大改造!!劇的ビフォーアフター“台所がお風呂の家”深夜シャワー水浸し2時間SP 2015.07.26


ホントこの28年間甘く生きてきたなっていうのが今日すごくわかりました。
また一つ移住生活の現実を知ったようです。
1800年の歴史を誇る住吉大社があるこの町にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
(スタッフ)やっぱり信之さんでも
今はもうほとんどが店を閉めかつてのにぎわいをなくしてしまった古い商店街に面して建つ児玉家
もともとは3軒長屋の真ん中でしたが右隣が切り離された築53年・建坪僅か10坪の小さな家
片側だけシャッターを開いた店の一番奥の客席に座ってテレビを見るお母さん
まるで店番でもしているかのように見えますがそうではありません
かつて寿司職人だったお父さんが仕出し屋を営んでいた児玉家
しかし17年前にお父さんが病に倒れやむなく閉店
以来1階の店舗はあるじなき今も営業当時のまま
そんな実家で会社勤めをしながら母親と二人暮らしをする次男の信之さん
毎日仕事で遅くなり家に着くのはお母さんが寝たあと
店の客席を抜けたその奥にあるのは…
広い土間の厨房
家庭用の台所はありません
そこで給湯器のスイッチを押すと突然蛇口のノズルを伸ばしてお湯を流し台の外へ!
そして辺りが水浸しになるのもお構いなしにその場で服を脱ぐと…
なんとお湯に頭を!
そう児玉家にはお風呂がないため信之さんは毎日こうして厨房の給湯器をシャワー代わりに使っているのです
土間だというのをよいことに泡だらけの排水もそのまま垂れ流し
こんな不便な間取りを解消し母親と2人不自由なく暮らせる家に
そんな願いを受け1人の男が立ち上がりました
伴はこれまでに20軒以上もの長屋の改修を手がけてきた長屋リフォームのスペシャリスト
商人の町・大阪で昭和の初めに数多く建てられた長屋を古きよき時代の面影を残しつつ現代の生活に合う家へと再生
自身の事務所兼自宅を構えるのもみずから改装した古い4軒長屋
皆さん長屋改修される時は心配されることが多いですね耐震性なんか現代の基準では不足してますんで構造補強は第一優先ですけど良い材料使ってる時代があるんでそういうものを見るとやっぱり活かしていきたいし長屋いうのは都市住宅というかある程度人口密度高い所にある住宅ですんで色んな人がずっと住み続けてるからこそ見てくれたり声かけてくれたり孤独じゃないというか暮らしとしてはすごく安心というかいいなっていうのはすごく感じますね
そう長屋暮らしのよさを語る彼を人は「長屋住まいの伝え人」と呼びます
そんな匠に託されたのは17年前まで寿司の仕出し屋を営んでいた長屋
築53年の長屋にまた新たな命を吹き込みます
こんにちは
(信之さん)どうもこんにちはどうも伴といいますよろしくお願いします児玉と申しますよろしくお願いします中はそのままお店の状態ですか?そうです
(伴)外とかこの辺も…
(信之さん)全然変わってないですシャッターはずっと閉まってますうちのおやじが亡くなってから20年近く開けてないんで
(スタッフ)ちょっと開けてもらってもいいですか?分かりました
ずっと閉めっぱなしだったシャッターを17年ぶりに開けようとするのですが…
完全に錆び付いて簡単には開きません
すいません一応うちお寿司屋やってましたんでここに作ったお寿司置いてました
(スタッフ)外から見えるように
(伴)店頭販売みたいな…
(信之さん)ほとんど店頭販売で
(美恵子さん)大体お持ち帰りとか出前
かつて寿司の仕出し屋を営んでいた児玉家
商店街に活気のあった頃は買い物客からもおいしいと評判のお店でした
間口二間建坪もたった10坪しかありませんが信之さんからのたっての願いが…
毎日車で通勤する信之さん
家から200m離れた場所に駐車場を借りているのですが雨の日や荷物の多い時は行き来が大変
はい広くは使いたいのはあります
そんな難しい注文を受けていきなり頭を悩ませる匠
持ち帰りのお客さんがお寿司のできあがりを待っていた客席は店を閉めて17年たった今も時が止まったように営業当時と何ひとつ変わっていません
ほんとそのままです
(伴)ここはどういうスペース?以前は店やってた時はたまにお客さんが食べられたりしますし僕らもここで食べてました今も食べてます
(伴)今も?昔も?ずっとずっとここです
毎日100人前以上のお寿司の仕込みをしていた広さ8畳ほどの厨房
昔から家族の食事もここで用意していましたが仕事をやめて親子2人分しか作らない今となっては無駄に広すぎます
その一方食卓代わりにしている待ち合い用の客席は小さなテーブルに2人向かい合って座ることさえできず土間で靴を履いたまま食事をとるのが長年続く児玉家の日常
体験しますあぁ…
そんな客席から土間で続く厨房
日中1階で過ごすお母さんはずっと靴を履きっぱなし
大きな寸胴鍋が置けるよう低く作られたガス台や業務用のシンクもそのまま使っています
あっここに歯ブラシがありますけど
(信之さん)一応ここで洗面…
(伴)こっちは洗面台
(信之さん)うちお風呂場というのがないんでそこのガスでちょっと頭流すぐらいは使ってますけどこれで頭?軽く洗ってますここでこう流す
家にお風呂がないため銭湯に行けない時に編み出した苦肉の策
夏はまだいいのですが冬の寒さは耐えられません
そうですね当然ね…
しかし店を閉めてもなお土間が水浸しになる状態を続けてきた結果長屋の隣家が切り離された南側の壁に思わぬ湿気の影響が
(スタッフ)土台ですか?そこ
(美恵子さん)穴開いてるんですね
(信之さん)下がないんですか?
(伴)下がないですね食べられてますねシロアリですねそれ何が出てるんだ?
(伴)もともと共有
すでに隣家が切り離されているので構造上の危険がさらに増します
広い厨房の奥足元に隙間がある両開きの扉の先はかつて魚を焼いていた所
壁に黒い煤跡が残るその場所は営業当時から洗濯場としても使われていました
洗濯機の脇にあるのは高い段差を上って入らなければならないトイレ
でもそこは…
焼き台の上を塩ビの波板で覆っているだけでトイレも洗濯場も完全に家の外
2階に物干し場があるのですが厨房の土間から上がる段差は45cm
重い洗濯物を抱えて上っていかねばならない階段は傾斜が55度もある急階段
ようやく階段を上りきっても最後にまた難所が…
物干し場は高さが55cmもある窓の外
若い頃は苦になりませんでしたが72歳になった今ではつらい家事動線です
厨房でシャワーっていうのは見たことないですしなかなかびっくりしましたけどお店として使ってた場所をそのまま使ってますんで不便な部分が当然色んなとこで出てきてるので直していかないといけないですが駐車場の問題はちょっとありますんでこの10坪のおうちで駐車場入れた時にどこまで生活できる空間にするかいうのが結構厳しいなとは思うんですけど信之さんとお母さんがすごく関係がいい形で暮らされてるのでまぁそういうコミュニケーションが感じられたりとか今までやってきた長屋の改修の経験生かして何か新しい長屋のスタイルとかそういうものをここで提案できたらなと思います
苦労を重ねてきた母に楽な生活をさせてあげたいと同居する信之さんが親孝行のために用意したのは1700万円
「長屋住まいの伝え人」伴の挑戦が今始まります
(所)賀来さん・川原さんこんばんはいらっしゃいませすごいVTRでしたねもうどうしようって感じですよねやりがいのあるお宅ですねやりがいがあるというか相当知恵を絞らないとスペースが限られてますからねただ匠が長屋にたけてるじゃないですか自分のあのオフィスもすてきじゃないですか長屋を今回は新しい長屋住まいの工夫みたいなのを入れようとしてますからねびっくりするものができると思いますよまずこれ開けてみましょうこんなんですね厨房こんな広くて食べるとここんな狭いんですよそれからここでシャワー乱暴っていうか大胆っていうか
(川原)ある種なんかアメリカンスタイルですよねアメリカンスタイル!?かなぁ?土足で座って土足で…色合いがしょっぱすぎたでしょアメリカンスタイルのわりには
(江口)今回ご依頼がありましたのは児玉家築53年の木造2階建てもともとは3軒長屋の真ん中でしたが12年前に右隣の家が建て替えのために切り離され現在は2軒長屋となっています児玉家の問題は17年も前に閉めた寿司の仕出し屋の店舗何もかもそのままで生活していること食事の支度は冷たい隙間風が吹き込むひび割れた土間の厨房ごはんを食べるのはかつて持ち帰りのお客さんが座って待っていた小さな客席トイレも洗濯機も屋外お風呂がないので仕事で帰りの遅い信之さんは厨房の流し台の給湯器からお湯を土間にまで飛ばし頭を洗っています家の老朽化も激しく段差だらけで不便極まりない今の家では同居する高齢の母親のことが心配と今回リフォームを決意した信之さん僅か10坪しかない小さな家ですがいざという時にはいつでも母親を車ですぐに病院などに連れていけるよう駐車場を確保したいというのが一番の希望ですそんな親孝行を手助けするリフォームの匠は「長屋住まいの伝え人」伴現太さん果たして匠はどのようにリフォームするんでしょうか皆さんで推理してみてくださいどうします?車入れたいって言ってますけどこれちなみに基本車はやっぱこっち側の道路なんですねこっち側ってことはないんです?こっち側だと思いますね車がこう来てののこっち側が通路になって3分の2ぐらい使いますよねドア開けないといけないですしねどんな形になるんだろう?最後感動するのかな?いやだと思います本当?車もちゃんと入れられてお風呂場もちゃんとできて車ここしかないっていう決めつけもよくないのかも…これだと僕らでも発想できちゃうすいませんだってこれこれしかないんですよ匠がここ以外に入れてたらびっくりしますねこれ立体で2階に作るとかできないですもんね
寿司の仕出し屋をやめたあと17年もそのままの状態で親子2人が暮らしていた児玉家
1階の客席から続く店舗の奥の厨房ではお母さんが荷造りに追われていました
片づけていたのは階段の上り口に直接置いていた炊飯器やトースターなど
(スタッフ)お母さんいよいよ引っ越しですねそうですねアハハハ…
(スタッフ)この厨房も終わりですねそうですね
(美恵子さん)そうですね
そんな母の苦労をずっとそばで見てきた次男の信之さん
(スタッフ)信之さんはリフォームの期待としてはどういうとこですか?
(スタッフ)広めでしかも
(スタッフ)駐車場でしたっけ?
この日は結婚するまでここで暮らしていた長男の良寛さんも応援に駆けつけ実家の片づけを手伝っていました
(スタッフ)良寛さん的にはご実家がリフォームっていうことはどういった思いなんですか?やっぱりねもう…
(口々に)食べないんですか?
(スタッフ)えぇ〜!?どういう血を引き継いでるんですか分かんないっすね
(一同笑い)
30年以上も寿司屋を営んでいたお父さん
なのに息子2人はそろいもそろってお寿司が苦手
そんなことも今となっては懐かしい父の記憶
(伴)こんにちはお母さん手伝いに来ました
そこへ匠も手伝いに現れました
お母さん桶いっぱいありますね
新調するたびに増えていった出前用の寿司桶
古いものを捨てられず会席用の食器と共に大きな食器棚を埋め尽くしていました
17年間誰にも使われることなくずっと眠っていた店の道具たち
裏に店の屋号が書かれたプラスチック製の寿司桶だけでも200個以上ありました
もったいないですね
使い道がなければ処分するしかないこれらの寿司桶も一応残しておくことにした匠
ほかにもリフォームに使えそうなものを物色
(美恵子さん)そうですねこんなごっついのね
いつもここで忙しそうにお寿司を握っていたお父さん
50年前22歳で結婚しお父さんと一緒に店を切り盛りしてきたお母さんにとってここにあるのは思い出深いものばかり
あとこっちもあれですね大っきな同じように一枚板で…きれいですね使えるものははいはい
再利用できそうな材料を取っておくため工事を請け負ってくれる工務店の現場監督に手伝ってもらいそれらを運び出していくのですが…
板場の調理台とその隣にあった盛りつけ台はどちらも重さが50kg以上もありました
さらに1つ1つ手書きで屋号が書かれた出前用の木桶も回収
さて一体どんな形になって戻ってくるのでしょうか?
いよいよ児玉家の解体が始まりました
まずは頭上に固定されていた棚板を1本ずつくぎを抜いて丁寧に外します
長さが6m近くもある一枚板
これだけ長いものはめったにないと匠も驚いたこの棚板をはじめ…
食器棚の中の仕切りの板など匠があらかじめ目を付けていた再利用できそうな無垢板をすべて慎重に取り外して保管しておきます
そしてここから本格的な解体がスタート
厨房にあった業務用のシンクやシャワー代わりに使っていた給湯器
さらにはお母さんを悩ませていた急階段も
1階を全部使って寿司の仕出し屋を営んでいた児玉家
厨房や客席が家庭用の台所や家族の食卓を兼ねていました
その家の中を仕切っていた床や天井などをすべて取り払うと両側の壁に窓がなく奥に細長い長屋独特の構造があらわに
するとその足元に匠も予想しなかった大きな問題が
あっうわ〜
(スタッフ)すごいですね
(伴)すごいですねちょっと…
踏み締めるだけで足が沈み込むほど異様にやわらかい地盤
鉄の棒を刺すとまるで吸い込まれるように50cmの深さまで達しました
そうですね
匠から連絡を受け現場に駆けつけたお母さん
いや〜こんなんや
(スタッフ)ちょうどねここ信之さんがシャワー浴びてた所ですよそうですねここら辺ねはいはい…
(美恵子さん)これは…
(伴)恐らくね…頭洗ったりとか水の流れる所がこんなんなったんやないえいえ大丈夫です
予想外の事態に見舞われ急遽地盤の改良工事が始まった児玉家
コンクリートの土間が敷かれていたかつての厨房の下の地面を掘り起こしてみると排水枡の辺りの土が変色し灰色に変わっていました
これは腐植土と呼ばれ地中にしみこんだ生活排水に含まれた有機物がバクテリアによって分解されたもの
通常の土よりも水分を多く含み粘土質のため改良するのが難しくすべて取り除く以外方法がありません
そして残った周囲の土に地盤改良用のセメントを加えて混ぜ合わせます
掘り起こした土と地盤改良材が十分に混ざったところで上から転圧をかけて固めます
厨房の排水枡から水が漏れ土間の下の土にしみこんで足が沈み込むほどぶよぶよに腐っていた地盤は…
十分なかたさを確保
長屋で隣家と共有する柱や壁以外ほとんどすべてが解体され地面がむき出しになっていた家全体に鉄筋コンクリートのしっかりとした基礎が打たれ従来の長屋の駆体とは別に両側の壁の内側に独立した基礎が組まれました
隣家が切り離された南側の壁
厨房の冷蔵庫の裏に隠されシロアリに食い荒らされていた土台
宙に浮いて全く役目を果たしていなかった部分を取り除くと…
防蟻処理された湿気に強い檜の土台に交換
さらに長屋の駆体とは別に独立して立ち上げた内側の基礎にも檜の土台を敷き詰めました
児玉家の軟弱な地盤を改良し基礎までがっちりと固めた匠がこの日訪れたのは鉄工所
5cm角の鉄パイプ
2m50cmの長さを1本と2mを2本
それらを3つ並べて三角形に組むと…
その内側にも長いパイプと平行になるよう同じ5cm角の鉄パイプを2本渡して溶接
こうしてできた大きな三角形のフレームを鉄骨で組んだはしご状のものと直角に固定
さらに同じものをもう1つ三角形の別の短辺に添わせ先ほどとは向きを逆に
不思議な形に組まれた巨大な鉄のフレーム
一体これは?
土壌改良そこからですねまさか土壌までやるとは思わなかったですね土ってあんなんなるんですねびっくりしましたお母さんこの番組見てて「あんな危険なうちに」って自分ちが今言われてるんじゃないかって心配してましたけどね言われてると思いますよちょっとすいません「すごいなこれ」っていうあと引っ越しの色んな桶出てくるじゃないですかでも「魚よし」って入ってるからどこにも使えないし匠も「何かに使えないかな」って言ってたけどあの器は使えないでしょあれは忘れることにしましょうよ思い出に1つ・2つ取っといてねそうですよね匠は鉄工所で鉄骨を組み何やら不思議な形の大きなフレームを作りましたが一体あれを何に使うんでしょうか皆さんで推理してみてください形からいったら階段ですよね階段っぽいですねただなんか鉄骨で作ってますからね外階段?車が止まる外階段で2階へ行くアパートなんか大概鉄骨じゃないですか鉄骨ですねぇ
屋根の上から古い瓦が下ろされ東向きに大きな天窓が開けられました
雲1つなく晴れ渡った空の下明石海峡大橋を渡る1台の車が
乗っていたのは自宅をリフォーム中の児玉さん親子
信之さんが愛車を走らせ訪れたのは…
(美恵子さん)うわっすごい
淡路島で行われていた花の博覧会
休日信之さんがお母さんを誘って2人でやって来たのです
何よりも花が大好きなお母さん
それをカメラで撮るのも長年の趣味
(伴)お花ばっかりですか?
(美恵子さん)そうですね
いつも身近に花を感じていたいとお気に入りの写真を店に飾り季節ごとに掛け替えていたお母さん
仕事や家事が忙しい時大好きな花に心を癒やされました
店を閉めお父さんが亡くなってからはこうして信之さんが車でいろいろな場所に連れてきてくれるのです
(スタッフ)そういった意味でもやっぱり今度のおうちにも…
そんな親子の夢をかなえるために作業が続く児玉家のリフォーム
この日現場に届いたのは厚さ12cm幅が30cm以上もある分厚い重量感のある角材6本
それを全部家の中に運び込みます
そしてそのうちの1本を入り口から4m奥の南側の壁際に組まれ接続金物が取り付けられた基礎の上に
北側の壁から1m30cm離れた場所にももう1本同じ長さのものを立て2本の間に梁を架けて門型のフレームを組みます
家の入り口にも同じフレームを組みますがこちらは間口いっぱいに
せーの
家の横方向に平行に築かれた門型のフレーム2つ
その間に太い梁を渡して2つをつなぎます
こうして長屋の駆体に頼らない全く新たな構造体が組まれました
しかしその構造の高さはなぜかこれまでの2階の床より1mも低いものでした
でもそんなことは何も気にせず上から構造用合板をかぶせて天井面を塞ぐと…
なんとその上に架かっていた古い梁を切断し2階の床組みの前半分を取り払ってしまったではありませんか
下ろします1回下ろして…はい
2人きりで暮らすようになってからはお母さんと信之さんが親子でそれぞれ寝室を分けていた児玉家の7畳二間の2階は…
道路側の部屋の床を1m下げ真ん中にできた吹き抜けを挟んで奥の部屋の床の高さはそのまま
2階建ての家が複雑な段違いの構造に
両側の壁に窓がない長屋の1階が以前より明るくなったのは吹き抜けの上の屋根に開けた大きな天窓のおかげ
すると現場で待つ匠のもとへ1台のトラックが到着
運ばれてきたのは鉄工所で作ったあの鉄の骨組み
工場で一度仮組みされた三角形のフレームとはしご状のものが2つ
バラバラに分解して運んできたパーツをすべて家の中央に開けた吹き抜けの下へ運び再びその場で組み立てるのです
まずははしご状のフレームの1つにロープを結んで吹き抜けの上につり上げ1mの高低差ができて段違いになった2階の床をつなぐようにして斜めに渡します
そしてその脇に三角形のフレームを立ててボルトで固定
最後にはしご状のフレームをもう1つ取り付け工場で組んだのと同じ形に
1階の奥半分に床が張られ2階が段違いになった児玉家
匠が用意したこの鉄のフレームはその3つの床をつなぐための階段だったのです
それにしても木造の長屋の階段をなぜ鉄骨で作る必要があったのでしょうか?
はいそうです
(伴)大きい川の橋桁にも使われていまして格子状の構造体が強い接合によって成り立ってる…今回は
2階建ての長屋を3層に分けたスキップフロア
その各層を頑丈な鉄骨の階段でつなぐことで家全体の構造も強化
吹き抜けの天窓から1階にまで光を落としました
するとそこに長さ180cmの板を運んできた大工さん
その表面に溝を彫ります
深さ2cm
一定の間隔で刻まれたその溝は全部で26個
同じ形で溝を彫った板を2本2階へ運ぶのですが…階段を上りきった踊り場だけ床が張られていませんでした
2本の板はその穴にぴったりの長さ
溝を彫った面を内側に向けて穴の両脇に取り付けます
木工所から届いたのは断面を台形にカットした角材26本
それを踊り場の穴の間に渡していきます
穴の両脇につけた板の溝も大工さんがすべてのみで1つずつ削って同じ台形に形を整えていました
格子の床ですね
(スタッフ)2倍になってるんですねそうですね
(伴)逆に下から見た時は光のほうは上から入ってきますんで拡散してなるだけ広範囲に光が落ちるような形に…
(スタッフ)相当明るくなりますね家が
あらゆることに匠の緻密な計算が働いていました
次のプランに取りかかるためこの日今回のリフォームでお世話になっている材木屋さんを訪れた匠
そこで見上げていたのはずいぶん年季の入った長い3枚の板
これは解体の際何かに再利用しようと児玉家の店舗から丁寧に取り外したつり棚でした
6m近くもあるラワンの一枚板が3枚
木材の目利きともいえる材木店の社長もこれを見て…
(スタッフ)残ってないってどういうことですか?
現在では輸入が制限されているためめったに手に入らない貴重なラワン材
6m近くもある長い板をまずはいくつかに切断
次に板の表面を薄く削ります
すると木肌に現れたのは目の詰まったまっすぐの木目
半世紀以上も前に店に掛けられ汚れて傷だらけだった板が再び新材へとよみがえりました
77cmの長さに切りそろえられ再び児玉家に戻ってきたラワンの無垢板は全部で13枚
それが使われるのはスキップフロアの3層の床をつなぐ階段
鉄の骨格に固定し踏み板として再利用
貴重な古材をむだにすることなく家族の足元を支える大事な役目を与えました
児玉家の新たな家の形が明らかになっていく中今度は木工所を訪ねた匠
こんにちはあっこんにちはどうもどうもよろしくお願いします
作業場の隅に置かれていたのは…
どこかで見覚えのある大きな板
そうこれはかつて寿司の板場にあった調理台
寿司職人だった児玉家のお父さんが長年使い込んだ愛用の道具
(伴)割烹のまな板とかその辺りにはよく使われてたらしいですがどうも包丁の当たりがいいとかそんなんがあるみたいでしたねちょっと調べると
(スタッフ)ほうほう…今回これを再利用されようっていうことなんですか?
厚さ10cm重さが50kgを超える桂の一枚板をクレーンでつり上げ製材機にセット
全く使われなくなってからすでに17年
その間に生じた反りや表面の汚れを少しずつ削って形を整えます
薄皮を剥がされて下から顔を出したのは赤みがかった桂本来の美しい木肌
裏表きれいに表面を削ったあと今度は分厚い板の真ん中に刃を入れ半分にスライス
長さ185cm幅55cmの大きな板を厚さ5cmの板2枚に切り分けました
そのうちの1枚をさらに裁断機にかけて匠が指定したサイズにカットします
板の長手側を15cmの幅で1枚
残った板から65cmの長さでもう1枚
こうして切り出された形も大きさも異なる板が3枚
それらの板の木口に特殊なドリルを当て…
深さ2cmの楕円形の穴を開けます
同じ作業を繰り返して板の端から端まで何ヵ所にも穴を開けると…
そこにかたいブナの木を削って作った木片を差し込み2つの板をつなぎ合わせます
2枚が合わさって幅が65cmに
さらにその端にもう1枚板を足して長さを2m10cmに
これで3枚の板が1つになりました
しかしせっかく手間をかけてつないだのにその板の真ん中を切断
そして縦56cm横90cmの大きな穴が
一方そのころ現場では新たにできた中2階で南側の壁の真ん中に10cm角の真っ白なタイルが貼られていました
でもよく見るとところどころ貼り忘れたような場所があります
するとそこに職人さんが何かを持ってきました
それは朱色の文字で児玉家が営んでいた寿司の仕出し屋・魚よしの屋号が入った真っ黒なプラスチック製のタイル
実はこれ店の食器棚に大量に残されていた寿司桶を加工したもの
店を閉めたあとも裏に屋号が入っているためほかに譲ることもできなかったプラスチックの寿司桶を何か使い道はないかと頭を悩ませていた匠
そこで思いついたのが桶の底板を四角く切ってタイル代わりに使ってみようというアイデア
壁に貼った磁器タイルと同じ大きさに切りそろえました
これを歯抜けになっていた壁に貼って隙間を埋めていきます
屋号が書かれた黒い面だけでなくところどころ赤い面を表にして白い壁にバランスよく配置しました
するとそこにまた1台のトラックが到着
届いたのは荷台いっぱいに積み込まれた大量の荷物
1つずつ慎重に運び込まれるそれらの行き先はすべて先ほど壁にタイルが貼られた中2階
段ボールで覆われた梱包を解いてみると中から現れたのは児玉家の新しいシステムキッチン
それをタイルを貼った南側の壁に沿わせて設置
冷たい隙間風が吹き込む寒い土間の厨房で長年不便な思いをしてきたお母さん
これぞまさしくそんなお母さんが夢にまで見た家庭用のシステムキッチン
最後に取り付けるのはキッチンの天板
通常なら人造大理石やステンレス素材のものが多いのですが児玉家は特別
なんとあの木工所で組んだ大きな桂の板
匠がわざわざ板場の分厚い調理台を半分にスライスし板を継ぎはぎして作っていたのはキッチンの天板だったのです
真ん中に開けた四角い大きな穴はステンレスのシンクをはめ込む穴
こうして2階の床より1m低い中2階のスペースに児玉家初となる家庭用の台所が誕生
幅が3mもあり作業スペースが広い匠特製のシステムキッチンが完成しました
(スタッフ)伴さんすてきなキッチンできましたねそうですね
(スタッフ)天板に使われたんですねそうですねこれはさらに黒いのと赤いのと「魚よし」という文字も入ってますけど
匠が家族の思い出をちりばめてデザインしたキッチン
亡きお父さん愛用の調理台をお母さんの台所に再利用しました
次々と古いものを再生させていく匠が再びあの材木店へ
実は階段の踏み板に変えたラワンの棚板のほかにも保管してもらっていたものがありました
それは…
(スタッフ)あぁ〜これお店のやつですね
出前の料理を運ぶ際に使っていた店の屋号が入った四角い木桶でした
客席の棚の上に並んだ大量の木桶
年季は入っているもののほとんど傷みはありません
檜の板で作られたその木桶は屋号が手書きで書かれ文字も1つ1つ違いました
こういう感じで運んで…
(スタッフ)また自転車で
匠は全部で18個あった木桶をすべて作業場へ運び早速加工に取りかかりました
果たして数もたくさんあるこの古い木桶を一体何に?
この匠は丁寧ですよね丁寧です駐車場の車の上がむだになっちゃうからっていうんで下げてステップの構造のおうちにするっていうステップの構造にしちゃうと強度が変わっちゃうんであそこを鉄骨で同じような強度にするっていう階段も1枚のラワン材でしょむだにしないですよね発想に愛がありますよねお寿司屋さんのあの桶…びっくりしましたねあれ17年間あそこに置いててよかったですよね使えたんですもんねほんとに匠は「魚よし」と屋号が書かれた出前用の古い檜の木桶を何かに利用するようです一体何に使おうとしているんでしょうか皆さんで推理してみてくださいこれたくさんあるんですもんね何に使います?すいません私のような単細胞の頭には檜だから…お風呂がないから檜風呂って思ったんですけど絶対そうじゃない…いや僕も賛成です
(賀来)ほんとですかすいません僕はお風呂じゃないと思います
寿司の仕出し屋の店舗で17年間眠っていた出前用の木桶
縁止めの金具やくぎを丁寧に外して底板と枠の板をバラし箱状に組み立てられる前の元の5枚の板に戻します
こうして18個あった桶をすべてバラバラにすると…
そう言って細い枠板を作業台の上に並べ始めた匠
長さの違う板の組み合わせを変えながらところどころに「魚よし」の文字を配置しています
そのころ児玉家にできた新しい駐車場では北側の壁際に石畳を敷く作業が行われていました
隙間を空けて貼られていたのは角を粗く落とした平らな鉄平石
そしてもう1種類は丸くて黒い玉石
実は両方とももともと児玉家にあったもの
持ち帰りのお客さんが座って待っていた客席
その床に敷き詰められていたものでした
フフフフ…
匠は最初に児玉家を訪れた時に聞いたそんなお母さんの言葉を忘れていませんでした
解体の際にこれらの石を丁寧に剥ぎ取りちゃんと取っておいたのです
そして再び元あった場所に戻し当時の面影を再現
できたのはかつてこの家にはなかった玄関アプローチ
毛布にくるまれた大きな板
それを3人がかりで抱えて駐車場の中へ
できたばかりの玄関アプローチに下ろして毛布を剥ぐと…
そこには真っ黒な墨字で書かれた「魚よし」の文字が
そうこの四角い大きな板は新しい児玉家の顔となる玄関扉
匠があの古い木桶の板を並べて作っていたのはこれだったのです
(スタッフ)あの出前の箱は玄関扉にされたんですねそうですね
「長屋住まいの伝え人」が家族の思い出を1つ1つ拾い集め形を変えて家中にちりばめた児玉家
これで匠による作業はすべて終了
狭くて不便だった長屋が新しいスタイルの長屋へと生まれ変わったそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
かつてのにぎわいをなくした下町の商店街に面して建つ築53年の古い長屋
ここで17年前まで寿司の仕出し屋を営んでいた児玉家
しかしのれんを下ろしたあとも家は営業当時のまま
店の中も外も何ひとつ手をつけず暮らしてきました
無駄に広い土間敷きの厨房もそのまま
家庭用の台所はありません
親子2人で囲む食卓は店の客席
向かい合って座ることさえできません
トイレや洗濯機は雨がかかる家の外
物干し場があるのは2階
その動線には多くの難所が
土間を上がる45cmの段差
そこからは傾斜が55度もある急階段
最後に高さが55cmもある窓を越えて物干し場へ出ていかねばなりません
でも何より一番困るのは家にお風呂がないこと
厨房の給湯器をシャワー代わりに使うこんな不便な生活にはもうこれ以上耐えられない
そんな児玉さん親子を救うために立ち上がったのは…
これまで長屋の改修を数多く手がけてきた「長屋住まいの伝え人」が提案する新しい長屋のスタイル
その全貌をご覧頂きましょう
12年前に右隣の家が切り離され3軒長屋から2軒長屋となった児玉家
17年も前に閉めた店の外観は…
外壁がガルバリウム鋼板で覆われた都会的な印象の住宅へと大変身
通りに面した2階の床を1m下げ信之さんの希望どおり1階に駐車場を確保しました
53年前今は亡きお父さんが寿司職人として独立し開店した魚よし
その板場と客席が門型フレームで支えた駐車場になり店にあった鉄平石と玉石を再利用したアプローチの先に児玉家初となる家庭用の玄関が
「魚よし」の屋号が入った出前用の木桶で作られた扉の中にまで鉄平石と玉石の三和土が続いています
赤みがかった木目の式台は板場の調理台だった桂の板の端材
そしてその脇のベンチは…
板場の調理台と横並びにあった分厚い檜の盛付け台
これはちょっとついでますけどね
これ以外にも使えそうなものはすべて再利用しほとんどむだなく使い切りました
1階にいる時はずっと靴を履いたままだった家族にとって靴を脱いで過ごす生活は初めてのこと
もちろん靴箱だって初めてです
家族の台所でもありお風呂代わりでもあった土間の厨房
そこに新たな基礎を組んで床を張り生活スペースへと一新
僅か10坪しかない家に駐車場を作りながらも広い玄関ホールを設けさらにはこれまでなくてずっと苦労してきた児玉家念願のお風呂まで完成
もちろん洗面脱衣所もあります
冬でも暖かい乾燥暖房機付きのお風呂
これからはいくら夜遅く帰ってきてもちゃんと本物のシャワーで頭が洗えます
壁の厚みをうまく使って随所に収納を設け使い勝手がいいようお風呂や洗面所以外にも洗濯機置き場やトイレなど水回りをすべて1階に集約
そしてその同じフロアに新しいお母さんの寝室が
そこは厨房の土間から大きな段差を上がり寝室や物干し場のある2階へと続く傾斜が55度もある崖のような急階段があった場所
その階段を家の中央に移し1階は一切段差のないバリアフリーの空間に
お母さんの部屋もコンパクトなスペースながら身の回りのものが散らからないよう壁一面にテレビラックや大容量の収納を備えました
さらに僅かなデッドスペースも収納として有効活用
小柄なお母さんでも楽に出し入れできるよう下に引き下ろして使うスライド式のハンガーパイプを取り付けました
かつて魚を焼いていた厨房の裏
その同じ場所に洗濯機置き場とトイレがありましたが…
それらをすべてなくしてウッドデッキを張りお母さんの部屋から直接出られる物干し場に
さらにそこにしつらえたのは花や緑が大好きなお母さんを喜ばせる小さいながらも地植えができるささやかな庭
17年間開けたことのなかった店のシャッターの前でお母さんが鉢植えで育てていたアジサイやユキノシタもこの庭に植え替えました
そしてここに使われていたのが200個もあったプラスチックの寿司桶
キッチンのタイルを作るために底を抜いた桶を重ね和風の庭に似合うプランターに仕立てました
児玉家に初めてできた庭
その庭を手入れするのに必要な道具や肥料などをしまっておける専用の収納も用意
業務用のステンレスのシンクと並んであった古いモルタルの流し台は…
高圧洗浄機できれいに汚れを落とし庭の花の水やりをするためデッキの端に置いて水道の水受けとして再利用しました
さらにうれしいのは庭の緑がお風呂からも眺められること
体の疲れと一緒に心もほぐれます
店の棚板だった貴重なラワン材を踏み板に変え骨組みを鉄骨で組んだ新しい階段
9段上った先には3層構造にしたスキップフロアの中2階が
7畳の和室が二間並んでいたかつての2階
お母さんと信之さんがそれぞれ寝室に使っていました
その道路側の部屋の床を1m下げて中2階を設けそこにお母さんの念願だった家庭用のキッチンが
ここにも店の懐かしい記憶が満載
幅が3mもあり収納も充実した匠特製のキッチン
天井に作りつけたつり戸棚の引き戸は調理場の食器棚の扉を再利用したもの
お父さんが長年使い込んだ調理台はキッチンの天板に
そして屋号が書かれたプラスチックの寿司桶は壁のタイルに
家がどんなに形を変えても思い出が色あせることはありません
親子2人の生活の中心となる食卓
実はこのテーブルもあるものを再利用して作ったものでした
それは店を閉めたあとも家族の食事を作るのにお母さんがずっと使い続けてきた古い厨房の調理台
これもほかの板と同様汚れて傷だらけ
その檜の無垢板にしみこんだ汚れを電気サンダーで落とし…
さらにカンナで削って平らに仕上げました
こうして創業時から閉店したあとまでずっと厨房の奥で家族を支え続けてきた調理台は…
1m60cmだった板を40cmカットしふだんは親子が差し向かいで座れるコンパクトな2人用に
ちょうつがいでつないだ残りの40cm分を広げれば長男の良寛さん家族が遊びに来た時など大人数にも対応可能
壁に飾ったお父さんの写真
その額縁を作ったのも階段の踏み板に使ったラワンの板の端材
お父さんもみんなと一緒に食卓を囲みます
食卓のいすとしても使える広さ2畳分の小上がりの座敷
その足元に小窓が付けられていました
これは必要最低限の高さに抑えた駐車場とそれよりも35cm天井を高く取った玄関アプローチとの高低差を利用し暑い夏場日中でも日陰で涼しい駐車場の空気を室内に取り入れるための窓
いつでもゴロンと横になって休める小上がりは誰かが泊まりに来た時にも使えるよう布団もしまえる大きさの押し入れが
その中にははしごが収納されておりそれを引き出して小上がりから梁にかけるとなんとそこには大人でも優に2〜3人は寝られる広さが4畳半もあるロフトが作られていました
これで土間打ちの駐車場も合わせると全部で5層のスキップフロアが完成
中2階にできたダイニングキッチンから階段をさらに6段上った2階は信之さんの部屋
その階段上の踊り場には季節違いの家電製品など大物の荷物がたくさんしまえる特大収納が
すでに耐久年数を超え年々雨漏りもひどくなっていた古い屋根瓦は…
軽くて耐久性の高いガルバリウム鋼板にふき替え東面に大きな天窓を設置
これを電動で開閉すれば風が抜けて家の中に熱がこもることもありません
天窓から入る光は家の中央にできた吹き抜けを通して1階にまで届き2階の階段の踊り場を格子の床にすることで最大限明るさを確保
しかもその格子の断面を台形にカットすることで上から入った光をより拡散させて1階に落とす工夫も施しました
仕事で帰りが遅い信之さんが下で寝ているお母さんに気を遣わなくてもいいよう2階にもトイレを用意
床がフカフカに沈み込みたんすも傾いていたかつてお母さんの寝室だった2階の奥の部屋
そこが信之さんの新しい寝室に変わりました
東向きの大きな窓から朝日が入る明るい部屋
ベッドの足元を収納の下に入れられるようにするなど空間をできるだけ広く使えるよう工夫しました
実は以前も2階の一番奥にトイレがありましたが古い和式のトイレで高齢のお母さんには使いづらいものでした
そこを信之さんの部屋の書斎コーナーに変えた匠
少し突き出たスペースの脇に付けた扉を開けるとほとんど段差なく外に出られます
それは以前お母さんが55cmもの高さの窓を越えて毎日洗濯物を干しに出ていた場所
窓の高さにあった物干し場の床を下げて出はいりしやすいベランダに変えました
とはいえもうお母さんはここまで上がってくる必要はありません
信之さんの特等席となった日ざしと風が気持ちいいその場所から下をのぞくと洗濯物を干したり庭を手入れしたりするお母さんの姿が見守れます
どこにいても親子が互いの気配を感じられるスキップフロアの家
果たして家族は喜んでくれるでしょうか?
リフォームの完成を待ちわびていた児玉さん親子が長男の良寛さんと共に新しくなったわが家に帰ってきました
(信之さん)まだ見えへん
(美恵子さん)アハハッ
(信之さん)うわうわうわ…
(スタッフ)おかえりなさいあっただいま
(スタッフ)お兄さんは?うわうわうわ…すごいすごいすごい
(スタッフ)気付きました?ハハハッ
(スタッフ)正解ですうまいことしてもろて
(スタッフ)あの木箱を何に使おうかという…アハハハッ
とここで念願の駐車場に初めての車庫入れ
玉石でかたどったガイドラインに沿ってハンドルを切ればぴったり
(スタッフ)お母さんこれで信之さんもっと色んなとこ連れてってくれますからただいま〜うわっすごい〜あっここに台あるえっ?これは?
(スタッフ)それも実は再利用品です
(スタッフ)でその扉を…うーわ!うわっすっご…
(スタッフ)もう何時に帰ってきても困らないですねうれしいですねへぇ〜うわすごい…
(スタッフ)匠もこれも悩んでましたよあんだけ量があったんでえぇ〜アハハッ
(スタッフ)お庭です
(美恵子さん)えぇ〜すごいうわっハハハハッこんなうまいことできたんや
(スタッフ)そこから見て頂くと
(信之さん)あんな色がこんな色になるとは思えへんかったな
(スタッフ)上りやすさはどうですか?
(スタッフ)この空間がリビングダイニング何や?これフフフッあっ使ってくれたんやえーっすごい…
(スタッフ)キッチン木ですよねそうですねはいはい
(スタッフ)この板もですね分厚かったですよね10cmぐらいあっここにこれあるやんこれは分かるやろいやっこんなんとかも作ってくれてる
(美恵子さん)足一生懸命に上げて
(スタッフ)大変でしたねうわ〜すごいなぁおーいおーい
(一同笑い)こんにちはどうもご無沙汰してます
(伴)どうですか?照明とかも僕だけじゃなくてね皆さんほんとにご協力頂いて
温かい家のお風呂で汗を流し…
あぁ〜ええ風呂やった今日何?焼きそばですあっ今日焼きそば?
食卓に向かい合って親子で語らえる幸せ
お父さんが残してくれた小さな長屋でこれまでとは全く違う2人の新しい暮らしが始まりました
(スタジオ内拍手)すてきなおうちになりましたね〜はぁ〜すばらしいです湯沸かし器で土間にシャワーですよ?あの乱暴な生活からこれになったんですもんね車を入れたいって思いがあんなに色んなものを動かしましたもんね下がった分ロフトができたからすごい空間が広いですよねそれでいてあんなに明かりが入って真ん中に階段なんて考えられないですこの狭い所であと玄関扉やられましたねかっこいいっすねすべてのものを残されましたよね大事なもの息子さんたちも驚いてましたよね「えっそんなことできんの!?」お母さまもおっしゃったはいいけど「ほんとに!?」みたいな匠は逆にすごい広いおうちをやってくれっつったらそっちは下手くそなんですかね?狭いとうまくて広いうちやってくださいっつったらへったくそだったりして…使い方が分かんないみたいな2015/07/26(日) 18:57〜20:54
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター“台所がお風呂の家”深夜シャワー水浸し2時間SP[字]

狭小10坪の限界に挑戦!駐車場に庭まで作る魔法の間取り▽何コレ!地盤グニョグニョ▽元すし店…父の形見の調理台に寿司おけなど…全て再利用で高級インテリアに…感動結末

詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、江口ともみ、賀来千香子、川原和久
◇おしらせ
番組ではリフォーム依頼を大募集!家の大・小、予算は問いません。
詳しくは番組HPまで!「劇的ビフォーアフター」で検索!!
☆番組HP
 http://www.asahi.co.jp/beforeafter/
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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