千秋楽までもつれた名古屋場所。
1敗の白鵬と、2敗の鶴竜。
賜杯をかけ、いざ対決。
白鵬は、横綱対決に望むところと気合い十分。
鶴竜は、残っている力をすべてぶつけると意気込んだ。
白鵬が勝てば、35回目の幕内最高優勝。
鶴竜が勝てば、優勝決定戦にもつれ込みます。
張っていきました。
いきなり右四つです。
巻き替えた。
左四つに変わった。
まず白鵬が引き付けて出ます。
ここは鶴竜、残します。
左四つが展開するのかどうか。
鶴竜が力強い寄りで土俵際に追い込むが、白鵬も必死にこらえた。
鶴竜がどこかで右を巻き替えにいくかどうか。
両者反対の左四つです。
引きつけ合いになった。
外掛け。
いい相撲です。
もう一度。
白鵬の寄り、寄り切り!白鵬、優勝!35回目の幕内最高優勝をつかみとりました。
うれしく思います。
こんばんは。
サンデースポーツです。
名古屋のスタジオに、35回目の優勝を果たした横綱・白鵬関をお迎えしました。
横綱。
横綱、おめでとうございます。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
35回目の優勝、率直なお気持ちをまず教えてください。
やっぱり2場所ぶりの優勝ですから、また、年1回の名古屋場所ですからね、正直ほっとします。
熱い熱い名古屋場所を制しましたね。
暑いのはあんまり得意じゃないんだけどね、でもなんか、3回連続優勝しているというのは、不思議ですね。
実は、マンスリーキャスターの村田さんと、この優勝が決まる瞬間、観客席で見ていたんですけれども、村田さん、生でご覧になってどうでしたか?
いやぁ、もうね、横綱、少しちょっとレベルが違いすぎるなと、正直、思いました。
まあ何がすごいって、一回いくぞといって、相手がこらえたところで、もう一回いける、このなんていうんでしょう、気迫とスタミナというか、これが一体どこから来てるのかなと思うんですね。
そうですね、今場所は初日、2日も長い試合がありましたし、先場所ちょっと勢い余って負けた相撲が多かったんでね、まあちょっと落ち着いて、ゆっくり攻めようというのをテーマというか、心がけてやったことが本当に初日から千秋楽まで続いてやったことが多かったんですね。
一度ふんばってから、また攻めにいくっていう姿勢が、ボクシングでもなかなかできないっていう。
そうですね。
やっぱり、行くぞってなったら、スタミナも力も当然使うじゃないですか。
ボクサーだって、打つぞ、倒すぞってやって、やっぱりリスクを背負うわけですよね、そのリスクを背負ってもいけるハートの強さとか考えたら、やっぱりすごいなと。
そうですね、やっぱりどこか何か捨てないとね、やっぱり勝利につながらないと思うんで、そういった意味では今場所、本当に体調もよかったし、まあ、場所前の稽古もよかったと思いますね。
今場所なんですが、相撲を見ていると、これまでの場所以上に、何か集中して取組に臨んでいるなという感じがしたんですが、ちょっとVTR見ながら。
前半は、組み止めて相手をじっくり、長い相撲とさっきおっしゃっていましたけれども、料理する相撲が多かったですよね。
そうですね、自分がもともと、まわし取らないと相撲にならない力士だし。
だからまわし取るまでね、落ち着いていこうっていうことをね、心がけましたしね、手も足も出てたし、本当に35回にふさわしい、しかもね、旭天鵬関の最後の花道を優勝で飾ったし、本当にきょう、この名古屋場所、本当にいい思い出が出来た場所ですね。
そういった意味では、先場所優勝を逃していたっていうのが、何か臨む気持ちに変化があったんでしょうか?
そうですね、新しいライバルというのかな、若手力士が出るたびに、眠ってるものが再びこう、燃え上がるっていうかね。
本当に一緒にやって頑張っていくというのが、この数年続いてますね。
日馬富士関、鶴竜関もそうですし、今回、照ノ富士、頑張ってましたからね。
照ノ富士関については、場所前に新鮮だし燃えるっていうような話をされていましたよね?
そうですね、やっぱりこう、新大関として優勝してね、名古屋に乗り込んでるわけですし、一番勢いある力士でしたからね。
そこでね、一つ、壁になったんじゃないかなという感じがしますけど。
村田さんはどう思われますか?
僕はね、この映像、決まる瞬間ですね、決まったあとの、この白鵬関の、横綱の表情というのが、ちょっと不思議というか、なんかうれしそうというか、楽しそうな表情をされたような気がして。
あのとき、どういった気持ちだったのかなと思って。
モンゴルから後輩が、強いのが出てきたなと、それに対し、壁になった男として、何かあったのかなと考えてたんですけど。
実はまわしをちょっと伸びてたんですね、前まわしが。
で、もう一回、まわしを、思い直してやり切ったんですよね。
そこでちょっとやっぱり攻めるというのは、ちょっとスタミナが奪われますよね、そこでちょっと力が入ったっていうか、まあ、勝ってほっとしたという、その両方ですね。
村田さん、同じアスリートとして、メンタルの面では、どのように?
それは気になりますね。
やはり横綱じゃないですか。
言ってみれば、誰が白鵬関に、横綱に勝つんだっていう目で見られるわけですよね。
そういった中でモチベーションを保ち続けることというかですね。
例えば、取組の前とかに、白鵬関のこの顔、威圧感といったらすさまじいものがあるんですよ。
ああいったメンタルは、どこから生まれてくるのかなと。
そうですね、尾車親方がね、巡業中に、一番近い距離でわれわれ、私自身も見てますし、親方が、この間、場所中の解説で、横綱・白鵬関もね、昔ほど、土俵の中の稽古は少ないのかもしれないけれども、基本、基礎をしっかりやっていると。
本当に基本、基礎っていうのは、毎日同じことやるっていうのは、結構つらいんですよね。
でも、それをやらないと、優勝できないし、勝てないというのは、自分自身が一番、認識していますのでね、そういう意味では、心がけてやってますし、そのものがやっぱり、今場所に生きてるのかなと思いますね。
ボクシングもそうですよね。
まあ、そうですね。
基本を怠ったら。
基本が一番大事ですね。
今回、村田さんがテレビで見ていて印象的だったシーンがこちらなんですが。
こちら、10日目の栃煌山戦。
そして13日目の豪栄道戦でも。
そうですね。
相手の豪栄道!なんていうコールの中、もうこれを、なんでしょうね、ボクシングでも強いチャンピオンとの試合でも、さっきの繰り返しなんですけど、誰が勝つんだっていうとこだと思うんですよね。
そんな状況で取る相撲、これはどんな気持ちで取ってるのかなと。
このちょうど2007年のこの名古屋場所で、新横綱になったんですね。
この名古屋場所が終われば、もう横綱として9年目に入る。
だから、数々のいろんなものを、やっぱり越えてきましたからね。
協会もいろんな苦しい時期もありましたし、自分の力が、本来は、当時は夢にも見なかった風景でもありましたし。
なんだろう、自分の好きな横綱ね、双葉山関、大鵬関がいまして、その双葉山関というのは、こう言ったそうなんですね。
勝って騒がれるんじゃなくて、負けて騒がれる力士になりなさいと。
おー。
こういうコールを聞いていると、ああ、そういう力士になりつつあるのかなと、そうやって思って、舞台に上がったんですね。
もう、でも、すでにそういう力士なのに。
まあ、そういうふうにしておこう。
もう、なってます。
ありがとうございます。
で、先ほど少しお話にもありましたけど、横綱のモンゴルの大先輩でもある、幕内最年長、40歳の旭天鵬関、現役を引退する意向を固めたことを明らかにしました。
旭天鵬は、幕内99場所目の千秋楽。
大歓声の中、土俵に上がりました。
組み合いました。
右四つ。
しかし、栃ノ心に敗れ、3勝12敗。
取組後には、応援がすごくて泣いちゃったと、涙を見せました。
このあと、横綱・白鵬の優勝パレードでは、旗手を務めました。
所属する友綱部屋の打ち上げパーティーでは。
もう、泣いてばっかりですけど…。
頑張れ!
また落ち着いたらしゃべります。
ありがとうございました。
今、旭天鵬関の涙、ご覧になってどうですか?
いい映像だね。
きょうは旭天鵬関とはどんな会話をされたんですか?
旭天鵬関もね、オープンカーに乗っててしゃべったときに、こういうときが、まさか来ると思わなかったと言ってましたし、私自身も、場所前一緒に稽古したり、出稽古行ったりしていましたから、こんな早くこういう出来事が来るっていうのはね、ちょっとこう、想像できなかったですね。
なんか、きょうは本当に、本当に思い出になる場所になりましたね。
土俵入りから、ぐっと来るものがあったし、旭天鵬関と土俵に上がるのはこれが最後だと思うとね、やっぱりこう、NHKの衛星放送をふるさとで見てたころ、大相撲の中継ね、子どものころ、見てましたし、テレビで見てた先輩をね、最後のときに、もがいたころも、…同じ土俵に上がって相撲取るというのは、本当に幸せだな。
優勝して、パレードの旗手に指名されて。
本当にこの35回目の優勝、幸せな優勝の一つになりましたね。
ここまで35回の優勝ですよね。
誰もなしえてません。
白鵬関の今後、どういったプラン、どういった考えをお持ちですか?
そうですね、実はやっぱり憧れの双葉山関っていうのは、例の2場所ですね、12回優勝してるんですよ。
年6場所とすると36回。
自分は父も、おやじもモンゴル相撲で年1場所で6回優勝してまして、本場所で、6×6で36。
というのが私にとって毎日毎日近い目標かな?
36、次ということですね?
ええ。
僕も現役ですので、引き際なんて考えることないんですけど、そういったことも考えられること、あるんですか?
常に。
常に?理想の引き際はありますか?
うーん、そうですね、ドラマとかね、そういうもの、あるいは旭天鵬関みたいにね、みんなに支えられながら、土俵上がったりするっていうのは、最後にしたいっていう気持ちもありますし。
まあね、あとは来年オリンピックで、次の東京オリンピックですかね、東京オリンピックまで頑張ってみたいなっていう思いもありますし。
まだ分かりませんけど。
私たちも長く長く、横綱の活躍する姿、見ていきたいと思います。
はい、ありがとうございます。
本当にきょうはおめでとうございます。
ありがとうございました。
それでは中入り後の勝敗です。
遠藤が10勝目。
新入幕の青狼は負け越しです。
琴勇輝は勝ち越し。
隠岐の海と大砂嵐は11勝目です。
徳勝龍は負け越し。
角番の大関・琴奨菊は照ノ富士に勝って、千秋楽で勝ち越し。
大関残留を決めました。
三賞は2横綱を破った栃煌山が殊勲賞。
敢闘賞は12勝を挙げた嘉風。
技能賞は該当者がいませんでした。
さあ続いては、夏の甲子園を目指す地方大会です。
きのうまでにこちらの16の代表校が、甲子園出場を決めています。
北海は全国最多となる36回目の夏の甲子園。
霞ヶ浦と岡山学芸館は、ともに夏は初出場です。
興南は春夏連覇を達成した5年前以来の出場となりました。
そしてきょう注目したのは、西東京大会の決勝です。
連日、高校野球ファンの注目を集めるあの選手が登場しました。
試合開始までまだ1時間以上あるんですが、ご覧のように、たくさんのお客さんたちが詰めかけていて、もう内野席、満席です。
きょうはどこに注目して?
満員のファンで埋まったスタンド。
注目は、早稲田実業の清宮。
1年生ながら打線を引っ張り、目標の甲子園にあと1勝です。
早稲田実業は3回、先制のチャンス。
2アウト2塁で清宮。
その3球目。
ファウルにはなりましたが、大きな当たりに球場がざわめきます。
続く4球目。
ランナーが動きます。
足を使って揺さぶりましたが、タッチアウト。
先制のチャンスを逃します。
早稲田実業はその裏、エースの松本がつかまります。
東海大菅生の江藤に3ランを打たれるなど、この回4失点。
苦しい展開となります。
5点を追う8回の攻撃前、早稲田実業の和泉監督が、初めて円陣に加わりました。
つなぐ意識を持たせようという和泉監督の気持ちに、選手たちは奮い立ちました。
5本のヒットを集め、1点差に迫ります。
なお満塁のチャンス。
外れた!同点。
さらに。
外れた、一気に逆転。
満塁のチャンスが続き、きょう、ノーヒットの清宮。
引っ張って、1、2塁間。
今大会10本目のヒットは貴重なタイムリー。
この回、一挙8点を奪います。
リードを守った早稲田実業。
5年ぶりに夏の切符を手にしました。
大観衆の中でふだんの力を出すのは、なかなか両チームとも難しかったと思うんですが、すばらしいゲームでした。
さあ、きょうはこのほかにも、終盤での逆転や接戦が続きました。
千葉、長野、そして広島大会、3試合続けてどうぞ。
千葉大会、専大松戸は初の甲子園を目指します。
エースの原は、4番も打つチームの大黒柱です。
しかし序盤から習志野打線につかまり、2失点。
4回途中でマウンドを降り、ライトに回ります。
3点を追う専大松戸の7回、2本のタイムリーヒットで同点に追いつきます。
なおも2アウト満塁。
ここで打席に向かう4番原を、監督が呼び止めます。
センターへ!原、おっと、センターへ、落ちた、あっと後ろに落ちました。
それを見て、3塁ランナーがかえってきて、2塁ランナーもかえって、1塁ランナーもかえってくる、かえってくる、かえってくる、そして俊足の原は今、3塁を回った、回った、回った!ランニングホームラン!
原の満塁ランニングホームランで勝ち越した専大松戸。
春夏を通じて初の甲子園です。
長野大会決勝、上田西は3回裏、ランナーを3塁に置き、3番三井。
1点を先制します。
しかし、佐久長聖が追いつき、試合は延長戦へ。
10回裏、上田西は、ランナー1塁2塁で先制点の三井。
上田西、サヨナラ勝ちで、2年ぶり2回目の夏の甲子園出場です。
広島大会決勝。
広島新庄が1回、3塁1塁のチャンスから仕掛けます。
思い切ってやったと、3塁ランナー、岩本がホームスチール。
先制点を挙げます。
広島新庄はその後、同点とされますが、4回、再び足で仕掛けます。
ランナースタート、おっと、逆をつかれた。
得点圏にランナーを進めて、6番北谷。
低め、引っ張った。
タイムリーヒットで勝ち越しました。
接戦を制した広島新庄。
初めての夏の甲子園です。
聖光学院は戦後最も長い記録となる9年連続の夏の甲子園。
作新学院は5年連続。
中越は12年ぶりの甲子園出場を決めました。
次はプロ野球です。
セ・リーグはヤクルトが6連勝で単独首位に立ちました。
原動力は打撃陣。
打撃の3部門のトップは、いずれもヤクルトの中心バッターです。
今夜も中日と対戦しました。
好調の打撃陣。
1回、3番山田に3塁1塁のチャンスで打席が回ります。
最低でも犠牲フライと、思い切り振った打球がスタンドへ。
3試合連続となる23号の3ランで先制します。
追いつかれた直後の3回には、打率トップの2番川端。
完璧でしたと、2試合連続の5号ホームランで再びリードします。
チャンスは続き、打点トップの4番畠山。
ここはつなぐ気持ちでした。
山田の好走塁もあって、タイムリーとなりました。
3人の活躍で、ヤクルトは今夜も打ち勝ち、7連勝です。
阪神は2回、2アウト3塁2塁で1番鳥谷。
低めのボールに対応できたと、7試合ぶりのタイムリー。
2人がかえって先制します。
先発は中4日でメッセンジャー。
ボールを低めに集めて、5回までDeNAをヒット2本、0点に抑えます。
しかし6回、ピンチを迎えます。
2アウト2塁でこの当たり。
打ち取ったつもりが、判定はセーフ。
思わず感情をあらわにします。
1塁3塁となり、4番筒香。
ヒット性の当たりでしたが、レフトのマートンがうまく抑えました。
メッセンジャーは7勝目。
チームも再び勝ち越し1として、首位ヤクルトを追いかけます。
巨人の先発は、19歳の田口。
きょう、甲子園初出場を決めた、広島新庄高校のOBです。
後輩の頑張りは、大きな刺激と、気持ちが入りました。
変化球を効果的に使い、広島に的を絞らせません。
0対0の6回、巨人はノーアウト1塁2塁で、3番坂本。
送りバントを空振りし、ランナーが飛び出しました。
ちぐはぐな攻撃で、田口を援護できません。
その裏の田口。
2アウトからランナーを出して、梵。
ストレートが浮きました。
本当に悔しいと、粘り切れなかった田口。
後輩の活躍に花を添えることはできませんでした。
セ・リーグの順位です。
ヤクルトは勝ち越しを3に伸ばしました。
阪神が巨人に代わって、2位に上がりました。
パ・リーグです。
楽天の松井稼頭央選手は、日本のプロ野球での通算2000本安打まで、あと2本と迫っています。
本拠地、仙台での記録達成を目指しました。
松井は4試合連続ヒット中。
一打席一打席を大事にするだけと、試合に臨みました。
最初の打席は凡退し、4回の第2打席。
内野安打となりました。
1999本目のヒットで、記録に王手をかけます。
続く打席は7回。
ロッテは大嶺祐太。
ここは内野ゴロ。
ダブルプレーに倒れます。
9回、もう一度、松井に打席が回ります。
今度も内野ゴロでした。
きょうはあと一本が出ず、記録達成は持ち越しです。
後半戦全勝のソフトバンク。
きょうは打線がオリックスの近藤に苦しみます。
緩急をうまく使われ、6回までヒットを一本も打てません。
1点を追う9回、2アウトながらランナー3塁で4番内川。
抑えの平野佳寿からタイムリー2ベース。
土壇場で追いつきます。
延長11回、ソフトバンクのマウンドは、4人目の森福。
1アウト1塁で、途中出場の中村の当たり。
処理にもたつく間に、ランナーは一気にホームへ。
決勝点を奪われました。
ソフトバンクは粘りを見せましたが、後半戦初黒星です。
5連敗中の西武。
防御率リーグ4位の牧田に連敗ストップを託します。
2点リードの4回、ランナー1人を置いた場面で、レアードとの対戦。
甘く入った変化球を、高々と運ばれました。
18号の2ランを打たれ、追いつかれます。
その裏、1塁3塁のチャンスを作り、キャプテンの栗山。
タイムリーヒットとなって、すぐに勝ち越します。
しかし5回、1アウト1塁2塁のピンチを招き、3番陽。
ここ5試合で5割近くを打っている好調のバッターを止められず、逆転の3ラン。
西武は頼みの牧田もゲームを作れず、今シーズン初めての6連敗です。
続いてはこちら。
およそ1年の休養を経て、5月に現役続行を表明した、浅田真央選手です。
今、各地でアイスショーを行っている浅田選手。
復帰に向けた決意を語ってくれました。
まぶしい、暑い!いい天気。
再び、競技に戻る自信がない。
ハーフハーフのころ、そう語っていた浅田選手。
口にしたのは、競技の世界へ向かう覚悟でした。
トリプルアクセル。
完璧に回り切りました。
トリプルアクセルを3回成功させながら、頂点に届かなかったバンクーバー。
ショートプログラムの失敗からはい上がったソチ。
小さいころから、金メダルを目標にしてきた浅田選手。
休養を経て、導き出した答えは、やり切りたいという思いでした。
休養期間中、浅田選手は表現の幅を広げようと、日本舞踊の手ほどきを受けたり、ラジオのパーソナリティーを務めたりするなど、さまざまな経験を重ねてきました。
さらに、ことし2月には、東北の被災地を10日間にわたり訪問。
自分の背中を押してくれる、たくさんのことばを受け取りました。
よーい、どん。
頑張れ、頑張れ。
ゆっくりでいいよ。
5月に練習を再開。
当初は、1年間のブランクの影響を、技術面や体力面で感じたといいます。
浅田選手が始めたのは、滑りの基本に立ち返った練習でした。
これは、ゆっくりと八の字を描く、コンパルソリー。
氷を捉える感覚や、重心のずれを整えるための練習です。
浅田選手は、滑りを一から見つめ直さなくてはならない現実を、ごく自然に受け入れられるようになったといいます。
先週から、アイスショーに出演している浅田選手。
来月、宮城で開かれる公演には被災地で出会った子どもたちを招待し、新たな滑りを披露します。
そして。
およそ2か月後に迫った復帰戦へ。
復帰初戦となるジャパンオープンは10月、さらにグランプリシリーズへと戦いは続いていきます。
あの、しなやかさを増した浅田選手がチャレンジする姿、また見るのが楽しみです。
続いては、ブレイクスルー。
きょう注目するのはボクシング。
軽量級のホープ、井上拓真選手19歳です。
井上選手の兄は、2階級制覇の世界チャンピオン、尚弥選手22歳。
偉大な兄を追いかけ、戦う姿を取材しました。
井上拓真選手の魅力は、そのパンチ力。
2戦目で、世界ランカーを倒すなど、兄を上回るペースで、世界への道を駆け上がってきました。
4歳でボクシングを始めて以来、常に兄を追いかけてきた井上選手。
その兄は、今や世界に誇るチャンピオン。
圧倒的なパワー。
そして高度なテクニックで、海外からも高い評価を得ています。
井上選手の実力を培ったのは、兄とのスパークリング。
ひときわ気合いが入ります。
赤のヘッドギア、兄、尚弥選手の連打を受けても、ひるまずに打ち返していきます。
この負けん気の強さも、井上選手の大きな武器です。
兄弟にボクシングを教えてきた父親の真吾さん。
兄と比較されることを、力に変えてほしいと、井上選手を鼓舞してきました。
井上選手の現在の課題は、パンチ力に頼るボクシングからの脱皮。
スパーリングでも、連打を意識して戦います。
つなげろ、つなげろ。
自分のボクシングスタイルを築いて世界を取る。
今月行われたプロ5戦目。
世界への試金石となる、東洋太平洋タイトルマッチです。
相手はプロ40戦目の強豪。
第1ラウンドが始まりました。
持ち味の強いパンチを次々に入れ、ペースを握ります。
しかし、試合中盤。
相手のカウンターパンチで巻き返されます。
それでも、持ち前の負けん気の強さで立ち向かいます。
戦い抜けるか、井上拓真。
試合終了のゴング!
勝利をつかみました。
偉大なる兄をいつか越えてみせる。
世界への道を歩む、井上選手です。
名古屋の村田さん、井上選手の姿、同じボクサーとしてどう映りましたか?
いやー、兄がね、本当に天才の中の天才みたいな選手なので、そこから来るプレッシャーっていうのは、相当なものだと思うんですけど。
それでも、ああやって前を向いて頑張るっていう姿には、同じボクサーとして、頑張らなきゃいけないなという気持ちにされますね。
村田さんはそのプレッシャーを超えるために、何を、どんなことを、気を遣っていますか?
そうですね、自分がどうしたいかということなんで、それだけ考えて、周りの声とか、なんとかというのは、あまり考えずにやろうかなと思ってますけどね。
そこに打ち勝たないと、なかなか乗り越えられないものもある?
そうですね。
まあ、僕も乗り越えている最中なんで、負けずに頑張りたいなっていうだけです。
続いて、トゥデーズスポーツ。
やはり、あの男はすごかった。
松山英樹。
男子ゴルフ、国内初戦の松山は、最終日も見せました。
前半に4連続バーディーでスコアを伸ばし、13番。
バンカーから1メートルに寄せ、6つ目のバーディーを奪います。
さらに16番。
精度の高いショットで後半は5連続バーディーを決めました。
松山はバーディー10個で追い上げて9位。
ギャラリーの期待に応えました。
国内女子は、アン・ソンジュがキャディーを務める夫と、今シーズン初優勝を狙います。
首位に並んで迎えた16番。
このバーディーパットを沈め、単独首位に立ちました。
1打差で逃げきったアン、結婚後初めての勝利を、夫とのコンビでつかみました。
サッカー女子のなでしこリーグは、東アジアカップによる中断前、最後の試合です。
5連勝を狙うベガルタは前半6分。
坂井が押し込み先制します。
このあと逆転されますが、後半15分。
小野の3試合連続ゴールで、同点に追いつきます。
さらに途中出場の井上。
ベガルタは逆転勝ちで連勝を5に伸ばしました。
このほか、首位のレオネッサは日本代表のたかせときよかわのゴールで3連勝です。
さて、では、もう一度、名古屋のスタジオを呼んでみましょう。
杉浦さん。
村田さんは、きょうでマンスリーキャスター、最後ということなんですが、どうでしたか?
大変お世話になり、ありがとうございます。
いや、こちらこそ。
本当に相撲に陸上に野球、さまざまなトップアスリートと一緒にインタビューとか、させていただく中で、僕自身、すごく気付く点も多かったですし、こんな機会を頂けて、ありがたかったなと思います。
これからも活躍も応援してます。
ありがとうございます。
村田さん、ありがとうございました。
さあ、そして8月のマンスリーキャスターは、この方。
ロンドンオリンピックの銀メダリスト、フェンシングの太田雄貴選手です。
リオに向けた特集や、太田さん憧れのレジェンドアスリートとの対談も予定しています。
そして次回のサタデースポーツです。
ビーチバレーボールの白鳥勝浩選手。
3回目のオリンピックを目指す、38歳の挑戦、お伝えします。
Doyouwatch”NHKWORLDTV”?2015/07/26(日) 21:52〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]
大相撲優勝力士に村田諒太が迫る!▽早実・清宮 甲子園なるか?▽浅田真央 ロングインタ 現役続行への思い ▽速報!プロ野球 ▽兄弟で世界へ!ボクシング 井上拓真
詳細情報
番組内容
▽村田諒太×優勝力士! ▽甲子園なるか?早実清宮に注目 ▽浅田真央 現役続行の真意を語る ▽ボクシング井上拓真 【ゲスト】村田諒太,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】村田諒太,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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