けたということです。
警視庁によりますと小型機に乗っていた男性2人と住宅の2階にいて巻き込まれた女性1人の合わせて3人が死亡しました。
また、小型機に乗っていた男性3人がけがをし、亡くなった女性と同じ住宅にいた女性1人と隣の住宅にいた女性1人の合わせて5人がけがをして病院に運ばれたということです。
5人のうち小型機の1人は重傷とみられ、残る4人は意識ははっきりしているということです。
墜落した小型機の運航・管理を行っている日本エアロテックによりますと小型機には機長を含めて5人が搭乗していたということです。
午前11時に調布飛行場を離陸して伊豆大島に向かっていたということで、日帰りで調布飛行場に戻ってくる計画だったということです。
会社によりますと小型機の機長は36歳の男性で、総飛行時間は数百時間だということです。
小型機が墜落した現場は、東京調布市富士見町の住宅が立ち並ぶ地域です。
警視庁は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査することにしています。
では次です。
台風12号は長崎県五島市の南の海上を北上しています。
気象庁は台風が近づいている九州や大雨となっている鹿児島県の奄美地方では土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
台風12号は、午後2時には長崎県五島市の南の海上を北へ進んでいるとみられます。
台風の南側には活発な雨雲があるため九州南部と奄美地方では夕方にかけて、九州北部ではあすにかけて1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。
また九州ではきょうの最大風速は、20メートルから25メートル、最大瞬間風速は35メートルに達すると予想され、九州と奄美地方の沿岸は、6メートルの大しけが続く見込みです。
気象庁は九州や奄美地方では、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。
一方きょうは東北から中国地方の広い範囲で晴れて気温が上がり、群馬県館林市で38度に達するなど広い範囲で猛烈な暑さになっています。
こまめに水分をとったり適切に冷房を使ったりするなど熱中症に警戒が必要です。
気象庁によりますと、きょうは東北から中国地方の広い範囲で晴れ、気象庁はきょう午前、東北南部が梅雨明けしたとみられると発表しました。
2015/07/26(日) 14:00〜14:20
NHK総合1・神戸
ニュース[字]
ニュース
ジャンル :
ニュース/報道 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:64065(0xFA41)