アルスラーン戦記 #16 2015.07.26


もう少しこの町で頑張ってみます
またいつか帰るね父ちゃんも体に気をつけて

(エラム)はぁはぁはぁはぁ…はぁはぁはぁはぁ…。
(アルスラーン)連絡が入ったか?は…はい。
ガーデーヴィが戦象部隊を連れウライユールをたったようです。
(ギーヴ)ふん…。
(ダリューン)動いたか。
(ナルサス)アンドラゴラス王でさえ正面から戦おうとしなかった戦象部隊がついに…。
(エラム)それと…。
なんだ?ラジェンドラ軍がガーデーヴィ軍の背後に回ったと。
どうも私が考えていた状況の中で最もばかばかしい事態になったようです。

(ナレーション)
パルス暦321年初頭
無双と名高い戦象部隊を率いガーデーヴィ軍15万が動いた
対するはラジェンドラとアルスラーンの連合軍
しかしその兵力は6万と差は歴然であった
グオォォーー!
(ガーデーヴィ)王位簒奪を企てるラジェンドラを討つ!大義は我らにあり!ヒヒーン!
(ラジェンドラ)ガーデーヴィは連戦連敗。
自らの無能をさらした!流れは俺たちにある!
(ナルサス)ここに我がパルス軍が1万ここにガーデーヴィ軍が15万そしてここにラジェンドラ軍が5万。
挟み撃ちか。
本来なら戦術的に有利だが…。
はい。
敵の数が圧倒的に多い場合意味をなしません。
例えばガーデーヴィ軍2万ほどの兵をパルス軍に当て動きを封じる。
その間に残り13万の兵でラジェンドラをたたく。
そうなれば我々の負けです。
戦況は圧倒的に不利か。
ドサッ!
(倒れる音)パリン!
(割れる音)
(ガーデーヴィ)どの面下げて戻ってきた!グジャラート城が落ちたのは貴様の落ち度だ!
(ジャスワント)うっ…。
申し訳ございません。
ぬぅ…。
(マヘーンドラ)なっ!ガーデーヴィ様!んん?
(マヘーンドラ)お怒りはごもっともながらどうか償いの機会を。
あっ…。
どういうつもりだ間者ごときに。
けっ!
(ガーデーヴィ)マヘーンドラの顔を立て貴様の首は一時胴体に預けておく。
だが…。
今後また失敗があれば容赦せぬ。
承知しております。
(マヘーンドラ)ご安心ください。
戦力はいまだ我らの方がはるかに上。
負ける可能性など万に一つもございません。
当たり前だ!大丈夫か?ジャスワント。
(ジャスワント)申し訳ございません。
私の失策でマヘーンドラ様にまでご迷惑を。
(マヘーンドラ)あれはお前のせいではない。
パルスの軍師の知恵が並外れていただけだ。
ガーデーヴィ様は他人に対して慈悲がなさすぎる。
あれでは臣下の心が離れていくばかりだ。
臣下の心…。
(ジャスワント・心の声)≪あの王子と臣下たちは互いをよく思い合っていた≫カンカンカン…
(刀を鍛える音)ガーデーヴィが軍を2つに分けたようだ。
一方を俺たちのところへもう一方をラジェンドラの軍へ向かわせている。
お前の予想どおりに事が動いたな。
それが用兵の常道だからな。
だがガーデーヴィは我らパルス軍の真価を知らぬ。
しかしガーデーヴィとラジェンドラの王位争いは考えさせられるものがあるな。
アルスラーン殿下とヒルメス王子の争いに重なって見えるか?ああ。
いずれ殿下はヒルメス王子と対峙することになろう。
一体どのような道を選ばれるのか。
そのときには再び殿下の器が問われることになるだろうな。
パルス暦321年2月
ラジェンドラ軍とガーデーヴィ軍は相対し戦いの幕が切って落とされようとしていた
ダンダンダン…
(太鼓の音)ダンダンダン…ダンダンダン…ラジェンドラよ!奴隷の子でありながら王位を狙う身の程知らずが!似合いもしない白馬から降りて土下座をすれば命だけは助けてやろう!はっ!血統からいえばはるかに優位なのに父は貴様を正式な王太子としなかった!貴様自身が俺より見劣りするからよ!認めたらどうだ?たたき潰せ!
(ガーデーヴィの兵たち)うお〜〜!
(ラジェンドラ)かかれ!
(ラジェンドラの兵たち)うお〜〜!ヒヒーン!うわっ!ううっ!はっ!ぎゃあ〜!うわぁ〜!ヒヒーン!うわっ!
(ジャスワント)進め〜!あっ!うわっ!うっうぅ…。
(ジャスワント)≪川のせいで軍が分断されガーデーヴィ様の数の強さが生かせない≫≪これもあの軍師の策か≫ガーデーヴィ様前線部隊が押されています!戦象部隊を出せ。
ドーンドーン…ダンダンダン…グオォォーー!
(ラジェンドラの兵たち)うわぁ〜!
(隊長)構え!
(ラジェンドラの兵たち)うわぁ〜!グオォォーー!うっ…うわっ!
(ラジェンドラ)早いな。
もう出てきたか。
弓箭隊前進!象どもに矢を浴びせろ!
(隊長)構え!撃て〜!
(ガーデーヴィの兵たち)うわぁ〜!グオォーー!
(隊長)構え!撃て〜!
(隊長)何やってる!撃て!
(ラジェンドラの兵たち)うわぁ〜!
(ラジェンドラ)なぜだ!?寒さに弱い象どもがここまで動けるはずがない。
(副官)象どもを興奮させ戦わせるために薬物を使っているのでしょう。
くっ!せめてパルスの騎馬隊がいれば…。
到着はまだか!?・ドドッドドッ
(馬の足音)・
(兵)報告申し上げます!パルス軍はグジャラート城において包囲され足止めされているもよう!何!?
(ガーデーヴィの兵たち)おぉ…。
ちっ!パルス軍の助けは来ないということか!?残念ながら…。

(2人)うっ…うわぁ〜!あっ!ああ〜うわぁ〜!
(ラジェンドラの兵たち)うわぁ〜!勝負はついた。
これ以上はただの虐殺だ。
(副官)ラジェンドラ様。

(兵)報告します!騎馬隊全滅です!・
(兵)後続部隊も壊滅状態。
もはやなす術もありません。
これ以上俺についてきた者たちを死なせるわけには…。
これまでか…。
・ドドドドッ…
(馬の足音)・ボォーー
(角笛の音)
(兵)パルス軍が到着しました!
(兵たち)おおっ!アルスラーン殿!
(パルス兵たち)うお〜〜!はあっ!
(ガーデーヴィの兵)うわっ!黒い嵐だ…。
(2人)うわっ!
(2人)うわっ!
(2人)ぐわっ!てやぁ〜!
(ファランギース)はっ!ザシュ!うっ!がはっ!俺が助けるつもりだったが…。
よそ見を!ぐわっ!面白くない。
(ラジェンドラ)アルスラーン殿!グジャラート城で足止めされていると聞いたがどうやってここまで来られた?ちょっと飛んでまいりました。
へっ?
(ナルサス)まあ今頃城に入った兵士たちは地団駄を踏んでいるでしょうな。
中身のない張り子細工を血眼で見張っていたのですから。
城の中には誰もいません。
どういうことだ?報告します!パルス兵数名が裏門から逃走したもようです。
何!?そうか本隊は俺たちが来る前に脱出していたのか。
くそっ!くそっくそっ!ははははっ。
さすがはナルサス。
聞きしに勝る策略家よ。
お褒めにあずかり光栄です。
しかしここからが正念場。
問題はガーデーヴィの戦象部隊です。
(ラジェンドラ)ああ。
ご安心ください。
我らパルス騎馬隊の真価はその機動力と柔軟な戦術にあります。
ん?うん。
後衛の戦象部隊をパルス軍にたたきつけろ!ダンダンダン…
(ガーデーヴィの兵たち)うお〜〜!狙いはパルス軍だ!潰せ〜!
(ガーデーヴィの兵たち)うお〜〜!はっ…。
行くぞ!
(パルス兵たち)うお〜〜!集まれ!
(ガーデーヴィ)ははははっ!見ろパルス兵どもが退いていくぞ!我が戦象部隊には何者も勝てんのだ!・
(ジャスワント)いけませんガーデーヴィ様!ヤツら何か変です。
象たちを下がらせてください。
何を言っている。
今こそヤツらを壊滅させる好機だろうが。
パルス軍を徹底的に追い込め。
俺も出るぞ!グオォォーー!ガーデーヴィ様!グオォォーー!なんだあれは!?罠か!?止まれ!ガン
(ガーデーヴィの兵たち)おぉ…。
象が命令を聞かない!はっ!うわぁ〜〜!グオォォーーー!!うわぁ〜!
(ラジェンドラ)なんと…。
(ナルサス)もともと象とは小回りの利かぬ動物。
薬物で興奮しているとなればなおさら。
そして…。
発射!グオォー…グオォー…
(ナルサス)象の皮膚には矢は通りません。
故により大きな槍を使いその穂先に毒を塗っておきました。
象を止めろ!ここからなら止まれるはずだ!はっ!止まれ!くっ…止まれ止まれ!グオォォーーふぅ〜。
あっ!ガーデーヴィ様あの黒い騎士が…。
はっ…。
(兵)殿下を守れ!
(ガーデーヴィの兵たち)うお〜〜!はあっ!くっ!てやっ!はあっ!ぐわぁ〜!武器は同じか。
槍に関しては俺も腕に覚えがある!はあっ!馬ごと踏み潰せ!はっ!でやっ!はあっ!うわっ!あぁ…。
うっ…はっ!覚悟!・
(ジャスワント)させぬ!はあ〜!ふん!ふん!くっ!はっ!
(ガーデーヴィ)うっ!こらっ何を!
(ジャスワント)お乗りください。
はっ!ヒヒーン!
(ファランギース)逃がすか。
・待ってくれ!はっ。
頼む撃たないでくれ。
(ファランギース)殿下があの者をお助けになるのはこれで二度目でございます。
あの者に恩を感じる心があればよろしゅうございますが。

チャンディガルの野における戦いは終わった
ガーデーヴィは戦象部隊を壊滅させ逃亡
ラジェンドラとパルス連合軍の勝利として歴史に刻まれた
(ガーデーヴィ)なぜあの場で逃げた!?お前は私を救ったなどと思ってはいまいな!?いえそのような…。
(ガーデーヴィ)あの逃走で我が軍の敗北は決定した。
逃げてはならなかったのだ!しかしガーデーヴィ様…。
(ガーデーヴィ)貴様は意見する前に打開策を考えろ!これ以上の敗北は許さん!承知しております。
(ガーデーヴィ)くっ…役立たずどもめ!わしは補佐する相手を間違ったのかもしれん。
(ジャスワント)申し訳ございません。
またしても閣下の顔に泥を塗るようなまねを…。
何を言う。
お前がいなければガーデーヴィ殿下は確実に討ち取られていた。
(ジャスワント)あっ…。
ジャスワントよもはや我らは都の城壁を頼りラジェンドラを退けるしかない。
頼りにしておるぞ。
ありがたきお言葉。
微力ではございますが必ず閣下のお役に立たせていただきます。
うむ。
タッタッタッ…
(足音)
(兵)急報です!ん?国王陛下が目を覚まされました!
(2人)はっ…。
(ガーデーヴィ)あぁ…父上。
(カリカーラ)んん…おおガーデーヴィか。
よくぞお元気になってくださいました。
(カリカーラ)変わりはないか?はい。
ラジェンドラも呼んできてくれ。
あやつの顔も見たい。
そのことでございます。
弟が私を殺し王位を奪おうとしているのです。
何?
(ガーデーヴィ)ラジェンドラは自分に従う兵士を集め今もこの都に攻め入ろうとしています。
どうか父上争いを止めるためヤツに誅罰を与え私を正式に次期国王に…。
おおかた見苦しい兄弟ゲンカをしておるといったところじゃろう。
(ガーデーヴィ)あっ…。
(カリカーラ)まったくお主らは…。
(ガーデーヴィ)で…ですが父上!わしは知恵に限りある身。
この裁断は神々にお任せするしかあるまい。
(カリカーラ)神前決闘によって我が後継者を定めることとする。
神前決闘?うむ。
それは一体…。
(ファランギース)神前決闘とはシンドゥラ国における特殊な裁判法と聞きます。
争う2名が武器を取って決闘しその勝者を神々の名において正義と認める…という。
(ラジェンドラ)うむそのとおりだ。
つまり俺とガーデーヴィが1対1で戦い勝った方が次期国王となる。
シンドゥラの王様はよっぽど自分で責任を取るのがお嫌いらしいな。
結局は神々に判断を押しつけるだけか。
私もただ勝った方が正しいというやり方はおかしいと思う。
まこと殿下のおっしゃるとおりでございます。
しかし神前決闘にも利点があります。
それは?軍を動かして殺し合う必要がない。
つまり犠牲者がただ1人で済むことです。
(ラジェンドラ)この神前決闘だが代理人に戦わせることもできる。
そこで折り入って頼みがあるのだが…。
ダリューン殿に俺の代理人として戦ってもらいたいのだ。
なっ…。
どうかアルスラーン殿ダリューン殿お願いする!はあ?
ダリューンこそアルスラーンにとって大事な本当に大事な部下ではないのか
ダリューンをこのような決闘に出したのは間違いではなかったのだろうか
少年はそして王となる
2015/07/26(日) 17:30〜18:00
MBS毎日放送
アルスラーン戦記 #16[字][デ]

第十六章「落日悲歌」▽立ち向かえ。奪還の刃。ーー味方5人、敵30万人!敗戦から始まる英雄譚!
全国28局ネット突撃開始<ヤシャスィーン>!!

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番組内容
常勝無敗を誇ったアンドラゴラスですら正面からの戦いを避けたという、シンドゥラの誇る「戦象部隊」が、ついに動き出した。さらに、シンドゥラ軍の戦力はおよそ15万、アルスラーンたち連合軍の戦力は6万と、戦況は圧倒的に連合軍が不利。だが、秘策を持ったアルスラーン(声・小林裕介)と仲間たちの表情は崩れない。
 
声の出演
(アルスラーン)小林裕介
(ダリューン)細谷佳正
(ナルサス)浪川大輔
(エラム)花江夏樹
(ギーヴ)KENN
(ファランギース)坂本真綾
(ラジェンドラ)鳥海浩輔
(ジャスワント)羽多野渉
ほか
原作・脚本
【漫画】
荒川弘(講談社「別冊少年マガジン」連載)
【原作】
田中芳樹(光文社カッパ・ノベルズ刊)
監督・演出
【監督】
阿部記之
【シリーズ構成】
上江洲 誠
音楽
【オープニングテーマ】
NICO Touches the Walls「渦と渦」
【エンディングテーマ】
Kalafina「One Light」

【音楽】
岩代太郎
制作
【アニメーション制作】ライデンフィルム×サンジゲン
【製作】「アルスラーン戦記」製作委員会
関連URL
【番組HP】
http://www.arslan.jp/index.html
【Twitter】@arslan_anime
https://twitter.com/arslan_anime
ハッシュタグ「#arslan」

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)

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サンプリングレート : 48kHz

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